このドキュメントでは、詳細マッチングのためにアプリイベントのユーザーデータをFacebookに送信する方法について説明します。この情報は、Facebookに共有される前にハッシュ化されます。Facebookはこのハッシュ化された情報を使用して、どの利用者が広告に反応してアクションを行ったかをより正確に把握できます。Facebookはこのデータを使ってコンバージョンイベントをカスタマーとマッチングすることで、広告を最適化し、より多くのリマーケティングオーディエンスを構築できます。
Facebookはマッチングを行った後で直ちにハッシュデータを破棄します。
詳細マッチングは、次のいずれかの方法で設定できます。
FB SDKを使用してユーザーのアプリイベントデータをFacebookに送信すると、すべてのユーザーデータがハッシュ化されます。このハッシュデータはアプリインスタンス間で保持されます。
setUserData
関数を使用して、AppEventsLogger
の初期化中にユーザーデータを設定します。この関数がユーザーデータをハッシュ化します。
AppEventsLogger logger = AppEventsLogger.newLogger(MainActivity.this); AppEventsLogger.setUserData( “jsmith@example.com”, //email “john”, //first name “smith”, //last name “16505554444”, //phone number “19910526”, //birthdate “f”, //gender “menlopark”, //city “ca”, //state “94025”, //zip code “us” //country );
setUserData
関数を使用して、FBSDKAppEvents
の初期化中にユーザーデータを設定します。ユーザーデータはハッシュ化され、アプリインスタンス間で保持されます。
アプリが収集してFacebookに送信するイベントによっては、App Store Connect質問表でそのようなデータタイプを公開するよう求められる場合があります。アプリのプライバシーポリシーでこの点が反映されていることを確認するのは、開発者の責任です。公開する必要があるデータタイプの詳細については、Apple App Storeでのプライバシーに関する詳細情報の記事をご覧ください。
[FBSDKAppEvents setUserData: @"jsmith@example.com" forType:FBSDKAppEventEmail];
NSDictionary *const userData = @{ @"em": @"jsmith@example.com", @"fn": @"john", @"ln": @"smith", @"ph": @"16505554444", @"db": @"19910526", @"ge": @"f", @"ct": @"menlopark", @"zp": @"94025", @"cn": @"us"}; [FBSDKAppEvents setUserEmail:(NSString *)userData["@em"] firstName:(NSString*)userData["@fn"] lastName:(NSString *)userData[@"ph"] phone:(NSString *)userData[@"ph"] dateOfBirth:(NSString *)userData[@"db"] gender:(NSString *)userData[@"ge"] city:(NSString *)userData[@"ct"] state:(NSString *)userData[@"st"] zip:(NSString *)userData[@"zp"] country:(NSString *)userData[@"cn"]];
データ | パラメーター | 例 | 形式のガイドライン |
---|---|---|---|
都市 |
| menlopark | 都市(小文字、スペースは削除) |
国 |
| US | ISO 3166-1 alpha-2形式の2文字の国コード |
生年月日 |
| 19911226 | 生まれた年、月、日。たとえば、1997年12月26日であれば、 |
メール |
| jsmith@example.com | 利用者のメールアドレス(小文字) |
名 |
| taro | 名前(小文字) |
性別 |
| m |
|
姓 |
| yamada | 姓(小文字) |
携帯電話 |
| 16505551212 | 携帯番号(数字のみの国コード、市外局番、電話番号) |
州 |
| ca | 2文字の州コード |
郵便番号 |
| 94035 | 5桁の郵便番号 |
自動詳細マッチングは、Facebook SDKを自動的に構成して、アプリ内で発生したイベントやアクションとともにユーザーデータを検出して受信するようにします。このデータは、Facebookに送信される前にハッシュ化されます。
自動詳細マッチングをオンにするには、イベントマネージャに移動し、アプリの[設定]タブを選択して、[自動詳細マッチング]をオンに切り替えます。ハッシュ化されたメールアドレスと電話番号を共有することもできます。
Facebook SDK 5.8.0以降が実装されていなければなりません。
Adjustのモバイル測定パートナー (MMP) SDKを使用する場合、MMP SDKではデータが自動的にハッシュ化されないので、以下の例に示すようにハッシュ関数を使用してください。ハッシュ関数を使用しないと、FacebookのAPIは例外をスローし、プレーンテキストを受け入れません。
ネットワークパートナーに送信されるカスタマーデータパラメーターを追加します。これは、ADJEvent
インスタンスでaddPartnerParameter
メソッドを呼び出すことにより、Adjustダッシュボードでアクティブ化されます。
なお、Facebook SDKを実装する必要はありません。
AdjustEvent event = new AdjustEvent('abc123'); event.addPartnerParameter('em', 'sha256_hashed_email'); event.addPartnerParameter('ph', 'sha256_hashed_phone'); Adjust.trackEvent(event);
ADJEvent *event = [ADJEvent eventWithEventToken:@'abc123']; [event addPartnerParameter:@'em' value:@'sha256_hashed_email']; [event addPartnerParameter:@'ph' value:@'sha256_hashed_phone']; [Adjust trackEvent:event];
詳しくは、GitHubのコード例をご覧ください。
AdjustダッシュボードでAdjustパラメーターをFacebookパラメーターにマッピングする際は、次の手順を実行します。
email
をパラメーター名として使用している場合は、「email」と入力します。 ud[pii_type_name]
というフォーマットにします。例えば、「email」の場合はud[em]
を使用し、電話番号の場合はud[ph]
を使用します。 詳しくは、Adjustのドキュメントをご覧ください。