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ベストプラクティス - コンバージョンAPI

コンバージョンAPIの統合を成功させるための一般的な推奨事項として、以下のベストプラクティスを活用してください。これらの推奨事項は、コンバージョンAPIを最も効果的に利用できるようにすることを目的としています。Metaとデータを共有するときには、統合をスムーズに行って最適な結果を得るために、必ず実装実装後の推奨事項に従ってください。

以下のベストプラクティスに加えて、コンバージョンAPIを使用する際のより実践的なチュートリアルとして、こちらの動画を視聴することをおすすめします。この動画では、次の方法について解説しています。

コンバージョンAPIを使用して共有されるウェブ、アプリ、実店舗イベントには特定のパラメーターが必要です。必須パラメーターのリストはこちらをご覧ください。

実装

キャンペーンを設定する際には、アカウント構造を簡素化し、キャンペーンに関して確立された以下のベストプラクティスを参考にしてください。

冗長イベントの設定

Metaピクセルに加えてコンバージョンAPIを利用すること、およびこれら両方のツールを使って同じイベントを共有することをおすすめします。これを冗長イベントの設定と呼びます。例えば、Metaピクセルを利用してPurchaseInitiate CheckoutContactの各イベントを共有する場合、コンバージョンAPIを利用してこれらの同じイベントをサーバーからも共有する必要があります。

コンバージョンAPIを使用すると、ネットワーク接続関連の問題やページの読み込みエラーが原因でピクセルが失う可能性があるウェブサイトイベントを共有することができます。さらに、コンバージョンAPIを使用すると、ピクセルでは対応できない、オフラインで発生した、または後続で発生した、別のタイプの重要なイベントやデータを共有できます。

確実に冗長イベントの重複除外ができるようにする

MetaピクセルとコンバージョンAPIを利用して冗長イベントを送信する際には、必ず両方のイベントで同じevent_nameを使用し、event_idを含めるか、external_idfbpの組み合わせを含める必要があります。Metaが適切にイベントの重複を除外し、同じイベントが二重に報告されることを回避できるようにするため、これらすべてのパラメーターを含めることが推奨されています。重複除外が必要な場合と、その設定方法について詳しくは、こちらをご覧ください。

必須パラメーターと推奨パラメーターの送信

以下のサーバーイベントパラメーターと顧客情報パラメーターが必須とされています。

パラメーター必須になる場合

action_source

サーバーイベント

全イベント

event_source_url

サーバーイベント

全ウェブサイトイベント

client_user_agent

顧客情報

全ウェブサイトイベント

コンバージョンAPIを使用することで、自分が知る限りaction_sourceパラメーターが正確であることに同意するものとします。すべてのイベントのexternal_idおよびevent_idのイベントパラメーターを含めることも推奨されています。

追加の顧客情報パラメーターを送信することで、イベントマッチングの品質が向上する可能性があります。マッチングしたイベントだけを広告アトリビューションや広告配信の最適化に利用できます。マッチングの品質が向上すればするほど、改善されます。マッチングしないイベントはアトリビューションや広告配信の最適化には使用できませんが、基本的な測定には使用できます。高品質な顧客情報パラメーターの例として、以下のようなものが挙げられます。

  • メールアドレス(em)
  • IPアドレス(client_ip_address)
  • 名前(fnおよびln)
  • 電話番号(ph)

マッチングの基本要件

グラフAPIバージョン13.0以降のリリースで、どの顧客情報パラメーターの組み合わせがコンバージョンAPIイベントで有効と見なされるかに関する基本要件が更新されます。これらの変更は、イベントの顧客情報パラメーターの組み合わせが多すぎて効果的なマッチングが難しいと思われる場合に、より良いフィードバックを提供できるようにするためのものです。

以下の組み合わせのいずれか(またはそのサブセット)で構成される顧客情報パラメーターしか含まれていないイベントは、無効と見なされます。

  • ct + country + st + zp + ge + client_user_agent
  • db + client_user_agent
  • fn + ge
  • ln + ge

例えば、イベントに顧客情報パラメーターgectstcountry (これは、男性、メンローパーク、カリフォルニア州に相当)しかない場合、それらの顧客情報パラメーターは上記の組み合わせの1つのサブセットなので却下されます。

fbpパラメーターとfbcパラメーターは必ず更新する

fbpパラメーターとfbcパラメーターは、一般に、MetaのファーストパーティCookieソリューションと関連してサイト訪問者のブラウザーに設定されるCookieの値であり、変更される可能性があります。これらの値をユーザーパラメーターとして送信する場合は、定期的に更新する必要があります。

これらの値は、Metaピクセルがウェブサイトに実装されるときにファーストパーティCookieとして設定され、コンバージョンAPIリクエストで使用するのに取得できます。

