クロスチャネルコンバージョン最適化

クロスチャネルコンバージョン最適化を利用すれば、単一のキャンペーンの中でウェブサイトとアプリの両方についてコンバージョンを最適化することができます。コンバージョン発生場所としてウェブサイトとアプリを選択すると、より多くのデータがキャプチャされます。それにより、顧客獲得単価(CPA)が低くなり、コンバージョンの増加につながる可能性があります。

広告主に共鳴する付加価値促進要素として主要なものは、次のとおりです。

  • 簡素化 — 複数のキャンペーンを管理するのではなく、単一のキャンペーンでウェブサイトとアプリのコンバージョンを最適化する
  • コンバージョンの増加 — キャプチャされるデータが増えることにより、コンバージョンする人に広告が表示される可能性が高まる
  • コスト効率 — 低コストでできる限り多くの人に達する

スタートガイド

クロスチャネルコンバージョン最適化を利用すれば、単一のキャンペーンの中でコンバージョンを、ウェブサイトとアプリ(iOS+ Android)の両方からのものとして拡張できます。インプレッションがウェブサイトコンバージョンとアプリ内コンバージョンの一方または両方につながる場合、商品は全コンバージョンを最適化イベントとしてカウントします。

制限

目的

クロスチャネルコンバージョン最適化でサポートされる目的は、CONVERSIONSだけです。

イベント

クロスチャネルコンバージョン最適化では、以下のイベントがサポートされています。

  • PURCHASE
  • COMPLETE_REGISTRATION
  • ADD_PAYMENT_INFO
  • ADD_TO_CART
  • INITIATED_CHECKOUT
  • SEARCH
  • CONTENT_VIEW
  • LEAD
  • ADD_TO_WISHLIST
  • SUBSCRIBE 1
  • START_TRIAL 1

入札戦略

キャンペーン予算最適化(CBO)の有無に関係なく、クロスチャネルコンバージョン最適化でサポートされるのは、以下の入札戦略だけです。

  • LOWEST_COST_WITHOUT_CAP
  • LOWEST_COST_WITH_BID_CAP

配置

クロスチャネルコンバージョン最適化は、自動配置を含む、InstagramとFacebookのすべての配置で利用可能です。例外: Audience Network、Messenger、Facebookインスタント記事、配置アセットのカスタマイズ。

SUBSCRIBESTART_TRIALのサポートは現在検討中です。

広告セット

オフサイトコンバージョンを送信するようにピクセルを設定する場合、OFFSITE_CONVERSIONSなどのオフサイトコンバージョン目標に基づいて広告の配信を最適化します。

クロスチャネルコンバージョン最適化を使うには、以下のフィールドを、それぞれ対応する値に設定します。

  • [最適化の目的] > OFFSITE_CONVERSIONSに設定。
  • [入札戦略] > [入札戦略を見る]。
  • [課金イベント] > IMPRESSIONSに設定。

オムニチャネルオブジェクト

広告セットに、新しいフィールドomnichannel_objectが導入されました。

オムニチャネルオブジェクトの検証では、

  • アプリとピクセルの中のすべてのcustom_event_typeフィールドが、同じイベントでなければなりません。
  • アプリSDKとピクセルの両方が必要です。
  • 現在の広告アカウントに、アプリとピクセルの宣伝オブジェクトすべてへのアクセス権が付与されていなければなりません。
フィールド説明

app

list<AppPromotedObject>

このオムニチャネルオブジェクトに関連付けられているアプリ宣伝オブジェクト。

  • application_id—型: 文字列。宣伝対象のアプリID。
  • object_store_urls—型: list<string>application_idに関連付けられているオブジェクトストアURLのリスト(Play StoreやiTunes)。
  • custom_event_type—型: イベントの列挙。最適化するイベント。

アプリ宣伝オブジェクトの検証では、

  • object_store_urlsのすべてが、そのアプリに関連付けられていなければなりません。これはアプリ設定の下のdevelopers.facebook.comで設定できます。

  • custom_event_typeが、サポートされるイベントのいずれかでなければなりません

pixel

list<PixelPromotedObject>

このオムニチャネルオブジェクトに関連付けられているピクセル宣伝オブジェクト。

  • pixel_id—型: 文字列。宣伝対象のピクセルID。
  • pixel_rule—型: JSON。任意。ピクセルカスタムコンバージョンルール。
  • custom_event_type—型: イベントの列挙。最適化するイベント。アプリ宣伝オブジェクトの検証では、custom_event_typeが、サポートされているイベントのいずれかでなければなりません

{ 
     daily_budget: 20000, 
     optimization_goal: CONVERSIONS,
     promoted_object: {
         omnichannel_object: { 
             app: [ 
                 { 
                     application_id: ,
                     custom_event_type: PURCHASE,
                     object_store_urls: [
                         "https://play.google.com/store/apps/details?id=com.facebook.ka"
                         "https://apps.apple.com/us/app/facebook/id284882215",
                     ],
                 },
             ],
             pixel:  [
                 {
                     pixel_id,
                     custom_event_type: PURCHASE
                 },
             ],
         }
     }
}

広告

広告をクリックしたユーザーに表示される場所として広告主が希望するランディングデスティネーションを、あなたがデスクトップまたはアプリから選択することができます。広告主は、対応するリンクを挿入する必要があります。つまり、選択されたデスティネーションオプションに応じて、ウェブサイト、iOSアプリディープリンク、またはAndroidアプリディープリンクです。製品ディープリンクについて、詳細をご確認ください。

