目的地広告 - カタログとフィード

Facebookで旅行の目的地を宣伝するには、目的地の情報をFacebookに提供する必要があります。そのために、目的地カタログを作成し、カタログに目的地を入力します。

宣伝したい目的地を含む「目的地フィード」のCSVファイルまたはXMLファイルをアップロードする

目的地カタログは、コマースマネージャで作成および管理できます。

APIを使用してカタログを管理するには、次の手順に従います。

  1. 目的地カタログを作成する
  2. Facebookにフィードをアップロードする
  3. 目的地カタログから商品セットを作成する
  4. カタログとイベントソースを関連付ける

目的地フィード - Facebookに目的地をアップロードする

目的地フィードとは、宣伝したい目的地を含むファイルのことです。ファイル内の行(アイテム)がそれぞれ1つの目的地を表します。1つ以上の目的地フィードを使用できるのは、すべてのフィードを合わせると宣伝したい目的地がすべて含まれる場合に限られます。

サポートされている目的地フィードの形式

CSV - サンプルと説明

CSVサンプル | TSVサンプル(フラット形式) | TSVサンプル(JSON形式)

  • 最初の行には、選択したフィールドの名前を、値を指定する順序でリストする必要があります。後続の行では、各目的地の対応する値を指定します。
  • 空白文字またはコンマを含むフィールドは、"二重引用符"で囲む必要があります。
  • ネストされたフィールドまたは複数値フィールド(addressneighborhoodimageなど)は、JSONエンコードされた値で表すか、JSONパス構文でラベリングされた「フラットな」プレーンテキスト列のセットで表すことができます(address.cityneighborhood[0]image[0].urlimage[0].tag[0]image[0].tag[1]など)。両方の表現を同じファイル内で混用できます。

XML - サンプルと説明

XMLサンプル

  • ルート<listings> XMLノードに囲まれた<listing>ノードのセットがそれぞれ1つの目的地を表します。
  • ファイルの先頭には、有効な<?xml宣言タグが必要です。

フィード分析ツールは、テキストエンコーディングのUTF8UTF16UTF32を自動検出し、予期せぬバイトシーケンスが発生した場合、デフォルトのLATIN1にします。フィールド値には任意の言語でテキストを提供できますが、フィールド名は英語で、以下のものをそのまま使用する必要があります。

サポートされるフィールド - 目的地

以下のサポートされているフィールドは、商品カタログに追加するアイテムとして用意されたものです。

ローカライズされたカタログについては、目的地のサポートされているフィールドをご覧ください。

フィールド名と型説明

destination_id

型: 文字列

必須

最大長: 100

カタログ内の目的地を特定する一意の識別情報。destinationアプリおよびピクセルイベントで提供されるcontent_idsとマッチングされます。ヒント: パフォーマンスを向上させるため、この一意のIDフィールドにはスペースを使用しないでください。

address

型: オブジェクト

必須

目的地の場所を正確に特定できる完全な住所。

住所オブジェクトのパラメーターを参照

image

型: オブジェクト

必須

最大アイテム数: 20

この目的地の画像データ。目的地ごとに最大20の画像を指定できます。各画像には2つのフィールド(urltag)があります。1つの画像に複数のタグを関連付けることができます。少なくとも1つのimageが必要です。各画像のサイズ上限は4MBです。

画像オブジェクトのパラメーターを参照してください。

url

型: 文字列

必須

目的地のページを表示できる外部サイトへのリンク。template_url_specを使用して広告レベルでもURLを指定できます。広告レベルで指定したURLは、フィードで指定したURLよりも優先されます。

type

型: 文字列

必須

アイテムの最大数: 20

目的地のタイプ(例: ビーチ、都市、食事、観光、文化、歴史、ショッピング、美術館、静かな場所、風景、自然、建築、ビジネス、フレンドリーな人々、リラクゼーション、ナイトマーケット、山、寺院、ハイキング、シュノーケリングなど)。1つの目的地に複数のタイプを関連付けることができます。つまり、1つの目的地がbeachsightseeingなど、複数の属性を持つことがあります。

name

型: 文字列

必須

目的地に最もよく使われる名前。

neighborhood

型: 文字列

任意

最大アイテム数:20

目的地に近い1つ以上のランドマーク。

例: SohoLas Vegas Strip

latitude

型: 浮動小数点数

任意

目的地の緯度。

例: 37.484100

longitude

型: 浮動小数点数

任意

目的地の経度。

例: -122.148252

description

型: 文字列

任意

最大サイズ: 5000

目的地の短い説明。

price

型: 文字列

任意。この目的地の最低料金または平均料金。値と通貨を指定する必要があります。

例: 99.99 USD

price_change

型: 整数

任意。料金の変更

  • 0: 料金の変更なし
  • -10: 10%値下げ
  • 20: 20%値上げ

商品セットの作成とユニバーサルクリエイティブで使用できます(「平均X%値下げ」)。

applink

型: 要素

任意App Linksを使用してモバイルアプリ内の目的地詳細ページにユーザーを直接誘導するディープリンク。次のようにディープリンクを指定できます(優先順位が高い順に示します)。

