オンプレミスAPIの廃止

WhatsApp Businessプラットフォームは、今後2年かけて次世代のクラウドAPIに完全移行していきます。

オンプレミスAPIクライアントの最後のサポート対象バージョンは、2025年10月23日に期限切れとなります。このAPIはその時まで使用できますが、オンプレミスAPIからクラウドAPIに移行する手順をなるべく早く始めることをおすすめします。そうすることで、移行をよりスムーズに進めることができ、今後クラウドAPIでのみリリースされる機能を利用することもできます。

このドキュメントは、オンプレミスAPIの廃止に関する情報が公開され次第更新されますので、定期的にチェックすることをおすすめします。

クラウドAPIに移行する理由

2022年の提供開始以来、クラウドAPIは広く普及し、オンプレミスAPIよりも高いパフォーマンスを発揮してきました。その理由の一部を以下に挙げます。

  • コスト効率が高い: 設定、ホスト、メンテナンスのコストが低くなります。例えば、一部のパートナーはクラウドAPIに移行した後、インフラコストが90%以上削減されました。
  • より高い拡張性: クラウドAPIは、プラットフォーム全体の中で最も高速で、最大で毎秒1,000件ものメッセージを処理できます(オンプレミスAPIの4倍のレベル)。
  • より高い信頼性: クラウドAPIは、安定的に99.9%の稼働時間と、p99レイテンシーで5秒未満を維持しています。稼働時間とレイテンシーのステータスについては、WhatsApp Business APIステータスのページをご覧ください。
  • 安全で認証済み: クラウドAPIはエンタープライズ級のセキュリティ機能と認証を持っています。例えば、GDPRおよびLGPDのコンプライアンス、SOC2およびSOC3の認証があり、現在はISO 27001の取得を目指しています。クラウドAPIコンプライアンスセンター、およびセキュリティ暗号化のホワイトペーパーをご覧ください。
  • ローカルストレージのオプション: クラウドAPIでローカルストレージがサポートされるようになり、メッセージデータの保管場所をコントロールできるようになりました。
  • クラウドにしかない機能: クラウドAPIはオンプレミスAPIよりも高い機能性を提供しています。新しくリリースされる機能や今後提供される機能は、クラウドAPIでしか使用できません。

このようなエンタープライズ級のメッセージプラットフォームを基盤とし、Metaは完全クラウドホストのWhatsApp Businessプラットフォームに移行することを決定しました。

廃止のタイムライン

2024年1月9日

2024年1月のオンプレミスAPI v2.53のリリース以降は、新機能のアップデートはすべてクラウドAPIにのみ提供されます。引き続きオンプレミスAPIクライアントで四半期ごとのバージョンリリースを受け取ることができますが、不具合の修正とセキュリティパッチのみに対応したものとなります。

2024年7月1日

事業者の電話番号の登録が、クラウドAPIでしかできなくなります。使用する番号をオンプレミスAPIで登録しようとすると、エラーコード1005が返されます。

2025年10月23日

オンプレミスAPIの最終バージョン(v2.63)の期限が切れます。登録された事業者の電話番号によるメッセージの送受信は、オンプレミスAPIを使っては配信されなくなります。

クラウドAPIへの移行

移行に関する手順や、2つのAPIの違いに関する情報は、オンプレミスAPIからクラウドAPIに移行するのドキュメントをご覧ください。

マイグレーションのサポート

移行に関して質問がある場合や、サポートが必要な場合は、以下のようにダイレクトサポートチケットを送信してください。

  • トピック: WABiz: Cloud API
  • リクエストタイプ: On-Premises API -> Cloud API Migration Issues

利用規約

クラウドAPI利用規約を参照してください。