Metaでは当社広告プラットフォームにおける公平性を促進するための取り組みを進めています。その一環として、2024年10月より、金融商品・サービスを宣伝する広告主向けに、特別な広告カテゴリ「金融商品およびサービス」を新たに導入します。2025年初めには、米国を拠点とする広告主または米国のオーディエンスに広告を表示する広告主が金融商品およびサービスのキャンペーンを実施する際に、このカテゴリの選択が必須になります。カテゴリが適切に選択されないと、広告が却下される可能性があります。最新情報については、こちらをご覧ください。
API開発者向け
FINANCIAL_PRODUCTS_SERVICES
という新しいインプットが利用可能になります。2025年第1四半期に、CREDIT
インプットがこのインプットに置き換えられます。CREDIT
インプットが廃止されるため、開発者はFINANCIAL_PRODUCTS_SERVICES
インプットに移行する必要があります。顧客の混乱を最小限に抑えるため、廃止日までに十分な時間的余裕がある状態で、このアップデートを優先的に実施することが推奨されます。CREDIT
のインプットが廃止されるまでは、CREDIT
とFINANCIAL_PRODUCTS_SERVICES
の両方のインプットが使用可能です。CREDIT
とFINANCIAL_PRODUCTS_SERVICES
は1つのキャンペーンに対して同時に選択できないことに注意してください。CREDIT
とFINANCIAL_PRODUCTS_SERVICES
という2つの選択肢のうち、いずれか1つしか使用できません。HOUSING
、EMPLOYMENT
、およびCREDIT
の特別な広告カテゴリに関してこの開発者ドキュメントで概説したターゲティングと製品に関する制約は、新しいFINANCIAL_PRODUCTS_SERVICES
インプットにも適用されます。 マーケティングAPIを使用するすべての事業者は、新規および編集されたキャンペーンが特別な広告カテゴリに属するかどうかを判断する必要があります。現在提供されているカテゴリは、住宅、雇用、信用、および社会問題、選挙、政治です。特別な広告カテゴリに属さない広告を掲載している事業者は、NONE
を明示的に指定するか、special_ad_categories
フィールドの配列を空のまま送信する必要があります。
注: いずれかのspecial_ad_categories
が選択されている場合、special_ad_category_country
も設定する必要があります。
住宅、雇用、信用に関する広告を掲載する事業者は、オーディエンスの制限に従う必要があります。社会問題、選挙、政治に関する広告のオーディエンスのオプションは、special_ad_categories
ラベルの影響を受けません。
すべての広告主は、広告キャンペーンの作成時に特別な広告カテゴリを指定する必要があります。特別な広告カテゴリのフィールドには、以下の値を1つ以上指定できます。
HOUSING
CREDIT
またはFINANCIAL_PRODUCTS_SERVICES
EMPLOYMENT
ISSUES_ELECTIONS_POLITICS
NONE
住宅販売、雇用、信用、または社会問題、選挙、政治に関する広告がキャンペーンに含まれていない場合でも、広告主はNONE
を選択するか空の配列を送信することにより、カテゴリを指定する必要があります。
住宅、雇用、信用のいずれかを選択した場合は、それらのキャンペーンの広告で使うことのできるターゲット設定オプションのセットが制限されます。
社会問題、選挙、政治を選択した場合は、それらの広告を掲載する国の選択を求められます。指定した国で社会問題、選挙、政治に関する広告を掲載するには、承認を受ける必要があります。
すべてのキャンペーンの作成においてspecial_ad_categories
フィールドは必須です。キャンペーンに特別な広告カテゴリが不要な場合は、空の配列を渡すか、値としてNONE
を指定します。
curl -X POST \
-F 'name="My special category campaign"' \
-F 'objective="LINK_CLICKS"' \
-F 'status="PAUSED"' \
-F 'access_token=<ACCESS_TOKEN>' \
-F 'special_ad_categories="[\'EMPLOYMENT\']"'\
https://graph.facebook.com/v21.0
/act_<AD_ACCOUNT_ID>/campaigns
詳しくは、特別な広告カテゴリ、広告ヘルプセンターをご覧ください。
ISSUES_ELECTIONS_POLITICS
オプション社会問題、選挙、政治に関連する広告を掲載する広告主は、広告キャンペーンを作成する際にspecial_ad_categories
を指定する必要があります。さらに、広告クリエイティブレベルのauthorization_category
フラグも設定する必要があります。政治広告にはPOLITICAL
を使用し、2024年1月9日以降は、デジタル作成または変更されたメディアを含む広告にはPOLITICAL_WITH_DIGITALLY_CREATED_MEDIA
を使用します。
このタイプのコンテンツを表示する広告を個別に作成するのではなく、社会問題、選挙、政治に関する広告を使用するキャンペーン全体を作成することができます。1つの広告キャンペーン内で、社会問題、選挙、政治に関する広告と、それらのトピックとは無関係な広告を混在させることはできなくなりました。さらに、個々の広告を社会問題、選挙、政治のカテゴリに属する広告としてマークすることもできなくなりました。