  1. template_url_specを使用して、広告レベルで指定する
  2. アプリリンクオブジェクトを使用して、このフィードで指定する
  3. App Linkのメタタグをウェブサイトに追加する

status

型: 文字列

カタログのアイテムがアクティブなのかアーカイブ済みなのかを制御します。アクティブなアイテムだけが、広告、ショップ、その他のチャネルで表示されます。使用できる値: activearchived。アイテムは、デフォルトではactiveになっています。詳しくは、アイテムのアーカイブをご覧ください。


例: active


: Shopifyなど一部のパートナープラットフォームでは、stagingというステータスを使用して、アイテムをカタログに同期することがあります。これは、archivedと同じ動作です。

以前、このフィールドはvisibilityと呼ばれていました。このフィールド名もまだ使えますが、新しい名前の使用をおすすめします。

商品ディープリンク

App Linksの仕様に従って、フィードでディープリンクを指定します。フィードのディープリンク情報は、FacebookがウェブクローラーでApp Linksメタデータを使用して収集する情報よりも優先されます。

App Linksからのディープリンク情報がすでにある場合、このデータを指定する必要はありません。Facebookは、App Linksからの情報を使用して正しいディープリンクを表示します。広告にディープリンクを表示するには、Advantage+ カタログ広告、広告テンプレートをご覧ください。

画像オブジェクトのパラメーター

フィールド名と型説明

url

型: 文字列

必須

目的地の画像のURL。下記の画像仕様に従ってください:

  • すべての画像は、JPG、GIF、PNGのいずれかのフォーマットでなければなりません。

  • カルーセル広告とコレクション広告: 画像は正方形(1:1)の形式で表示されます。最小画像サイズは500×500ピクセルです。最高の画質で表示するには、1024 x 1024ピクセルをおすすめします。

  • シングル画像広告: 画像は1.91:1のアスペクト比で表示されます。最小画像サイズは500x500ピクセルです。最適な画質となるように1,200x628ピクセルを推奨します。

tag

型: 文字列

任意

画像に含まれるものを表す文字列。1枚の画像に複数のタグを付けることもできます。

例: Fitness CenterSwimming Pool

INSTAGRAM_STANDARD_PREFERRED - 広告主はこれを使用して、フィード内の特定の画像をInstagramで使用されるデフォルトの画像としてタグ付けすることができます。このタグでは大文字/小文字が区別されます。

住所オブジェクトのパラメーター

addressなどのネストされたフィールドや複数値フィールドは、JSONエンコード値、またはJSONパス構文を使ってラベリングされた「フラット」なプレーンテキスト列を使用して表されます(例: address.region)。両方の表現方法を同じファイルで同時に使用できます。

フィールド名と型説明

addr1 (address.addr1)

型: 文字列

目的地の番地。

例: 675 El Camino Real

address.city (city)

型: 文字列

必須

目的地がある市区町村。

例: Palo Alto

address.region (region)

型: 文字列

必須

目的地がある都道府県、州、郡、地域。

例: California

address.postal_code (postal_code)

型: 文字列

目的地の郵便番号または郵便コード。郵便番号制度のない国以外は必須

例:

  • 94125
  • NW1 3FG

address.country (country)

型: 文字列

必須

目的地の国。

例: United States

address.city_id (city_id)

