Metaのテンプレートカテゴリのガイドラインは、Metaのプラットフォームのメッセージテンプレートのカテゴリの定義の仕方を示しています。詳しくは、テンプレートカテゴリのガイドラインに関する最新情報のPDFをご覧ください。
カテゴリごとに、メッセージの目的、ビジネスゴール、サンプルテンプレートを概説します。
マーケティングテンプレートは、柔軟性の高いテンプレートです。認知度の向上から販売促進に至るまで、ビジネスがさまざまな目標を達成できるようにします。
メッセージの目的 | ビジネスゴール | サンプルテンプレート |
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認知 | WhatsAppであなたのビジネスからのメッセージの受信をサブスクリプション登録している顧客の間で、あなたのビジネス、製品、サービスについての認知度を高める。 |
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セール | セールイベント、クーポン、その他販売促進のためのコンテンツに関連する一般的なプロモーションオファーを顧客に送信する。 |
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リターゲティング | あなたのウェブサイトにアクセスした顧客、あなたのアプリを使用した顧客、あなたの商品やサービスへのエンゲージメントのあった顧客に対して、関連性の高いオファーやほかのCTAを宣伝する。 |
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アプリの宣伝 | アプリをインストールしたり、アプリ内で特定のアクションを実行したりするよう顧客を促す。 |
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顧客との関係を築く | パーソナライズされたメッセージを送ったり新しい会話を促すしたりして、顧客との関係を強化する。 |
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次のものも、マーケティングテンプレートと見なされます。
注: 上記はサンプルに過ぎません。似たような内容のテンプレートや、この例のテキストを含むテンプレートでも、実際の内容によっては別のカテゴリになる場合があります。
ユーティリティテンプレートは、通常、ユーザーのアクションやリクエストによってトリガーされます。アクティブな取引や進行中の取引、アカウント、関係するサブスクリプションやインタラクションについての具体的な情報を含める必要があります。例えば、注文確認には注文番号を含める必要があります。
メッセージの目的 | ビジネスゴール | サンプルテンプレート |
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WhatsAppでの管理をオプトインする | ほかのチャネル(ウェブサイトやメールなど)で取得したオプトインのフォローアップとして、WhatsAppでメッセージを受信するためのオプトインを確定する。オプトアウトも確定する。 |
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注文管理 | 特定の注文または取引の詳細をメッセージ本文に含めて、顧客の注文や取引の確定、更新、またはキャンセルを扱う。 |
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アカウントのアラートまたは最新情報 | 時間に応じたアラート、安全に関する情報、支払いリマインダー、購入済みまたはサブスクリプション登録済みの商品やサービスに関連するその他の情報など、アカウントに関連する重要な最新情報を送信する。 このメッセージで、新しい商品やサービスのアップセルやクロスセルを意図しないこと。 |
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フィードバックアンケート | 顧客の以前の注文、インタラクション、進行中の関係についてのフィードバックを収集する。 これらのメッセージで、アップセルやクロスセルの可能性に関するフィードバックをリクエストしないこと。 |
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WhatsAppで会話を続ける | 別のチャネルで始まったやり取りをWhatsAppで開始するためのメッセージを送信する。 このようなメッセージは、ユーザーが会話をWhatsAppに移行するようリクエストしたのでない限り開始しないこと。 |
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注: 上記はサンプルに過ぎません。似たような内容のテンプレートや、この例のテキストを含むテンプレートでも、実際の内容によっては別のカテゴリになる場合があります。
認証テンプレートでは、ビジネスがワンタイムパスコード(通常4~8桁の英数字コード)を使ってユーザーを認証できます。ログインプロセスが複数のステップ(アカウント認証、アカウントリカバリー、整合性チェックなど)になる場合があります。
認証テンプレートは、最も制限の多いテンプレートです。認証テンプレートとして分類されるには、ビジネスは次のことを行う必要があります。
定義 | 例 |
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認証コード |
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ここでは、すべての新しいテンプレートのためのテンプレートカテゴリ承認処理について説明します。
メッセージテンプレートを作成する際には、上記のテンプレートカテゴリガイドラインに基づいて、適用されると思われるカテゴリを選択します。その上で、テンプレートの内容と同ガイドラインに基づいて、テンプレートのカテゴリが決定されます。指定されたカテゴリが承認された場合、テンプレートのステータスがPENDING
に設定されます。その後、Metaのポリシーへのコンプライアンスを検証するためのテンプレートレビューが実施されます。承認されなかった場合は、REJECTED