社会問題、選挙、政治に関するキャンペーンを作成するには、special_ad_categories
フィールド内でISSUES_ELECTIONS_POLITICS
を渡します。フィールドに複数の値を渡すことで、当該カテゴリを他のカテゴリと組み合わせることができます。
special_ad_categories
が選択されている場合、special_ad_category_country
も設定する必要があります。社会問題、選挙、政治に関する広告を掲載したい国を指定します。special_ads_category_country
は、次の要件を満たす必要があります。
社会問題、選挙、政治に関するキャンペーンを実施するには、次の要件を満たす必要があります。
社会問題、選挙、政治に関するキャンペーンを作成するには、次のようにします。
curl -X POST \
-F 'name="My special category campaign"' \
-F 'objective="LINK_CLICKS"' \
-F 'status="PAUSED"' \
-F 'access_token=<ACCESS_TOKEN>' \
-F 'special_ad_categories="[\'ISSUES_ELECTIONS_POLITICS\']" '\
-F 'special_ad_category_country="[\'US\']" '\
https://graph.facebook.com/v21.0
/act_<AD_ACCOUNT_ID>/campaigns
複数のカテゴリを含むキャンペーンを作成するには、次のようにします。
curl -X POST \
-F 'name="My special category campaign"' \
-F 'objective="LINK_CLICKS"' \
-F 'status="PAUSED"' \
-F 'access_token=<ACCESS_TOKEN>' \
-F 'special_ad_categories="[\'EMPLOYMENT\', \'ISSUES_ELECTIONS_POLITICS\']" '\
-F 'special_ad_category_country="[\'US\']" '\
https://graph.facebook.com/v21.0
/act_<AD_ACCOUNT_ID>/campaigns
現在のすべてのキャンペーンは、special_ad_category
にデフォルト値のNONE
が割り当てられています。特別な広告カテゴリに属する広告を掲載するには、次のように変更する必要があります。
キャンペーンを再作成して、special_ad_category
を指定します。詳しくは、新しいキャンペーンの作成をご覧ください。
ターゲット設定を更新して、special_ad_category
を変更します。
tune_for_category
を指定する方法もあります。tune_for_category
を使うと、新しい制限を即座に遵守できます。
curl -i -X POST \
-F 'tune_for_category=EMPLOYMENT'
https://graph.facebook.com/v21.0
/<ADSET_ID>
/<AD_CAMPAIGN_ID>
へPOST
リクエストを送信して、special_ad_category
の変更をリクエストします。その際、次のようにしてカテゴリ情報を含めます。
curl -i -X POST \
https://graph.facebook.com/v21.0
/<AD_CAMPAIGN_ID>?special_ad_category=EMPLOYMENT
tune_for_category
を使った場合、広告キャンペーンと広告セットの結果は次のようになります。
サポートされる機能 | 削除された機能 |
---|---|
|
|
アップデートされた機能 | 削除された機能 |
---|---|
|
|
special_ad_category
を含む広告キャンペーンを作成するには、標準のキャンペーン作成フローの手順に従い、special_ad_category
を追加します。以下に例を示します。
curl -X POST \
-F 'name="My special category campaign"' \
-F 'objective="LINK_CLICKS"' \
-F 'status="PAUSED"' \
-F 'access_token=<ACCESS_TOKEN>' \
-F 'special_ad_category=EMPLOYMENT' \
https://graph.facebook.com/v21.0
/act_<AD_ACCOUNT_ID>/campaigns
special_ad_category
がNONE
のキャンペーンを作成するには、次のようにします。
curl -X POST \
-F 'name="My campaign"' \
-F 'objective="LINK_CLICKS"' \
-F 'status="PAUSED"' \
-F 'access_token=<ACCESS_TOKEN>' \
-F 'special_ad_category=NONE' \
https://graph.facebook.com/v21.0
/act_<AD_ACCOUNT_ID>/campaigns
詳しくは、[キャンペーンリファレンス](/docs/marketing-api/reference/ad-campaign-group)をご覧ください。
住宅、雇用、信用に関する広告を掲載する広告主は、広告キャンペーンの作成時にspecial_ad_categories
を指定する必要があります。special_ad_categories
