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Introducing Graph API v20.0 and Marketing API v20.0

2024年5月21日作成者:Ayyad Farah

本日、MetaはFacebookグラフAPI v20.0およびマーケティングAPI v20.0をリリースします。このリリースの一環として、開発者コミュニティの一部に関連すると思われる変更内容のハイライトを紹介します。Metaのプラットフォームとの重要なアプリケーション連携に関する発表や製品アップデート、機能廃止のお知らせについてもお伝えします。

すべての変更内容とその詳細の一覧については、更新履歴をご覧ください。

全般的なアップデート

マーケティングAPIのバージョンの自動アップグレード

全体的なAPIエクスペリエンスをさらにシームレスで効果的なものにして強化するために、マーケティングAPIのバージョンの自動アップグレード機能がまもなくリリースされます。本日より、バージョン間で影響を受けない、マーケティングAPIエンドポイントの自動バージョンアップグレード機能を有効にします。これは廃止されるバージョンと次にリリースされるバージョンの間でエンドポイントに影響がない場合、リクエストがそのまま失敗するのではなく、次の利用可能のバージョンに呼び出しを自動的にアップグレードします。

詳しい動作については、マーケティングAPIのバージョン管理ローンチブログをご覧ください。

各バージョンで影響を受けるエンドポイントを確認するには、更新履歴を参照してください。

v20.0の具体的なアップデートについては、以下をお読みください。

マーケティングAPIを介したリマインダー広告

2024年5月13日よりも前まで、開発者はInstagramマーケティングAPIを介したInstagramリマインダー広告の作成をサポートすることができず、顧客はMeta広告マネージャでのみリマインダー広告を作成することができました。このような互換性の欠如により、Metaのパートナーとリマインダー広告の掲載を考えている顧客に望ましくない摩擦が生じていました。

Metaは、この非互換性に関する継続的なフィードバックを受けて、2024年5月13日より、InstagramマーケティングAPIを介したリマインダー広告の作成をサポートするようになりました。

開発者コミュニティとそのクライアントから寄せられたフィードバックに感謝するとともに、マーケティングAPIを介して利用できるリマインダー広告の機能を引き続き改善していきたいと考えています。

Instagramリマインダー広告について

Instagramリマインダー広告を利用すると、広告主はプロモーションとローンチ時期のギャップを埋めるために、興味を持った利用者にリマインダーの設定を促すことができます。リマインダーをオンにした利用者は、イベント前の最も重要なタイミングでリマインダーを受け取ることができます。

イベントの作成と編集について

Instagramリマインダー広告は、イベントの開始日時に基づいてリマインダーが配信されるタイミングを決定します。今回の変更により、開発者はInstagramグラフAPIでイベントを作成・編集できるようになります。広告クリエイティブにイベントを追加した後に、InstagramマーケティングAPIを介してリマインダー広告を作成できます。

広告アカウントノードの新しいAPI

新しい広告アカウントノードのアップデートは重要な変更ではなく、APIの追加です。このAPIを呼び出すと、広告アカウントに属するキャンペーンのうち、推奨事項のガイダンスがあるすべてのキャンペーンの一覧が、ガイダンスと顧客獲得単価(CPA)の予測向上率とともに表示されます。

新しいAPIを使用すると、広告主はキャンペーンに関するMetaのガイダンスを確認できます。このデータは、すでに全パートナーを対象にパートナーセンターに存在しています。しかし、ガイダンスを見るには、UIから1つの広告アカウントを手動で選択する必要があります。

Metaでは、CPA_GUIDANCE APIを通じてこのデータへのアクセスを自動化することで、広告アカウントごとのガイダンスを確認するために必要な手作業をなくしたいと考えています。パートナーは、このAPIにアクセスすることで、カスタムビューを社内で構築し、長期的なトレンドを確認できるようになります。

