スタートガイド

このドキュメントでは、埋め込み登録フローをウェブサイトやクライアントポータルに統合するための手順と条件について説明します。

開始する前に

埋め込み登録フローの統合を開始するには、まずビジネスマネージャとMetaアプリの設定をする必要があります。

ビジネスマネージャ

クレジットラインとオンボーディング済みの顧客のWhatsApp Businessアカウント(WABA)を管理するには、ビジネスマネージャアカウントが必要です。ビジネスアカウント作成の詳細については、ビジネスマネージャを作成するをご覧ください。ビジネスマネージャが設定できたら、ビジネスを認証します。

Metaアプリ

Meta開発者アカウントから、ビジネスタイプのアプリを作成します。アプリパネルから、自分のどのMetaアプリにもアクセスして、アプリ設定をコントロールしたりアクセス許可をリクエストしたりできます。

ビジネスアプリには自動的にビジネスアプリタイプに提供されるすべてのアクセス許可と機能の標準アクセスが承認されますので、必要なものがこのアクセスレベルであればアプリの開発とテストが行えます。

標準アクセスでビジネスアプリがアクセスできるデータは、アプリまたはビジネスに対して権限を持つアプリユーザーが所有するデータのみに限定されます。Metaアプリをリリースするには、アプリレビューを受けて、whatsapp_business_managementアクセス許可のアドバンスアクセスをリクエストしなければなりません。この処理をできるだけ早く始めることをおすすめします。この処理は、埋め込み登録が完全に実装されるまで待たなくても開始できます。

また、API呼び出しに必要なWhatsAppクラウドAPIのwhatsapp_business_messagingアクセス許可をリクエストする必要があります。

登録プロセスの不必要な遅延を防ぐため、この2つ以外に追加のアクセス許可をリクエストしないことを強くおすすめします。

アクセストークン

ビジネス連携システムユーザーアクセストークンシステムユーザーアクセントークンは、オンボーディング済みの顧客のデータにアクセスするために使用できます。使用するトークンの種類は、Facebookログインとビジネス向けFacebookログインのどちらで埋め込み登録を設定しているかや、技術提供者とソリューションプロバイダーのどちらであるかによって異なります。

技術提供者

技術提供者に推奨されるトークンは、ビジネス連携システムユーザーアクセストークンです。これらのトークンは個々の顧客にスコープされます。顧客がビジネス向けFacebookログインで構成された埋め込み登録を完了すると、コードの交換によってこれらのトークンの1つが返されます。Facebookログインで構成された埋め込み登録を使用している場合(推奨されていません)、代わりにシステムユーザーアクセストークンを使用する必要があります。

システムユーザーアクセストークンを使用している場合、システムユーザーはアプリにwhatsapp_business_managementアクセス許可を付与する必要があります。

ソリューションパートナー

クレジットラインをオンボーディング済みの顧客と共有するには、システムユーザーアクセストークンを使用する必要があります。その他のすべてのリクエストで推奨されるソリューションは、ビジネス連携システムユーザーのアクセストークンです。

ビジネス連携システムユーザーのアクセストークンは、顧客がビジネス向けFacebookログインで構成された埋め込み登録を完了したときに返されるコードの交換によって取得できます。Facebookログインで構成された埋め込み登録を使用している場合(推奨されていません)、代わりにシステムユーザーアクセストークンを使用する必要があります。

システムユーザーアクセストークンでは、システムユーザーがアプリにwhatsapp_business_managementアクセス許可を付与している必要があります(トークンの生成時に付与できます)。また、システムユーザーは、オンボード済みの顧客とクレジットラインを共有できるようにするには、ファイナンスエディターのロールが付与されている必要があります。

システムユーザーにファイナンスエディターのロールを付与するには、次のようにします。

  1. Meta Business Suiteにサインインします。
  2. 左上のドロップダウンメニューでビジネスアカウントを見つけ、設定(歯車)アイコンをクリックします。
  3. [ビジネス設定]をクリックします。
  4. [ユーザー] > [システムユーザー]の順に移動します。
  5. ユーザーを編集し、ファイナンスエディターのロールを付与します。

クレジットライン

WhatsApp Businessプラットフォームでメッセージを送信するには、クレジットラインを設定する必要があります。このクレジットラインは顧客と共有することになるため、ビジネスマネージャの[ビジネス設定] > [支払い]で、クレジット割当APIの規約に必ず同意してください。

クレジットラインをAPIではなくビジネスマネージャを通して共有することについて詳しくは、月極請求書払いへのアクセスを共有するをご覧ください。

WhatsApp BusinessプラットフォームのオンプレミスAPIクライアント

オンプレミスAPIを使用している場合、有効期限のないWhatsApp Business APIクライアントバージョンを実行していることを確認してください。

統合処理

Metaアプリの統合処理の一環として、アプリレビューを受けて、whatsapp_business_managementアクセス許可のアドバンスアクセスをリクエストしなければなりません。この処理をできるだけ早く始めることをおすすめします。この処理は、埋め込み登録が完全に実装されるまで待たなくても開始できます。

1: 登録フローを埋め込む

登録フローをウェブサイトまたはクライアントポータルに埋め込むためにFacebook JavaScript SDKとFacebookログインを設定します。所有する複数のウェブページやポータルに自由にこのフローを組み込めます。

2: 必要なエンドポイントと統合する

登録フローを埋め込んだら、必要なAPIエンドポイントと統合して統合プロセスを完了します。次のステップに進むには、以下を行える必要があります。

登録が完了したら、message_templatesエンドポイントを使用して事前に承認されたメッセージテンプレートと名前空間を取得し、ビジネスがメッセージの送信を開始できるようにします。

安全なエンドポイント(HTTPS)を使用する必要があります。詳しくは、ログインのセキュリティをご確認ください。

3: Webhooksを受信するWABAをサブスクリプション登録する

事業者が登録を完了したら、Webhooksを受信したいすべてのWhatsApp Businessアカウントをサブスクリプション登録できます。次の場合に通知するようWebhooksを設定できます。

  • 電話番号の名前が更新された。
  • 電話番号の品質ステータスが更新された。
  • アカウントがレビューされたか、アップグレードされたか、ブロックされた。

任意

以下のオプションを利用できます。