に設定されます。
このしくみを、APIを使う場合とWhatsAppマネージャを使う場合に分けて以下で概説します。
テンプレート作成時に、そのカテゴリとしてMARKETING
、UTILITY
、AUTHENTICATION
のいずれかを指定する必要があります。次にMetaでカテゴリガイドラインを使ってこのカテゴリが検証され、その検証結果に基づいてテンプレートのステータスが設定されます。
選択されたカテゴリが承認された場合、テンプレートのステータスはPENDING
に設定されます。その後、テンプレートに対してテンプレートレビューが実施されます。APIの応答には、テンプレートID、ステータス、カテゴリが含まれます。例:
{ "id": "678513060995850", "status": "PENDING", "category": "MARKETING" }
その後、テンプレートに対してテンプレートレビューが実施されます。このレビューに基づき、ステータスがAPPROVED
またはREJECTED
に設定され、対応するメッセージテンプレートステータス更新Webhookがトリガーされます。
カテゴリの指定が承認されなかった場合、テンプレートステータスはREJECTED
に設定され、APIの応答にはテンプレートID、ステータス、カテゴリか含められます。例:
{ "id": "678513060995850", "status": "REJECTED", "category": "UTILITY" }
さらに、対応するメッセージテンプレートステータス更新Webhookが、reason
をINCORRECT_CATEGORY
に設定してトリガーされます。
注: テンプレート作成時に、allow_category_change
プロパティをtrue
に設定してテンプレート作成リクエストに含めることで、テンプレートカテゴリの割り当てをMetaに委ねることができます。これにより、テンプレートがカテゴリ違いのために却下されることを防ぐことができ、テンプレートレビューが確実に継続されます。
{ "name": "<NAME>", "category": "<CATEGORY>", "allow_category_change": true, // Set to true to have us assign a category "language": "<LANGUAGE>", "components": [<COMPONENTS>] }
これを指定できるのはテンプレート作成時だけです。カテゴリはテンプレートの内容とMetaのガイドラインに基づいて割り当てられ、ステータスはPENDING
に設定されます。その後、テンプレートレビューが実施されます。
WhatsAppマネージャで新しいテンプレートを作成する際に、そのテンプレートのカテゴリを選択します。次にカテゴリガイドラインを使ってこのカテゴリが検証され、その検証結果に基づいてテンプレートのステータスが設定されます。
選択されたカテゴリが承認された場合、テンプレートのステータスは[保留]に設定されます。その後、テンプレートレビューが実施されます。このレビューに合格すると、ステータスは[アクティブ - 品質の承認待ち]に設定されます。このレビューに合格しないと、ステータスは[却下]に設定されます。
選択されたカテゴリが承認されない場合、Metaからおすすめのカテゴリが提示されます。それを使えば、テンプレートのステータスがすぐに[却下]に設定されるのを回避できます。
おすすめのカテゴリを選んだ場合、テンプレートのステータスは[保留]に設定されます。その後、テンプレートに対してテンプレートレビューが実施されます。
自分の選んだカテゴリ選択(前述の例ではユーティリティ)のままにしていると、テンプレートステータスは[却下]に設定されます。
テンプレートが別のカテゴリに該当すると思われる場合、テンプレートのステータスに応じていくつかの選択肢があります。
テンプレートの承認後はカテゴリを変更できません。新しいテンプレートを(APIまたはWhatsAppマネージャを使って)作成し、上記のガイドラインに従ってカテゴリを選択してください。
APIまたはWhatsAppマネージャを使って、テンプレートの内容やそのカテゴリを更新できます。
テンプレート提出直後に、APIからテンプレートステータスREJECTED
で応答があった場合は、以下を実行できます。
Metaによって決定されたカテゴリが、Metaのテンプレートカテゴリガイドラインに沿ったものではないと思われる場合は、ビジネスサポートを通じてテンプレートのレビューをリクエストすることができます(APIの場合は不可能)。レビューをリクエストするには、次のようにします。
WhatsAppマネージャで、却下されたテンプレートを選択してテンプレートエディターに読み込みます。[このテンプレートは却下されました]というバナーで、[ビジネスサポートに移動]をクリックします。
[却下されたメッセージテンプレート]を選択し、却下されたテンプレートを選択し、[審査をリクエスト]ボタンをクリックしてレビュー処理を開始します。
理由として、「正しいカテゴリが却下された」を選択してください。
提出すると、テンプレートのステータスが[レビュー中]に更新されます。
カテゴリレビューが承認されなかった場合、テンプレートステータスはREJECTED
のままになり、WhatsAppマネージャでは[却下]として表示されます。カテゴリレビューが承認された場合、テンプレートステータスはPENDING
に設定され、その後、テンプレートレビューが実施されます。テンプレートレビューに合格すると、テンプレートのステータスはAPPROVED
に更新され、WhatsAppマネージャには[アクティブ - 品質保留]と表示されます。
テンプレートのカテゴリに変更があった場合、次の方法で通知されます。
template_category_update
フィールドをサブスクリプション登録して、テンプレートのカテゴリが変更された時点で確実にWebhookを受け取るようにしてください。WhatsAppメッセージテンプレートエンドポイントにクエリを掛けて、category
とprevious_category
のフィールドをリクエストすることもできます。