数百、数千のアカウントを管理している場合、それらの指標を1つずつチェックするのは困難です。時間的な制約がある場合はなおさらです(RSSの推奨事項は毎日更新され、過去28日間のアクティブなキャンペーンが考慮されるため)。広告会社はこのAPIを利用することで、提示された推奨事項に従って最適化できる最も有望なキャンペーンを特定できます。この推奨事項は広告会社のシステムに組み込まれます。

CPA_GUIDANCE APIを使用すると、広告会社はどの商品またはカテゴリの顧客獲得単価(CPA)が最も高いかに関するガイダンスをブランドパートナーに提供できます。この情報を共有することで、広告会社はブランドパートナーの広告費を最適化し、コラボレーションキャンペーンの総合的なパフォーマンスを向上させることができます。

また、CPAの改善傾向を観察して、推奨事項のガイダンスが実践されたかどうかをトラッキングできます。

複数広告主の広告

本日、広告主がマーケティングAPIを介して複数広告主の広告にオプトインできる機能を導入しました。このアップデートの前まで、開発者はマーケティングAPIを介した複数広告主の広告の作成をサポートすることができず、顧客はMeta広告マネージャでのみ複数広告主の広告にオプトインできました。

複数広告主の広告について

複数広告主の広告は、複数のビジネスの商品やサービスを利用者が発見しやすくするものです。FacebookとInstagramの一部の配置では、広告を同じ広告ユニット内の他の広告と一緒に表示できます。そうすることで、利用者はパーソナライズされたビジネスの商品やサービスを見つけやすくなります。広告ユニットとは、通常同じページに複数の広告を表示するコンテナです。詳しくはビジネスヘルプセンターをご覧ください。

この変更が開発者に及ぼす影響

ローンチ時点では、マーケティングAPIを介して作成された複数広告主の広告の配信はデフォルトでオフになっています。そのため、開発者は、この機能で顧客の広告を配信できるようにするためにコード変更を実装する必要があります。複数広告主の広告の作成は、マーケティングAPIのすべてのバージョンでサポートされていますが、複数広告主の広告の対象となるすべての広告作成リクエストで複数広告主の広告を使うかどうか指定する必要があります。2024年8月19日より、複数広告主の広告はデフォルトでオンになるよう変更されます。まだコード変更を実装していない開発者は、この機能をオプトアウトする機能を顧客に提供するために、コード変更を実装する必要があります。

生成AIクリエイティブ機能がマーケティングAPIで使用可能に: テキスト生成、画像拡張、背景生成

2023年10月、Metaは当社初の生成AIを活用したクリエイティブ広告機能であるテキスト生成画像拡張背景生成を広告マネージャで提供することを発表しました。本日、マーケティングAPI (MAPI)を介してこれらの生成AIクリエイティブ機能を広告主に提供することをお知らせします。これにより、パートナー、広告会社、広告主は、MAPIを介してMetaの生成AI機能を活用することも可能になります。

これらの機能では、クリエイティブのバリエーションを迅速かつ自動的に生成できます。クリエイティブの新時代を切り開くこれらの機能により、あらゆる広告主の生産性、カスタマイズ、パフォーマンスが最大化されます。

  • 背景生成: 商品画像を補完する背景を最大4つ生成します。これにより、オーディエンスに合わせてクリエイティブを多様化できます。生成される背景は元の商品画像に基づいており、多くの場合、色やパターンを使ったシンプルな背景です。

  • 画像拡張: 画像クリエイティブアセットを、掲載場所のアスペクト比に合わせてシームレスに調整します。まずはフィードに導入し、その後すぐにリールにも拡大されます。これにより、クリエイティブアセットの再利用にかかる時間とリソースを削減できます。

  • テキスト生成: オリジナルコピーに基づいて複数バージョンの広告テキストを生成します。この機能により、商品/サービスのセールスポイントを強調したり、複数のテキストオプションを生成してオーディエンスに合わせて広告を多様化したりできます。

