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英語の最終更新: 2022/10/20

概要

このガイドをよく読み、可能な限り多くのコマースAPIの要素(理想としては、自分の事例に関連するすべての要素)と連携することをおすすめします。

開発者の役割の範囲

開発者は、ほとんどの場合次のいずれかのカテゴリに該当すると考えられます。

  • 販売者: 独自のカスタム技術スタックを有するEコマース企業に属しており、MetaのコマースAPIの連携により、単一(または少数の)ショップがMetaのテクノロジーを運用できるようにしようと考えている。

  • 技術プロバイダー/パートナー: Eコマースプラットフォーム企業に属しているか、または既存のEコマースビジネスにソフトウェアサービスを提供する企業に属しているが、独自のショップは有していない場合に、自社のプラットフォームでサポートしている複数のショップの代理としてMetaのコマースAPIとの連携を検討している。

どちらのカテゴリについても、連携によって得られる品質は、顧客がMetaのコマースAPIで管理されている製品やショップとインタラクションする際に有意義な影響をもたらします。このガイドは、以下を行うパートナー開発者をサポートすることに特にフォーカスしています。

  • MetaのコマースAPIと連携する。

  • MetaのコマースAPIとの品の高い連携の構築に関わるあらゆる要素の概要と「全体像」を把握する。

  • 連携によって、いかにビジネスに良い成果がもたらされるを学ぶ。例えば、新たな顧客が見つかる、販売成約数が向上する、Metaの広告を上手に活用して同様の成果を促進するなど。

購入者の役割についての注意点

購入者は購入の決定に関して高い基準を持っています。購入を検討中の商品について豊富な情報を求めます。良い取引を望んでおり、販売者自身のウェブサイトと同様の割引やプロモーションがショップでも提供されていることを期待しています。自分の発注に関して、配送、トラッキング、返品の正確な最新情報がタイムリーに提供されることを必要とします。

こうした要素をすべてMetaに提供することが、ショップでの購入者のコンバージョン率向上の鍵となります。

開発者フローの概要

Metaでは、サードパーティ開発者が、全体としてグラフAPIの一部を構成するコマースAPIエンドポイントのコレクションを通じて、当社のInstagramプラットフォームやFacebookプラットフォームと連携するシステムを構築することを承認しています。以下に、開発者のフローの概要と、質の高いコマースAPI統合の構築に関係したさまざまな要素について説明します。

前提条件

  • ビジネスがMetaで設定され、認証されていなければなりません

  • 技術提供者修正条項や補足規約を含め、必須のコマース契約に署名されていなければなりません

  • Metaコマースプラットフォームでのデータ読み書きの主要な手段であるグラフAPIの概念に精通していなければなりません

ステップ1: 開発者アプリを作成する

このようなグラフAPIエンドポイントにリクエストするには、まず、Meta for Developersポータルでアプリを作成する必要があります。ここでのアプリとは、Metaのシステム上でサードパーティソフトウェアにアクセスが付与されているさまざまな機能のコレクションのことを指しています。Metaのシステムに対するあらゆるAPIコールには、このアプリが関連付けられ、その機能に応じてソフトウェアからどのAPIコールにアクセス可能かが決まります。このアプリがMeta上のビジネスエンティティに関連付けられます。Metaのデータモデルは、Meta上でビジネスを運営するために作成するすべてのアセットが、このビジネスエンティティオブジェクトによって所有されるように設計されています。アプリを所有するものと同じビジネスエンティティオブジェクトで、Facebookページ、Instagramアカウント、広告アカウント、商品カタログも所有することが可能です。

ステップ2: アクセストークンを作成する(テストアカウントを使用)

アプリ承認前処理の一環として、APIコールを行う際には、コールごとにアクセストークンを用意する必要があります。アプリは、このアクセストークンを使用して、ユーザーに代わってMetaのプラットフォームにアクセスできます。アクセストークンは、ユーザーがFacebookにログインした状態を保つためのデジタル鍵に相当するものです。このようにログインを保つことで、サードパーティソフトウェアがユーザーの代わりにMetaのプラットフォームにアクセスする必要があるたびに、ユーザーがパスワードを再入力しなくても済みます。

複数のショップを管理するためのコマース連携を構築するパートナー開発者は、FacebookチャネルやInstagramチャネルで販売を行うサポート対象ショップごとに1つずつ、つまり全体として複数のアクセストークンを保管する必要があります。

まずテストコマースアカウントを作成してアセットを関連付け、コマースAPI連携の開発に使用する、対応するアクセストークンを生成します。

コマースAPIにアクセスするには、システムユーザーから戻されるアクセストークンを使うことをおすすめします。典型的なユーザーから取得されるアクセストークンの場合、一定期間経過した後や、そのユーザーが自分のFacebookパスワードを変更した場合に、無効になる可能性があるからです。システムユーザーとは、ビジネスマネージャが所有または管理するアセットに対してAPIコールを行うサーバーまたはソフトウェアです。詳しい手順については、API連携の設定をご覧ください。

ステップ3: コマースAPI連携を構築する(テストアカウントを使用)

ステップ2で作成したテストコマースアカウントを使用して、カタログAPI、注文管理API、プロモーション(オファー)APIとの連携を並行して開始します。カタログAPIとの連携により、高品質の最新カタログを設定し、運用します。それにより、購入のエクスペリエンスが向上し、購入の意思決定にも影響を与えるようになります。注文管理APIとの連携により、FacebookチャネルとInstagramチャネルにおける購入者の注文のライフサイクルを管理します。プロモーションAPIとの連携により、さまざまなタイプのプロモーションを同期し、プロモーションにおける購入や返金を処理します。

