オファーAPIは、非公開の招待制ベータプログラムです。プログラムに招待された場合は、Metaの担当者と協力してアクセス権を取得してください。
このAPIを使うことで、オファー情報を商品カタログに追加し、FacebookとInstagramでオファーを商品化することができるようになります。FacebookまたはInstagramのチェックアウトを有効にしている販売者の場合、購入者はMetaの提供する各種アプリ内で直接オファーを利用することができるようになります。
オファーの作成にはオファーフィードを使います。もしくは、コマースマネージャから手動で作成することも可能です。
新しいオファーフィードを作成するには、/{product_catalog_id}/product_feedsエッジにPOST
リクエストを送信し、feed_type
をOFFER
に設定します。このエッジに投稿すると、product_catalog_id
フィールドで指定されたカタログ用にオファータイプの商品フィードが作成されます。
オファーフィードが作成されたら、POST
リクエストを使って、/{product_feed_id}/uploads
エッジにオファーデータをアップロードできます。
以下に示す利用可能なフィールドのほとんどは、フィードファイル内のコラムとして設定することができます。作成時に設定することができないのは、Read-Only (読み取り専用)となっているフィールドのみです。
商品セットは、商品カタログ内の関連アイテムのグループです。
オファーの対象となる商品です。
オファーが適用されるために必要な前提条件のことです。例えば、商品を一定数購入した場合や、商品の小計の数量や金額が特定の値を超える場合にのみ、オファーを有効にすることができます。現在、この条件の対象となる商品はターゲット商品に基づき設定されます。例えば、靴の購入金額を20%オフにするというオファーの場合、カートに入っている靴の数量、またはその小計金額が最低条件を満たしていなければならないということになります。
オファーの適用タイプは、ウェブサイトやFacebookでのチェックアウトの際に、オファーをどのように適用するかを指定します。例えば、チェックアウトの際にオファーが自動適用されるようにするのか、クーポンコードを入力しなければ利用できないようにするのかを決めるために使われます。また、他のオファーとの併用に関する動作も、適用タイプで指定することができます。詳しい情報は、オファーを組み合わせるを参照してください.
以下のフィールドは、すべてのオファータイプの設定に使われます。
フィールド | 説明 |
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型: | 読み取り専用。 このアイテム固有の識別情報 (Facebook ID)。 |
型: | 必須。 販売者が提供するオファーの識別情報。 このフィールドはカタログ内のオファーを一意に識別するために使われます。 |
型: | 任意。 オファーアイテムのタイトル。 現在このタイトルは、コマースマネージャ内でオファーを識別するためだけに使われ、購入者には表示されません。 |
型: | 読み取り専用。 自動生成されたオファーの説明。 |
型: | 必須。 オファーを適用する方法とタイミングを決定します。以下のオプションがあります。
|
型: | 購入者がチェックアウト時にオファーを利用するために使う、大文字小文字を区別しないクーポンコードのリスト。許可されるクーポンコードの上限は100件です。例: クーポンコードは、 このフィールドが設定されている場合、 |
型: | 任意。 オファーと一緒に商品化される、大文字小文字を区別しない単一のクーポンコード。購入者がオファーの前提条件を満たしている場合、チェックアウト時に自動入力されます。 デフォルトでは、商品詳細ページなどのFacebookやInstagramのショッピング画面上で、クーポンコード付きのオファーが購入者に表示されることはありません。これは、非公開コードやシークレットコードを意図せず購入者に公開してしまわないようにするためです。この動作は、オファーの商品化に使用する公開クーポンコードを指定することにより変更できます。公開コード付きのオファーは、 公開クーポンコードは20文字以内にする必要があります。また、カタログに一度に含められる有効な公開クーポンコード付きオファーの上限は、最大10件です。 公開クーポンコードを設定できるのは、 このフィールドが設定されている場合、 |
型: | 必須。 オファー開始時のUNIXタイムスタンプ(秒単位)。 この入力は、秒単位のUnixタイムスタンプまたはISO-8601形式の日付文字列(例: 2021-09-25T12:34:56Z)のどちらかをとります。 |
型: | 任意。デフォルトは オファー終了時のUNIXタイムスタンプ(秒単位)。空欄または この入力は、秒単位のUnixタイムスタンプまたはISO-8601形式の日付文字列(例: 2021-09-25T12:34:56Z)のどちらかをとります。 |
型: | 任意。デフォルトは0。 最低購入数を満たした場合のみにオファーを有効にするには、このフィールドを使用してください。 このフィールドは、オファーを有効にするために購入しなければならない商品の数量を表します。例: 「シャツを5枚購入すると20%割引」。