本日より、これらの機能をより多くの広告主に提供します。Metaの生成AIの力をより多くの利用者に提供できることを嬉しく思います。

より厳格な精査の対象となる可能性がある新製品のテストに関するMetaのアプローチに従い、特定の業種(金融サービス、製薬および健康など)や、住宅、雇用、金融サービスおよび信用(HEC)に関連する広告、社会問題、選挙または政治(SIEP)に関連する広告では、一部のAI機能がすぐにご利用いただけない場合があります。

しくみ

本日、MetaはマーケティングAPI、より具体的には広告クリエイティブAPIの一部としてこれらの機能のサポートを展開します。広告主は、これらの機能をAPIから使用することを選択できるほか、生成AIのクリエイティブをAPIからプレビューすることもできます。

以下の例に、マーケティングAPIで生成AI機能を使用するよう指定して広告クリエイティブを生成する方法を示します。

          curl -X POST \
          -F 'name=Generative AI Creative' \
          -F 'object_story_spec={
          ...
          }' \
          -F 'degrees_of_freedom_spec={
          "creative_features_spec": {
          "image_background_gen": {
          "enroll_status": "OPT_IN"
          }
          }
          }' \
          -F 'access_token=<ACCESS_TOKEN>'\
          https://graph.facebook.com/<GRAPH_API_VERSION>/act_<AD_ACCOUNT_ID>/adcreatives
        

: 上記の例は、背景生成機能のオプトインを示しています。同様に、画像拡張の場合はimage_uncropキーを、テキスト生成の場合はtext_generationキーをcreative_features_spec内でそれぞれ使用します。

広告主は、APIを通じて生成AIで変換されたクリエイティブをプレビューすることもできます。生成AIの各機能でコンテンツを生成する方法、広告クリエイティブを提供する方法、生成されたコンテンツをプレビューする方法については、開発者向けドキュメントのリンクからアクセスしてください。

Instagram動画API: Instagram動画APIでの再開可能なアップロード

2024年5月15日より、新しい「再開可能なアップロードプロトコル」では、ローカルの動画と、公開サービスでホストされているURLの動画の両方からInstagram動画(リール、動画ストーリーズ、動画カルーセル)を公開できるようになります。この新しいプロトコルでは、ローカルファイルのアップロード、 長いリール動画(最長15分)のアップロード、 ネットワークの中断やその他の送信障害後のアップロード操作の再開が可能になります。

これまでInstagram動画を作成するには、動画ファイルを誰もがアクセス可能なホスティングサービスにアップロードする必要がありました。また、その動画を公開するには、共有可能なURLを取得してMetaに提供する必要がありました。

改善されたコンテンツ公開フローの詳細については、コンテンツ公開に関する開発者向けドキュメントをご覧ください。Instagramメディアに関する追加情報については、こちらをご覧ください。

InstagramグラフAPI: 新しい指標の導入

本日、カルーセルコンテナメディアに関する6つの指標が新たにグラフAPIで利用できるようになります。これらの指標は、「いいね!」の数、コメント数、シェア数、フォロー数、プロフィールのアクティビティ(利用者があなたのプロフィールを訪問した際に実行したアクションの数)、プロフィールへのアクセス(プロフィールがアクセスされた回数)です。これらの指標はすでにInstagramのインサイトページで利用できましたが、今回のアップデートにより、グラフAPI経由でも利用できるようになります。

カルーセル投稿のグラフAPIエンドポイントに、「いいね!」の数、コメント数、シェア数、フォロー数、プロフィールのアクティビティ、プロフィールへのアクセスの指標を追加することで、API呼び出しからそれらを直接読み取れるようになります。

カルーセルコンテナ投稿のGET API呼び出しに関連指標を今すぐ追加するには、こちらでこれらの指標の全リストを参照してください。

廃止のタイムラインのアップデート: MetaのオフラインコンバージョンAPI (OCAPI)