Metaのショップ品質基準を満たすようにこれらのAPIと連携する方法について、詳細をご確認ください。

ステップ4: アプリのレビューを申請する

アプリレビューは、アプリ開発処理における必須の工程です。アプリレビューを開始するには、個々のアクセス許可をリクエストし、リクエストするアクセス許可が、自身のサポートするビジネスを発展させるためにどのように使用されるかを説明します。この処理によって、Metaは自社の製品やAPIがアプリによって承認された方法で使用されていることを確認できます。アプリレビュー処理について、詳細をご確認ください。

ステップ5: Metaコマースへの販売者オンボーディングのフローを実装する

販売者をMetaコマースにオンボーディングするための最適な経路を実装します。このフローの終わりに、サポート対象の各販売者用のアクセストークンが生成されます。このアクセストークンを保存して、販売者の代わりにAPIコールを行う際に使用します。

Metaのショップ品質基準を満たす理想的なオンボーディング連携を作成する手順について、詳細をご確認ください。

ステップ6: コマースAPI連携を微調整する(本番アカウントを使用)

さまざまな例外的シナリオを処理したり、失敗を穏便に処理したりできるように連携を微調整します。ベストプラクティスガイドで概説されている、おすすめの連携のベストプラクティスについて理解し、導入してください。最後に、実際の注文で連携をテストします。

連携の品質基準

次の表に、カテゴリ別にまとめた販売者の作業(JTBD)、その優先度(0が最高)、Meta固有か他のチャネルにも当てはまるのか、関連するMetaコマース統合品質基準要件や拡張考慮事項を示します。

カテゴリ 販売者の作業(JTBD) 優先度 マルチチャネル/Meta固有 品質基準: 最低要件 品質基準: 拡張

ショップのオンボーディングと管理

ショップへのオンボーディング

0

Meta固有

サードパーティはFBEの使用が必須

ショップに関係する問題点(BIの問題を含む)を確認し、解決する

0

ショップに関するインサイトと推奨事項を確認する

1

Meta固有

N/A

ショップのルックアンドフィールをカスタマイズする

2

Meta固有

N/A

Meta購入者への返信/お知らせ

0

両方(多くの販売者が顧客への返信にMessenger/IGDM/WhatsAppを使用する一方、顧客とのやり取りにサードパーティツールを採用する販売者もいる)

N/A

カタログを管理する

カタログを情報豊富な最新の状態に保つため、商品を追加/削除/編集する

0

マルチチャネル

サードパーティはMetaに対して商品カタログを同期し、エラーを処理し、不揮発性フィールドにはスケーラブルな同期メカニズム(24時間ごとに全カタログの同期、1時間ごとに増分の同期)を使用し、高揮発性のフィールド(在庫や価格)では更新内容をほぼリアルタイムで(少なくとも15分ごとに)同期する必要がある

サードパーティはMetaに対して商品セットコレクションを同期する

Metaに固有の商品に関する問題点(BIフラグなど)を確認し、解決する

0

マルチチャネル(BI異議申し立てなど、実際の問題解決はMetaサーフェスで対処可能)

サードパーティは明確なコールトゥアクション(CTA)によって診断情報を販売者に知らせる必要がある

コミュニティコンテンツを確認し、使用する(UGC)

1

Meta固有

N/A

商品の売買 / ショップ広告の掲載

ショップ広告を掲載する

0

Meta固有

サードパーティは販売者の設定を完了させ、ピクセルにより広告シグナルを送り返す必要がある

サードパーティは販売者の設定を完了させ、CAPIにより広告シグナルを送り返す必要がある

パフォーマンスとアナリティクスを確認する(広告)

0

マルチチャネル

N/A

パフォーマンスとアナリティクスを確認する(オーガニックセールス)

1

両方(大まかな指標を集約するツールも用意されているが、現在ではCMを通じてより詳細なオーガニックセールス指標を提供)

N/A

プロモーション(オファー)を実施する

0

マルチチャネル

サードパーティは注文を処理する必要がある(処理、キャンセル、返金)。その際にはMeta負担の割引を処理し、さらに標準的な販売者負担割引(注文内の個別品目に適用される割引、注文内の品目全体に適用される割引(適用外の残りがある場合も含む)、無料配送割引、「Xを買ってYをゲット」スタイルの割引)も処理する必要がある

サードパーティが割引について信頼できる情報源である場合、そのサードパーティはオファーAPI(現時点では利用制限のある機能)を使用して標準の割引をMetaに対して同期する必要がある。それ以外の場合、サードパーティはコマースマネージャのリダイレクトリンクを販売者に伝えて、すべての標準の割引をMetaに対して同期する必要がある

Instagram商品のリリースを実施する

2

Meta固有

N/A

Instagram Liveショッピングイベントを実施する

2

Meta固有

N/A

オーガニックな、商品タグ付きの投稿を行う

2

Meta固有

N/A

支払い管理

オンサイトチェックアウトの支払い詳細を管理する

0

Meta固有

サードパーティはFBEの使用が必須。

支払いを受ける/返金を処理する

0

マルチチャネル

サードパーティはMetaから取得した会計報告を公開する必要がある

支払いを受ける/返金を処理する

0

マルチチャネル

チャージバックを処理する

0

両方

税報告を作成し、売上を照合する

0

マルチチャネル

注文を処理する

受領した注文を管理する

0

マルチチャネル

サードパーティはMetaからOMSに届いた注文を受け取り、認証する必要がある

注文を処理する

0

マルチチャネル

サードパーティは注文の状態(処理、キャンセル、返金)をOMSからMetaに同期する必要がある

購入者/販売者の開始した返品と返金を処理する

0

マルチチャネル

サードパーティは注文の状態(処理、キャンセル、返金)をOMSからMetaに同期する必要がある

サードパーティはMetaを通して購入者開始の返品を処理する必要がある