メッセージ制限

メッセージ制限とは、24時間の枠内で1つのビジネスの電話番号が開くことができる、ビジネス側が開始した会話(WhatsAppユーザーにマーケティング、ユーティリティ、認証テンプレートを送信した結果開かれた会話)の最大数です。

ビジネスの電話番号が24時間の枠内で開始できるビジネス側が開始した会話数は、最初は250件に制限されていますが、この制限は引き上げることができます。

制限の引き上げ

メッセージの制限は、以下のように引き上げることができます。

  • ビジネス側が開始した会話数1,000件
  • ビジネス側が開始した会話数10,000件
  • ビジネス側が開始した会話数100,000件
  • ビジネス側が開始した会話数に制限なし

以下の方法で、メッセージの制限を自分で1,000件まで増やすことができます。ただし、さらに高い制限の設定は、制限を1,000件に引き上げた後に、自動スケール調整でしか行えません。

ビジネス電話番号の制限を増やすには、接続ステータスになっている必要があります。また、ビジネス電話番号の品質評価が低い場合は、品質評価が向上するまで、ビジネス側が開始した会話は引き続き250件に制限される可能性があることに注意してください。

ビジネス認証

ビジネス認証にビジネスを提出してください。ビジネスが承認された場合、当社はメッセージ品質を分析し、メッセージアクティビティがメッセージ制限の引き上げに値するかどうかを判断します。この分析に基づいて、メッセージ制限の引き上げを承認または却下します。

本人確認

ビジネスの認証申請を提出し承認された場合は、本人確認を求められることがあります。

本人確認を求められた場合は、WhatsAppマネージャ > [概要] > [制限]パネルに次の通知が表示されます。

さらに、alert_typeINCREASED_CAPABILITIES_ELIGIBILITY_NEED_MORE_INFOに設定されたaccount_alerts Webhookがトリガーされます。

本人確認を完了し確かに本人であると判断されると、メッセージ制限の引き上げが承認されます。本人確認ができない場合、メッセージ制限の引き上げは却下され、WhatsAppマネージャ > [概要] > [制限]パネルに次の通知のいずれかが表示されます。

30日間で1,000件の会話を開始

高品質評価のテンプレートを使用して、30日の枠内に1,000件以上のビジネス側が開始した会話を始めます。このしきい値に達すると、当社はメッセージ品質を分析し、そのメッセージアクティビティがメッセージ制限の引き上げに値するかどうかを判断します。この分析に基づいて、引き上げを承認または却下します。

高品質なメッセージを送信する

ビジネスまたは本人確認が却下された場合は、高品質なメッセージを送信していることを確認してください。メッセージアクティビティと品質は定期的に再評価されており、この分析に基づいて、引き上げが承認される場合があります。

高品質なメッセージを送信するためのガイドラインを以下に示します。

  • メッセージがWhatsApp Businessメッセージポリシーに準拠していることを確認してください。
  • メッセージの送信先ユーザーを、ビジネスからのメッセージの受信をオプトインしたユーザーに限定してください。
  • メッセージを高度にパーソナライズして、ユーザーにとって有用なものにしてください。オープンエンドのウェルカムメッセージや紹介メッセージを送信しないようにしてください。
  • メッセージ送信の頻度に注意し、1日に送信するメッセージの数が多すぎないように注意してください。情報提供のメッセージは、内容と長さを慎重に検討して最適なものにしてください。

引き上げをリクエストする

ビジネス認証または本人確認を完了した、または30日間で1,000件の会話のしきい値を満たしているものの、ビジネス側が開始した会話数が依然として250件に限定されている場合は、ダイレクトサポートのチケットを開いてメッセージレベルのアップグレードをリクエストできます([質問する] > [WABiz: 電話番号と登録] > [リクエストの種類] > [メッセージレベルのアップグレードをリクエスト])。

サポートの提出内容とメッセージの品質に基づいて、引き上げを承認するか却下します。

引き上げの承認

メッセージ制限の引き上げが承認された場合、ビジネス電話番号のメッセージ制限が1,000件に引き上げられ、メールと開発者アラートで通知されます。さらに、新しい制限を示すmax_daily_conversation_per_phoneプロパティを使用して、business_capability_update Webhookがトリガーされます。