型: 文字列

ユニバーサルクリエイティブ内のディープリンクURL (template_url)で使用する値。

iPhone向けとiPad向けに異なるアプリをお持ちの場合、iPhoneとiPadそれぞれの情報を指定します。そうでない場合は、iOS情報のみを指定します。

フィールド名とタイプ説明

ios_url

タイプ: 文字列

iOSアプリのカスタムスキームです。

例: example-ios://electronic

ios_app_store_id

タイプ: 文字列

App StoreのアプリIDです。

例:1234

ios_app_name

タイプ: 文字列

アプリの名前(表示に適したもの)です。

例: Electronic Example iOS

iphone_url

タイプ: 文字列

iPhoneアプリのカスタムスキームです。

例: example-iphone://electronic

iphone_app_store_id

タイプ: 文字列

App StoreのアプリIDです。

例: 5678

iphone_app_name

タイプ: 文字列

アプリの名前(表示に適したもの)です。

例: Electronic Example iPhone

ipad_url

タイプ: 文字列

iPhoneアプリのカスタムスキームです。

例: example-ipad://electronic

ipad_app_store_id

タイプ: 文字列

App StoreのアプリIDです。

例: 9010

ipad_app_name

タイプ: 文字列

アプリの名前(表示に適したもの)です。

例: Electronic Example iPad

android_url

タイプ: 文字列

Androidアプリのカスタムスキームです。

例: example-android://electronic

android_package

タイプ: 文字列

意向獲得用の完全修飾パッケージ名です。

例: com.electronic

android_class

タイプ: 文字列

意向獲得用の完全修飾アクティビティクラス名です。

例: com.electronic.Example

android_app_name

タイプ: 文字列

アプリの名前(表示に適したもの)です。

例: Electronic Example Android

以下のセクションは、このAPIを使ってカタログを管理する場合のみ使います。

APIを使用して目的地カタログを作成する

目的地カタログは、宣伝する目的地のコンテナです。カタログAPIを使用するには、適切なマーケティングAPIアクセスレベルを持っていることを確認してください。また、ビジネスマネージャで最初のカタログを作成することにより、利用規約に同意している必要があります。

目的地広告用の目的地カタログを作成するには、verticaldestinationsに設定します。

curl -X POST \
  -F 'name="Test Destination Catalog"' \
  -F 'vertical="destinations"' \
  -F 'access_token=<ACCESS_TOKEN>' \
  https://graph.facebook.com/v10.0/BUSINESS_ID/owned_product_catalogs

APIで目的地フィードをアップロードする

カタログを作成したら、目的地フィードをFacebookにアップロードする必要があります。APIを使用して、アップロードするすべてのフィードについてフィードオブジェクトを作成します。Facebookでは、日付を指定したアップロードと直接アップロードをサポートしています。

目的地カタログで目的地セットをフィルターする

目的地セットは目的地カタログのサブセットです。目的地広告を設定するには、目的地セットが必要です。したがって、目的地セットを少なくとも1つ作成する必要があります。

目的地セットは、目的地カタログに適用されるフィルターで定義します。例えば、大幅な値下げが行われたすべての目的地からなる目的地セットを作成できます。フィルターなしで目的地セットを作成することもできます。その場合、目的地セットにはカタログ内のすべての目的地が含まれます。

use FacebookAds\Object\ProductSet;
use FacebookAds\Object\Fields\ProductSetFields;

$destination_set = new ProductSet(null, <PRODUCT_CATALOG_ID>);

$destination_set->setData(array(
  ProductSetFields::NAME => 'Test Destination Set',
  ProductSetFields::FILTER => array(
    'price_change' => array(
      'lt' => -20,
    ),
  ),
));

$destination_set->create();
from facebookads.adobjects.productset import ProductSet

destination_set = ProductSet(None, <PRODUCT_CATALOG_ID>)

destination_set[ProductSet.Field.name] = 'Test Destination Set'
destination_set[ProductSet.Field.filter] = {
    'price_change': {
        'lt': -20,
    },
}

destination_set.remote_create()
curl \
  -F 'name=Test Destination Set' \
  -F 'filter={"price_change":{"lt":-20}}' \
  -F 'access_token=<ACCESS_TOKEN>' \
  https://graph.facebook.com/v2.10/<PRODUCT_CATALOG_ID>/product_sets

filterパラメーターは、次の演算子とデータで構成されています。

演算子フィルターのタイプ

i_contains

サブ文字列を含む。大文字と小文字を区別しない。

i_not_contains

サブ文字列を含まない。大文字と小文字を区別しない。

contains

サブ文字列を含む。大文字と小文字を区別しない。

not_contains

サブ文字列を含まない。大文字と小文字を区別しない。

eq

次に等しい。大文字と小文字を区別しない。

neq

次と等しくない。大文字と小文字を区別しない。

lt

次より小さい。数値フィールドのみ。

lte

次以下。数値フィールドのみ。

gt

次より大きい。数値フィールドのみ。

gte

次以上。数値フィールドのみ。

データフィルターが適用されるデータ

country

目的地の国。

price

この目的地の料金。価格はセント単位です。

currency

通貨。

price_change

料金の値下げまたは値上げ。

city

目的地の市区町村。

description

この目的地の説明。

name

この目的地の名前。

destination_set_id

カタログ内の目的地を特定する一意の識別情報。