フィールド説明

creative

クリエイティブスペック

作成の場合に必須。この広告で使う広告クリエイティブのIDまたはクリエイティブスペック。広告クリエイティブについて詳しくは、こちらをご覧ください。

{"creative_id": }

または以下のようなクリエイティブスペック。

{
   "creative": {
      "name": "",
      "applink_treatment": ""
      "object_story_spec": ,
      "omnichannel_link_spec":
   }
}

tracking_specs

トラッキングスペックのリスト

コンバージョントラッキングに必要なトラッキングスペック。広告の検証については、以下に示されている必須スペックと、それぞれの例をご覧ください。

広告の検証では、

  • トラッキングスペック(tracking_specs)のpixel_idapplication_idが、promoted_objectのものと一致していなければなりません。
  • tracking_specsに以下のスペックが含まれていなければなりません。
トラッキングスペックコードの例

ピクセル

{
       "action.type": ["offsite_conversion"],
       "fb_pixel": [pixel_id]
}

アプリインストール

{
       "action.type": ["mobile_app_install"],
       "application": [application_id]
}

アプリイベント

{
       "action.type": ["app_custom_event"],
       "application": [application_id]
}

{
     "name": "sample ad"
     "adset_id": "6170648652866",
     "creative": {
         "creative_id": creative_id,
    }
    "status": "PAUSED",
    "tracking_specs": [
        {
            "action.type": ["offsite_conversion"],
            "fb_pixel": [pixel_id]
        }
        {
            "action.type": ["mobile_app_install"],
            "application": [application_id]
        }
        {
            "action.type": ["app_custom_event"],
            "application": [application_id]
        }
    ]
}

クリエイティブ

Advantage+ カタログ広告

Advantage+ カタログ広告では、クリエイティブのディープリンクを指定するためにtemplate_url_specを使用することができます。このフィールドでは、商品URLやIDなどの動的なフィールドを使用できます。

template_url_specでは、この仕様に従います。

{
   "creative":{
      "applink_treatment":"deeplink_with_web_fallback",
      "template_url_spec":{
         "android":{
            "url":"example://product/{{product.retailer_id | urlencode}}"
         },
         "config":{
            "app_id":"<APPLICATION_ID>"
         },
         "ios":{
            "url":"example://product/{{product.name | urlencode}}"
         },
         "web":{
            "url":"https://www.example.com/deeplink/{{product.name | urlencode}}"
         }
      }
   },
}

手動でアップロードする広告

手動でアップロードする広告の場合、template_url_specの代わりにomnichannel_link_specを使用します。これには、以下のフィールドが含まれます。

フィールド説明

web

ウェブ設定

このオムニチャネルオブジェクトに関連付けられているピクセル宣伝オブジェクト。

  • url—型: 文字列。ブラウザー経由でユーザーに最初に表示されるウェブサイト。ウェブ検証では、urlが、link_dataで提供されているリンクと同じでなければなりません。

app

アプリデスティネーションの設定

このオムニチャネルオブジェクトに関連付けられているアプリ宣伝オブジェクト。

  • application_id—型: 文字列。ブラウザー経由でユーザーに最初に表示されるウェブサイト。ウェブ検証では、application_idが、promoted_object内のomnichannel_objectapplication_idとして一貫していなければなりません。
  • platform_specs— 型: JSON。プラットフォームごとのランディングデスティネーションの設定。

プラットフォームのスペック

フィールド説明

android

JSON

Androidアプリのランディング設定。ウェブ検証の場合、iosipadiphoneは相互に排他的です。platform_specsの中で存在可能なキーは1つだけです。

  • url—型: 文字列。アプリを開くためのディープリンク。製品ディープリンクについて、詳細をご確認ください。

ios

JSON

iOSアプリのランディング設定。ウェブ検証の場合、iosipadiphoneは相互に排他的です。platform_specsの中で存在可能なキーは1つだけです。

  • url—型: 文字列。アプリを開くためのディープリンク。製品ディープリンクについて、詳細をご確認ください。

ipad

JSON

iPad専用アプリのランディング設定。ウェブ検証の場合、iosipadiphoneは相互に排他的です。platform_specsの中で存在可能なキーは1つだけです。

  • url—型: 文字列。アプリを開くためのディープリンク。製品ディープリンクについて、詳細をご確認ください。

iphone

JSON

iPhone専用アプリのランディング設定。ウェブ検証の場合、iosipadiphoneは相互に排他的です。platform_specsの中で存在可能なキーは1つだけです。

  • url—型: 文字列。アプリを開くためのディープリンク。製品ディープリンクについて、詳細をご確認ください。

{
  "applink_treatment": "deeplink_with_web_fallback",
  "omnichannel_link_spec": {
      "web": {
        "url": web_url
      },
      "app": {
        "application_id": application_id,
        "platform_specs": {
          "android": {
            "url": android_deeplink
          }, 
          "ios": {
            "url": ios_deeplink
          }
        }
      }
   },
  "object_story_spec": {
    "instagram_actor_id": "",
    "page_id": "",
    "link_data": {
      "call_to_action": {
        "type": "LEARN_MORE",
      },
      "link": web_url,
      "message": "Purchase now!",
      "name": "Sample creative"
    }
  },
  "object_type": "SHARE"
}