承認されると、ビジネス電話番号は自動スケール調整の対象になります。

引き上げの却下

メッセージ制限の引き上げが却下された場合、ビジネス電話番号のメッセージ制限は現在のレベルに維持され、メールと開発者アラートで通知されます。さらに、account_alerts Webhookがトリガーされ、alert_typeおよびalert_descriptionプロパティによって、制限を引き上げるために実行できる代替方法が示されます。

alert_type実施できるアクション

INCREASED_CAPABILITIES_ELIGIBILITY_DEFERRED

高品質なメッセージを送信するか、30日間で1,000件の会話を開始します

INCREASED_CAPABILITIES_ELIGIBILITY_FAILED

引き上げをリクエストするか、30日間で1,000件の会話を開始します

INCREASED_CAPABILITIES_ELIGIBILITY_NEED_MORE_INFO

本人確認を完了するか、30日間で1,000件の会話を開始します

自動スケール調整

ビジネス電話番号のメッセージ制限がビジネス側が開始した会話1,000件に引き上げられると、ビジネス側が開始した会話を開始するためにその番号を使用するたびに、以下の条件に従って制限を引き上げるべきかどうかが判断されます。

  • ビジネスの電話番号が接続済みである
  • ビジネスの電話番号の品質評価がまたはである
  • ビジネスの電話番号が、過去7日間で、X件以上のビジネス側が開始したスレッドを開くために使用された(Xは、ビジネスの電話番号の現在のメッセージ上限を2で割った数)

ビジネスの電話番号がすべての条件を満たしている場合、24時間後に上限が1レベル引き上げられます。一方、品質評価が過去7日間にわたってフラグ済みに設定されている場合は、直ちに上限が1レベル引き下げられます。

次の場合、2日間でメッセージ制限が1,000件から10,000件に引き上げられます。

1日目2日目3日目4日目

ビジネス側が開始した会話が開かれる

500件

500件

過去7日間にビジネス側が開始した会話

500件*

1,000件

メッセージ制限

1,000件

10,000件

* 例えば、午後3時に500件目の会話が開かれた場合、翌日午後3時(つまり24時間後)にメッセージ上限が引き上げられます。

次の場合、4日間でメッセージの上限が1,000件から10,000件に引き上げられます。

1日目2日目3日目4日目

ビジネス側が開始した会話が開かれる

100件

200件

200件

300件

過去7日間にビジネス側が開始した会話

100件

300件

500件*

800件

メッセージ上限

1,000件

1,000件

1,000件

10,000件

* 例えば、500件目の会話が午後7時に開始された場合、メッセージの上限は翌日の午後7時(つまり、24時間後)に引き上げられます。

上限に達した場合

メッセージの上限に達した場合、1つ以上のアクティブな会話が終了するとすぐに会話を始められます。以下はその例です。

制限の確認

ビジネス電話番号のメッセージ制限がビジネス側が開始した会話1,000件に引き上げられる前に、WhatsAppマネージャ > [概要] > [制限]パネルに、制限を引き上げるために実行できる操作に関する役立つ情報が表示されます。

ビジネス電話番号のメッセージ制限が引き上げられた後、WhatsAppマネージャ > [アカウントツール] > [インサイト]パネルに、ビジネス電話番号の新しい制限が表示されます。これには、自動スケール調整の結果として引き上げられた新しい制限も含まれます。

メッセージの品質

メッセージの品質は、受信者が過去7日の間にメッセージをどのように受け取ったかに基づいて行われ、最終的に受信した時期で重み付けされます。WhatsAppユーザーとの会話からの品質シグナルを組み合わせて判断されます。例えば、ユーザーによるブロックや報告、ブロックの理由など、ユーザーのフィードバックシグナルが考慮されます。

ビジネスの電話番号ステータス、品質評価、メッセージ制限は、[WhatsAppマネージャ] > [アカウントツール] > [電話番号]パネルに表示されます。

トラフィックの多い電話番号では、短い間隔(数分以内のこともあり)で品質の変化が起きることが普通である点にご注意ください。

品質評価についての詳細は、WhatsApp Business電話番号の品質評価についてをご覧ください。