ほぼリアルタイムでイベントを共有する

イベントが発生した時点で共有されれば、キャンペーンは最良の結果を達成しやすくなります。サーバーイベントは、コンバージョンAPIを利用してリアルタイムに共有することも、バッチ処理でほぼリアルタイムに共有することもできます。

テストイベントを使用する

イベントのテストツールを使用してコンバージョンAPIの接続を検証することをおすすめします。通常、開発者はテストイベントに独自の顧客情報パラメーター(例: 名前、メールアドレス、電話番号)を使用します。これは、これらのイベントがFacebookまたはMetaのアカウントとマッチングしない場合に破棄される可能性があるためです。

イベントのテストツールは、以下の目的で使用できます。

  • 自分がサーバーイベントを正しく設定し、Facebookがそれらのイベントを受信したことを確認する。
  • どのイベントが処理され重複除外されたかを確認することで、イベントを正しく重複除外したことを確認する。
  • 異常なアクティビティをデバッグする。

イベントのテストツールを使ってサーバーイベントをテストする方法については、こちらをご覧ください。

ペイロードヘルパーを使用する

ペイロードヘルパーツールの必須データパラメーターフィールドおよび推奨データパラメーターフィールドに値を入力して、ペイロードがどのように構造化されるかを確認し、どのパラメーターを含めるかに関して提案を受けます。

ビジネスSDKを使用する

ドキュメントのコードサンプルには、Python、Java、Ruby、PHP、NodeのビジネスSDKサンプルが含まれています。これらを活用すれば、ビジネスSDKが自動的に実行するユーザーパラメーターのハッシュ化などにより、開発作業の一部を省略できます。

ビジネスSDKを使用する予定がない場合は、ハッシュ化を実装することをおすすめします。

オフラインイベントにコンバージョンAPIを使用する

コンバージョンAPIは、すべてのオフラインイベントをサポートしており、こうしたタイプのイベント全体のコンテナとして利用されます。イベントの例として、実店舗販売、電話による通話、デバイス(スマートTVやゲームコンソールなど)上の操作、オフラインサブスクリプションなどが挙げられます。

オフラインイベントを送信する際には、必ずaction_sourceイベントパラメーターを含め、適切な値を選択してください(websiteは選択しないでください)。イベントが意図するキャンペーンの目的を判断するために、アクションソースが必要になります。

コンバージョンAPIを使用することで、自分が知る限りaction_sourceパラメーターが正確であることに同意するものとします。

パートナー向けの追加のベストプラクティス

代理店: partner_agent文字列を送信する

広告主の代わりにイベントを共有するパートナーやエージェンシーは、ドキュメントの説明にあるとおり、プラットフォーム名を含む、一意のpartner_agent文字列を送信する必要があります。該当する場合は、専任のMeta担当者と協力して、適切なエージェント文字列を判断してください。

ウェブサイトプラットフォーム: 広告主のオンボーディング

デフォルトで、ウェブサイトプラットフォームのパートナーは、コンバージョンAPIを選択的に提供するか、広告主のオプトイン式にするかを検討できます。MetaピクセルとコンバージョンAPIでは、同じビジネス規約が共有されています。それで、顧客がMetaピクセルを設定する際に、コンバージョンAPIを使用した顧客データの共有についてもオプトインしてもらうことをおすすめします。Facebookでは、これら両方のツールを利用することが長期的に見れば顧客のデータ共有の強化や安全につながると確信しています。そのため、顧客にコンバージョンAPIとMetaピクセルの両方に関する情報を提供し、彼らが情報に基づいた選択を行えるようにしてください。

実装後

イベントのマッチング品質を確認する

コンバージョンAPIを利用してサーバーイベントを共有している場合、イベントマネージャで各イベントのイベントマッチング品質(EMQ)を確認できます。イベントのEMQスコア(10段階)は、顧客情報とFacebookまたはMetaアカウントをマッチングする際の、サーバーイベントの顧客情報の有効性を示しています。EMQに関するベストプラクティスについては、こちらをご覧ください。

現在のところ、イベントのマッチングクオリティを利用できるのはウェブイベントについてだけです。オフラインや実店舗のイベント、アプリイベント、コンバージョンリード、アルファ/ベータ段階での統合など、その他のイベントタイプでイベントのマッチングクオリティを向上する方法については、Meta担当者にお問い合わせください。

テストを実行する

コンバージョンAPIを使用している場合、自分のMeta広告戦略をテストして最適化することをおすすめします。テストのオプションには、次のものがあります。

  • コンバージョンリフト調査:サーバーイベントの利用に伴い増大するパフォーマンスへの影響について理解します。

  • A/Bテストパフォーマンスを最適化するには、どのキャンペーン戦略が最も効果的な成果を上げるかを把握します。