が選択されている場合、special_ad_category_country
も設定する必要があります。住宅、雇用、信用のspecial_ad_category_country
は以下のようになります。
ヨーロッパをターゲットに設定して信用、雇用、住宅に関する広告を掲載する場合は、該当する特別な広告カテゴリを宣言する必要があります。特別な広告カテゴリに分類される広告では、使うことのできるターゲット設定カテゴリのセットが少なくなります。
米国に拠点を置いて住宅、雇用、信用に関する広告を掲載する広告主、または米国、カナダ、ヨーロッパをターゲットとする広告を掲載する広告主は、広告セットと広告レベルについて以下の制限を受けます。
special_ad_category
にHOUSING
を指定してください。米国に拠点を置いて住宅、雇用、信用に関する広告を掲載する広告主、または米国、カナダ、ヨーロッパをターゲットにした広告を掲載する広告主は、選択できるターゲット設定オプションが制限されます。例えば、利用者層データ、行動、興味・関心を含む可能性がある保護対象クラスを説明する(またはそれらに関連すると考えられる)ターゲット設定オプションは使えません。
以下の制限があります。
住宅、雇用、信用の広告では、一般に18歳から65歳以上を含めるようにオプションが固定されています。ただし、ヨーロッパで信用に関する広告を掲載する広告主は、この特別な広告カテゴリでも、業界と地域の需要に合わせて別の年齢層を選択できます。
特定の性別をターゲットに設定することはできません。2つのオプションがあります。
genders
パラメーターを指定しない。genders
のデフォルト値はすべての性別です。subcity
neighborhood
metro_area
small_geo_area
subneighborhood
electoral_district
zips
使えません。新しい利用者にリーチするには、特別な広告オーディエンスを作成します。
マーケティングAPI v15.0のリリース以降は、特別な広告オーディエンスを作成することはできなくなります。この廃止により、次のエンドポイントが影響を受けます。
POST /{ad-account-id}/customaudiences?fields=subtype
POST /{custom-audience-id}
POST /{ad-account-id}/adsets?fields=subtype
POST /{ad-campaign}?fields=subtype
GET /{ad-account-id}/customaudiences?fields=operation_status
コードを更新してエラーを回避してください。
住宅、雇用、信用に関する広告を掲載する広告主は、類似オーディエンスを使うことができません。代わりに、特別な広告オーディエンスを作成できます。このオーディエンスには、考慮される要因からして、より多くの制限があります。
/act_<AD_ACCOUNT_ID>/customaudiences
にPOST
リクエストを実行して新規オーディエンスを作成します。subtype
をREGULATED_CATEGORIES_AUDIENCE
に設定してください。
curl -X POST \ -F 'origin_audience_id=<SEED_AUDIENCE_ID>' \ -F 'subtype=REGULATED_CATEGORIES_AUDIENCE' -F 'regulated_audience_spec={"country": "US", "ratio": 0.1}' \ https://graph.facebook.com/<API_VERSION>/act_<AD_ACCOUNT_ID>/customaudiences
GET
リクエストを使って、特別な広告オーディエンスを読み込みます。必要とする情報をfields
に指定します。
curl -X GET \ -d 'fields=regulated_audience_spec' https://graph.facebook.com/<API_VERSION>/<AUDIENCE_ID>
結果は次のようになります。
"regulated_audience_spec": { "country": "US", "origin": [ { "id": "<SEED_AUDIENCE_ID>", "name": "My Seed Audience", "type": "custom_audience" } ], "ratio": 0.05, "type": "custom_ratio", "target_country_names": [ "United States" ] }
のキャンペーン、広告セット、または広告がなんらかの理由で配信できない場合に、WITH_ISSUES
に設定される場合があります。オブジェクトを読み取る際に、WITH_ISSUES
を詳しく調べて、そのオブジェクトの問題をトラブルシューティングします。
"effective_status": "WITH_ISSUES"
のオブジェクトを呼び出すと、見つかった問題に関する情報がissues_info
というフィールドで返されます。特別な広告カテゴリの操作で発生する可能性がある問題を以下に示します。
error_code | error_message | error_summary |
---|---|---|
| 必要な認定資格 | ビジネス管理者は、広告掲載の前に、当社の差別禁止ポリシーを確認し、同意する必要があります。それは、[ビジネス設定]、[システムユーザー]の順にアクセスして確認できます。ヘルプセンターのリンク: https://www.facebook.com/business/help/338925176776440 |
