このドキュメントでは、Meta for Developersで作成されたアプリの基本的な開発とテストのプロセスについて概説します。開発に役立つ可能性のある、アプリダッシュボード内のツールや設定についても説明します。
開発プロセスはアプリのニーズによって異なりますが、基本的なフローは、各ユースケースのドキュメントを読むことから始まります。これらのユースケースに関する情報は、developers.facebook.com/productsにあります。
関連するドキュメントセットを見つけて読み終えたら、次のステップで、アプリのコードベースに変更を加えて、実装するユースケース、SDK、API呼び出しに応じて必要なアプリダッシュボードの設定を構成します。ほかの人にアプリの開発とテストを手伝ってもらう場合、アプリでの役割を割り当てて、アプリの設定を構成してグラフAPI統合をテストしてもらえるようにします。
最後に、すべてが正しく実装されていることを確認するために、自分のMeta開発者アカウントを使用するか、実際のMetaテクノロジーのユーザーをシミュレーションできるテストユーザーを使用して、アプリをテストします。
ほとんどのFacebookアプリでは、最初にグラフAPIを使用してFacebook内外のデータを取得します。グラフAPIのエンドポイントにはアクセス許可が必要です。グラフAPI内外のデータを取得することは一般的なアクションであるため、グラフAPIエンドポイントの呼び出しを簡単に行うことができるSDKのセットを用意しています。多くの開発者は、これらの4つのドキュメントセットから開始します。
最初にアプリを作成する際、アプリに機能を追加するために、まずメインのユースケース、次に必要に応じて二次的なユースケースを選択する必要があります。ユースケースにはアクセス許可と機能が含まれ、それらが自動的にMetaアプリに追加されます。大半のユースケースではアプリレビューが必要になります。
例えば、アプリの作成時にFacebookログインをそのアプリの主なユースケースに選んだ場合、二次的なユースケースとそれに関連付けられているアクセス許可と機能も追加できるようになります。ユースケースごとに、選択可能なアクセス許可、機能、APIの独自のセットがあります。二次的なユースケースを追加するときは、アプリダッシュボードの設定ページに移動します。そこで、そのユースケースに関連付けられているアクセス許可、機能、APIを設定することができます。
アプリダッシュボードにリストされているユースケースを使用しないアプリを作成する場合は、[その他]を選択し、作成するアプリのタイプを選択します。
アプリタイプによって、アプリダッシュボードでアプリに追加できる製品、およびアプリレビュープロセスを通じて承認をリクエストできるアクセス許可と機能が異なります。
アプリは開発モードかライブモードのいずれかになります。アプリモードは非ビジネスアプリに適用され、アプリモードによって、アプリが使用できるアクセス許可と機能や、アプリを使用できるユーザーが決まります。
開発モードのアプリには、どのアクセス許可でも付与できますが、アプリ自体で役割を付与されているユーザーのみが行えます。さらに、アプリで役割を持つアプリユーザーのみ、すべての機能を利用できます。
ライブモードのアプリには誰でもアクセス許可を付与できますが、付与できるのはアプリレビュープロセスで承認されたアクセス許可のみです。同様に機能に関しても、アプリレビューを通じて承認されたものであれば、すべてのアプリユーザーが利用できます。
新しく作成された非ビジネスアプリはすべて開発モードに設定されます。すべての開発とテストを完了するまで、モードを変更しないでください。
次の点にご注意ください。
アプリを公開する前は、開発者やテスターなど、アプリ上で特定の役割を付与されたユーザーのみがアプリにアクセスし、開発やテストのプロセスを支援できます。
テストページには、アプリのすべてのユースケースと、関連するアクセス許可のうちアクセスをリクエストしたものが含まれています。また、アプリレビューのテスト要件を確認することもできます。
アプリレビューを申請する前に、グラフAPIエクスプローラーを使うかまたはテストユーザーアカウントを作成して、必要なAPIテスト呼び出しを実行してください。アプリレビューの前にテストを必要としないアクセス許可もありますが、アプリが意図どおりに動作するようにするため、すべてのアクセス許可をテストすることをおすすめします。
必要なAPIテスト呼び出しがすべて完了すると、アプリレビューの準備が整います。
次の点に留意してください。
テストユーザーは、アプリをテストする際に、実際のFacebookユーザーをシミュレーションするためにサインインするテストアカウントです。テストユーザーは実際のFacebookユーザーとやり取りできません。また、テストユーザーによって生成されたコンテンツまたはインタラクションを見ることができるのは、ほかのテストユーザーとアプリで役割を付与されているユーザーのみです。
テストページはテストユーザーによって作成されたページであり、アプリをテストする際に、実際のFacebookページをシミュレーションするために使われます。テストページが実際のFacebookユーザーに表示されることはなく、テストページとやり取りできるのは、ほかのテストユーザーとアプリで役割を付与されているユーザーだけです。
ユースケースを実装した場合や、アプリのタイプが消費者アプリまたはインスタントゲームアプリに指定されている場合は、アプリを公開する前にデータ削除コールバックを実装する必要があります。Metaでは、アプリユーザーの1人がデータの削除をリクエストしたときはいつでも、アプリのデータ削除コールバックURLを呼び出します。
アプリ開発を完了し、アプリを公開する準備が整うと、アプリのリリースを成功させるために必要なプロセスを開始できます。