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型: | 任意。デフォルトは 最低購入金額を満たした場合のみにオファーを有効にするには、このフィールドを使用してください。 オファーが適用されるには、条件商品の小計金額がこの値に達している必要があります。条件商品が具体的に設定されていない場合、対象商品が条件商品として使用されます。 このフィールドには金額と3桁のISO通貨コードを入力します。金額と通貨の間にはスペースを挿入します。例: 「30.99 USD」という文字列は、30.99ドルという小計の条件が満たされて初めてオファーが適用されることを意味します。
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型: | 任意。デフォルトは0 (無制限)。 該当オファーの利用回数の上限(ユーザー1人あたり)。 1回限りのクーポンコードの場合はこのフィールドを1にします。 このフィールドは、 |
型: | 必須。 オファーが提供する割引の種類。 以下のオプションがあります。
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型: |
オファーの割引金額。このフィールドには金額と3桁のISO通貨コードを入力します。金額と通貨の間にはスペースを挿入します。例: 「30.99 USD」という文字列は、割引金額が$30.99となることを表しています。 このフィールドは、 |
型: |
オファーの割引率。0から100の整数を入力する必要があります。例: 「30」は割引率が30%となることを表しています。 このフィールドは、 |
型: | 必須。 オファーの割引が適用されるレベル。 以下のオプションがあります。
オファーのレベルを |
型: | 任意。 購入者のオファー利用を規定する追加の規約や条件。最大2500文字。 Facebookでは、オファーの詳細を説明する規約が、当該オファーの設定に基づいて自動生成されます。この規約に、オファーに関する独自の規約を追加したい場合は、 規約の内容は、Metaのコンテンツポリシーに準拠していなければなりません。 |
オファーが有効となる対象アイテムと、オファー利用の条件として購入すべき条件商品は、どちらも商品セットによって定義されます。オファーAPIでは複数の方法で商品セットを指定することができますが、1つのオファーにおける商品セットタイプは、同一の方法で指定する必要があります。
フィールド | 説明 |
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型: | 必須。 このフィールドは、商品カタログ全体に適用するオファーと、カタログ内の特定のアイテム群にのみ適用するオファーを区別するために使われます。 以下のオプションがあります。
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型: | 任意。 オファーを適用できる商品を識別するためのルールを絞り込みます。商品セットに商品を追加するために使われるフィルタールールのロジックを使用します。 指定されたフィルタールールが既存の商品セットのフィルターと一致した場合、当該オファーはその商品セットを対象とし、そうでない場合は新たな商品セットが作成されます。 このフィールドは、 |
型: | 任意。 オファーが適用できる商品に関する商品アイテム小売店IDのリスト。 このフィールドは、 |
型: | 任意。 オファーが適用できる商品に関する商品グループ小売店IDのリスト。 商品グループに含まれるすべての商品バリエーションがオファーの適用対象となります。 このフィールドは、 |
型: | 任意。 オファーが適用できる商品を含む商品セットの小売店IDのリスト。指定された商品セットを評価することで導き出された全商品の和集合に、オファーが適用されます。 |
型: | 任意。 オファーの利用条件として購入しなければならない商品を特定するフィルタールール。商品セットに商品を追加するために使われるフィルタールールのロジックを使用します。「Xの購入でYを提供」という形式のオファーによく使われます。 指定されたフィルタールールが既存の商品セットのフィルターと一致した場合、当該オファーはその商品セットを使って条件商品を定義し、そうでない場合は新たな商品セットが作成されます。 このフィールドが定義されている場合、 |
型: | 任意。 オファーの利用条件として購入しなければならない商品アイテムの小売店ID。このリストに含まれるアイテムはすべて、購入者がオファーを利用するための条件として使うことができます。「Xの購入でYを提供」という形式のオファーによく使われます。 このフィールドが定義されている場合、 |
型: | 任意。 オファーの利用条件として購入しなければならない商品グループの小売店ID。各グループに含まれる商品バリエーションはすべて、購入者がオファーを利用するための条件として使うことができます。「Xの購入でYを提供」という形式のオファーによく使われます。 このフィールドが定義されている場合、 |
型: | 任意。 オファーの利用条件として購入しなければならないアイテムを含む商品セットの小売店ID。これらの商品セットを評価した和集合から導き出されるすべてのアイテムは、購入者がオファーを利用するための条件として使うことができます。「Xの購入でYを提供」という形式のオファーによく使われます。 このフィールドが定義されている場合、 |