| カスタム年齢の選択はできません | この特別な広告カテゴリで広告を掲載する場合、オーディエンスのために選択した年齢層は利用できません。この特別な広告カテゴリの地域と業界の要件を満たす年齢層を選択してください。 |
| 保存済みのオーディエンスは使えません | この特別な広告カテゴリで広告を掲載する際に、保存済みのオーディエンスは使えません。この問題を解決してキャンペーンの作成を完了するには、選択した保存済みのオーディエンスをすべて削除してください。 |
| 類似オーディエンスは使えません | この特別な広告カテゴリで広告を掲載する場合、類似オーディエンスは使えません。この問題を解決してキャンペーンの作成を完了するには、選択した類似オーディエンスをすべて削除してください。新しい利用者にリーチするには、特別な広告オーディエンスを作成します。 |
| 地域の範囲指定の選択はできません | この特別な広告カテゴリで広告を掲載する場合、地域の範囲指定として{category}を選択することはできません。この問題を解決してキャンペーンの作成を完了するには、地域の範囲指定としてカスタムロケーションから必要最小限以上の範囲を選択してください。 |
| 詳細ターゲット設定の選択はできません | この特別な広告カテゴリで広告を掲載する場合、詳細ターゲット設定で{name} ({id})を選択することはできません。この問題を解決してキャンペーンの作成を完了するには、このターゲット設定の選択を解除してください。 |
| 場所の除外はできません | この特別な広告カテゴリで広告を掲載する場合、特定の場所の除外はできません。この問題を解決してキャンペーンの作成を完了するには、場所の除外をすべて削除してください。 |
| カスタム性別の選択はできません | この特別な広告カテゴリで広告を掲載する場合、カスタム性別の選択はできません。この問題を解決してキャンペーンの作成を完了するには、すべての性別を含むようにオーディエンスを更新してください |
| 場所の選択はできません | この特別な広告カテゴリで広告を掲載する場合、場所として{category}を選択することはできません。この問題を解決してキャンペーンの作成を完了するには、この場所の選択を解除してください。すべての場所の選択に、選択した市区町村、住所、カスタムロケーションのいずれかから最低半径以上のエリアを含める必要があります。郵便番号の選択はできません。 |
| 詳細ターゲット設定の除外はできません | この特別な広告カテゴリで広告を掲載する場合、行動、利用者層データ、興味・関心の除外はできません。この問題を解決してキャンペーンの作成を完了するには、詳細ターゲット設定の除外をすべて削除してください。 |
| ターゲット設定の拡大はできません | この特別な広告カテゴリで広告を掲載する場合、ターゲット設定の拡大はできません。この問題を解決してキャンペーンの作成を完了するには、ターゲット設定の拡大の選択を解除してください。 |
| 興味・関心の選択はできません | この特別な広告カテゴリで広告を掲載する場合、詳細ターゲット設定で{category}を選択することはできません。この問題を解決してキャンペーンの作成を完了するには、このターゲット設定の選択を解除してください。 |
| 入札乗数は使えません | 特別な広告カテゴリでは、入札乗数を使うことはできません。 |
| 特定のオーディエンスの除外はできません | この特別な広告カテゴリで広告を掲載する場合、類似オーディエンスと特別な広告オーディエンスの除外はできません。この問題を解決してキャンペーンの作成を完了するには、類似オーディエンスと特別な広告オーディエンスの除外をすべて削除してください。 |
警告とエラーの解釈については、このテーマに関する開発者ブログ投稿をご覧ください。
2019年12月4日以降、米国に拠点を置く事業者または米国の利用者をターゲットとする事業者は、住宅、雇用、信用に関する新規および編集済みの広告キャンペーンを特定する必要があります。これを行わないと、広告の掲載は許可されません。この日付以降、米国に拠点を置く事業者または米国の利用者をターゲットとする事業者は、新規および編集されたキャンペーンにspecial_ad_category
を指定し、該当のキャンペーンで使える限定されたオーディエンス条件を使用する必要があります。これは、マーケティングAPIを含むすべての広告購入サーフェスに適用されます。
住宅、雇用、信用に関するアクティブな広告のマイルストーンは、2020年2月11日です。
2020年3月31日以降、マーケティングAPIを使うすべての新規および編集された広告において、住宅、雇用、信用に関する広告を掲載しないすべての事業者を含め、special_ad_category
にNONE
を指定する必要があります。
2020年12月3日以降、カナダをターゲットに設定して信用、雇用、住宅に関する広告を掲載する広告主は、該当する特別な広告カテゴリを宣言する必要があります。
2021年12月7日以降、ヨーロッパをターゲットに設定して信用、雇用、住宅に関する広告を掲載する広告主は、該当する特別な広告カテゴリを宣言する必要があります。
Facebookでは、広告主が各自でキャンペーンのカテゴリを特定することを求めつつ、今後も人間のレビュー担当者と機械学習を使ってこの種の広告を識別していきます。広告主が間違ったspecial_ad_category
を送信した場合、キャンペーンが調整されるまで広告が一時停止される危険性があります。
special_ad_category
にHOUSING
、EMPLOYMENT
、CREDIT
のいずれかを選択した場合、ハードエラーを伴うすべてのターゲット設定制限が強制適用されます。