昨年、MetaはオフラインコンバージョンAPIのバージョン17がオフラインイベントをサポートしなくなり、オフラインコンバージョンAPIが2024年第3四半期に廃止される見込みであると発表しました。この廃止のタイムラインが更新され、オフラインコンバージョンAPI (OCAPI)は2025年5月に廃止されることが確定しました。OCAPIの廃止は2024年第3四半期から2025年5月に延期されましたが、現在オフラインコンバージョンAPI (OCAPI)を介してオフラインイベントを送信している広告主には、コンバージョンAPI (CAPI for Offline)を通じたオフラインイベントの送信を開始できるよう、既存の設定の移行を計画することを引き続きおすすめします。

廃止と重要な変更

Messenger APIでの予約ボタンの廃止

本日より、Messenger API呼び出しで予約ボタンがサポートされなくなります。この変更は他のテンプレートとボタンには影響せず、ビジネスは引き続きMeta Business Suiteを使用して予約を管理できます。

マーケティングAPIでのスポンサードメッセージ広告タイプの作成の廃止

本日より、マーケティングAPI v20.0ではスポンサードメッセージ広告タイプを作成できなくなり、それ以前のバージョンのAPIからこの広告タイプの広告を作成する機能のサポートも90日後に終了します。この変更は他のメッセージ広告の広告タイプには影響しません。

ユーザーがスムーズに移行できるよう、現在の連携を確認し、必要に応じてアプリケーションを調整することをおすすめします。

インサイトの利用者層データ指標の重要でない期間の廃止(外部InstagramグラフAPI経由の場合)

2024年5月21日、InstagramグラフAPIのバージョン20がリリースされました。

このリリースから90日後(2024年8月19日)より、グラフAPIは、その重要ではない期間内にエンゲージおよびリーチされたオーディエンスのメンバーに関する利用者層データ指標(過去14日間および90日間の国、都市、年齢、性別の分布情報など)を共有しなくなります。

InstagramグラフAPIは、プラットフォーム間の一貫性を確保するために、Instagramアプリと同様に、前月(「this_month」)と前週(「this_week」)の利用者層データ情報を引き続き返します。

この新たなアップグレードにより、混乱が減るだけでなく、レポートの信頼性と品質が向上します。

詳しくは、開発者向けドキュメントをご覧ください。

APIバージョンの廃止:

グラフAPIマーケティングAPIに関するFacebookのバージョン管理スケジュールの一環として、今後の廃止予定にご注意ください。

グラフAPI

  • 2024年5月28日: グラフAPI v13.0が廃止され、プラットフォームから削除されます。

  • 2024年9月17日: グラフAPI v14.0が廃止され、プラットフォームから削除されます。

  • 2024年11月20日: グラフAPI v15.0が廃止され、プラットフォームから削除されます。

マーケティングAPI

  • 2024年8月13日: マーケティングAPI v18.0が廃止され、プラットフォームから削除されます。

  • 2025年2月4日: マーケティングAPI v19.0が廃止され、プラットフォームから削除されます。

ビジネスへの支障が出ないように、すべての呼び出しを本日リリースされた最新のAPIバージョンに移行することをおすすめします。

Meta Business SDK

Meta Business SDK v20のリリース

グラフAPI v20のリリース後まもなく、Meta Business SDK v20リリースが公開されます。このリリースには、不具合修正、依存関係のアップグレード、新機能、そして最も重要なものとしてグラフAPI v20に合わせたAPIインターフェイスのアップデートが含まれます。

このリリースでは、Instagram APIの追加のサポートも導入します。対象となるのは、IGMediaForIGOnlyAPI、IGUserForIGOnlyAPI、IGRefreshAccessTokenForIGOnlyAPI、IGAccessTokenForIGOnlyAPIです。これらのAPIでは、メディアを直接取得できる既存のInstagram APIの上でより多くのメソッドを使用できます。Metaは、Business SDKのエコシステムを豊かにするために、他のMeta製品をカバーする、より多くのAPIを導入することを目指しています。

FacebookプラットフォームSDKの2年にわたる廃止スケジュールの一環として、今後の廃止および終了の予定にご注意ください。

  • 2024年5月: FacebookプラットフォームSDK v13.0以下が終了します。