型: | 任意。 カタログにおいてすでに割引価格が設定されている商品にオファーを適用するかどうか(商品アイテムの 商品に対して二重に割引を適用しないためには、このフィールドを このフィールドを設定した場合、オファーの対象商品と条件商品の両方に適用されます。 |
オファーAPIは、購入する商品の価格に対する割引と、その商品の送料に対する割引の両方をサポートしています。商品に対するオファーと同様、配送オファーでも、クーポンコードでの適用にするか自動適用にするか、さらに購入者の前提条件を設けるかどうかを選ぶことができます。
配送オファーを作成するには、target_type
をSHIPPING
に設定する必要があります。現在サポートされているのは送料無料のオファーのみです。そのため、value_type
は必ずPERCENTAGE
にし、percent_off
を100に設定します。
フィールド | 説明 |
---|---|
型: | 必須。 オファーが適用される対象のタイプ。以下のオプションがあります。
|
型: |
オファーが適用される配送サービスの種類のリスト(例: 例: 通常配送と速達配送を対象とし、翌日配送は除外する配送オファーを指定したい場合は以下のようにします。
販売者がFacebookまたはInstagramチェックアウトを有効にしている場合、配送プロフィールAPIを使って、自分のコマースアカウントの配送プロフィールを管理することができます。 |
「Xの購入でYを提供」形式のオファーは、指定された「商品X」を所定数購入すると、「商品Y」が任意の数だけ無料または割引価格で購入できるようになるというオファーです。割引を受けるには「商品X」を所定の最低金額以上購入することが条件となる「Xの使用でYを提供」形式のオファーもサポートされています。「Xの購入でYを提供」形式のオファーを作成するには、target_quantity
フィールドに加えて、min_quantity
とmin_subtotal
のどちらか一方を設定します。
よく見られる「1つの購入で1つ無料で提供」などのように、オファーによってはXとYが同じ商品セットを指すこともあります。ただし、prerequisite_filter
、prerequisite_product_retailer_ids
、prerequisite_product_group_retailer_ids
、prerequisite_product_set_retailer_ids
を使って、対象の「商品Y」とは別に「商品X」のセットを指定することもできます。該当するフィールドの設定方法については、対象商品を指定するを参照してください。
フィールド | 説明 |
---|---|
型: | 任意。デフォルトは0 (無制限)。 オファーの利用1回ごとに割引が適用される商品の数。 このフィールドを使って、購入者が利用条件を満たした場合に、割引が適用される商品の数を管理することができます。例えば、「2個の購入で3個目が50%オフ」というオファーでは対象個数は1に、「5個の購入で2個無料で提供」というオファーでは対象個数は2になります。 |
型: | 任意。デフォルトは0 (無制限)。 注文1回あたりのオファー利用回数の上限。 このフィールドを使って、1回の購入で商品に対してオファーを適用できる回数を制限します。例えば、「シャツ1枚の購入で1枚を無料で提供」というオファーの場合、デフォルトではシャツを6枚買うと3枚は通常価格での購入、3枚は無料になります。ただし、この同じ例で このフィールドが設定されている場合、 |
FacebookまたはInstagramでのチェックアウトが有効になっている販売者の場合、1回の取引で複数のオファーを組み合わせる機能のサポートは限られています。特定のオファーを別のオファーと組み合わせられるかどうかは、主にそのオファーの適用タイプと対象タイプによって決まります。現在、販売者がこの動作を設定することはできません。以下のルールはオファーのスタッキング動作を要約したものです。
application_type
= SALE
)を適用するオファーが複数存在する場合は、最も商品価格が低くなるオファーが適用されます。これは、購入者のカート内のすべてのアイテムに対して繰り返されます。その時点以降、すべての前提条件の計算は、そのアイテムの新たな割引価格を使って行われます。target_type
(LINE_ITEM
またはSHIPPING
)ごとに、BUYER_APPLIED
のオファーまたはAUTOMATIC_AT_CHECKOUT
のオファーのどちらか1つを利用できます。例えば、送料無料クーポンと「1つ購入で1つ無料で提供」のクーポンを同時に使うことはできますが、商品価格が割引になる2つのオファーを併用することはできません。現在、オファーAPIで作成するオファーについては、特定のユーザーグループだけに限定してオファーを商品化することはできません。コマースマネージャで作成されたオファーは、ユーザーの利用資格を設定することができます。オファーAPIで作成された商品化済みオファーはすべての購入者に表示され、FacebookまたはInstagramのチェックアウトでオファーの前提条件(クーポンコードの入力など)を満たした購入者は全員そのオファーを利用することができます。
将来的には、オファーAPIが、複数の国で販売を行う販売者向けにオファーを提供する国を限定する機能や、オファーの利用対象を初回購入者や販売者のFacebookページのフォロワーだけに限定する機能をサポートするようになるかもしれません。