開発者向けニュースに戻る

Meta Connect 2023開発者向け情報まとめ

2023年10月12日作成者:Ashli Sebranek

去る9月27日と28日(米国時間)にMetaキャンパスとバーチャル空間に開発者の皆さんをお迎えしたMeta Connect 2023では、新しいテクノロジーにおける大きな進歩をご紹介したほか、人工知能(AI)、複合現実(MR)、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)がテーマの開発者向けセッションを開催しました。

当日はまず、世界クラスのMRデバイスである新しいMeta Quest 3 (好評発売中。499.99ドルから)を発表しました。続いて、AIの進歩と次世代Ray-Ban Metaスマートグラス(10月17日発売)を紹介しました。また、年内にQuest 3に登場する最初の100タイトル(新作およびアップグレード版)を開発者コミュニティと開発していることについてもお知らせしました。これらの多くはMRエクスペリエンスを含むタイトルです。

基調講演の見逃し配信はこちらでご覧いただけます。Connectで披露された最新のソリューションとテクノロジーをぜひチェックしてください。

基調講演後には、「Developer State of the Union (開発者の一般教書演説)」と題してMetaのリーダー層が登壇し、AI、VR、MR、ARの新しいツールおよびアップデートされたツールを中心にMetaの開発者エコシステムの最新情報をお話ししました。

AIについては、コミュニティにおけるLlamaの進化を含め、いくつか進歩した点を披露しました。開発者コミュニティではファインチューニングされた派生モデルが7,000以上も公開され、パフォーマンスも標準的なベンチマークで平均10%近く向上しています。AIテクノロジーは世界中の各分野で応用されており、例えばカリフォルニア大学バークレー校の研究チームは、クローズドソースの競合製品とパラメーター数の少ないモデルのパフォーマンスを調べるため、Llama 13Bをファインチューニングして「Koala」という研究用チャットボットを開発。この研究では、ローカルで実行できる程度の大きさのモデルであっても、丁寧にファインチューニングすれば大規模なモデルと遜色ないパフォーマンスを出せる可能性が示されています。開発者界隈もすでに盛り上がりを見せており、実際、Llamaのローカル実装に特化した1つのsubredditに5万人以上のメンバーが集まっているほどです。

VRとMRの新機能もConnectでお伝えしたことの1つです。物理空間にあるものをインテリジェントに認識して利用できる適応型のMRエンジン、ビジネスの成長に役立つ開発者向けのセルフサービスツール、そして、アプリ内のインタラクションをもっと自然で直感的なものにするためのさまざまな新機能とアップデートをご紹介しました。

Meta Questと没入型リアリティの最新情報について、詳しくはMeta Quest for Developersブログのまとめ記事をご覧ください。

最後に、メタバースのARレイヤーをMeta Sparkで構築する方法として、現実感の強化や制作・編集の加速にフォーカスした新しいツールと機能、さらには、開発者に対するAR広告の提供範囲と収益化機会の拡大についてお伝えしました。

ConnectでのAR関連のお知らせについて、詳しくはMeta Sparkブログのまとめ記事をご覧ください。

Developer State of the Unionの後には、Meta Questでの構築やMR、Llamaエコシステムの状況、次世代AI製品などについて深掘りする開発者向けセッションを20以上開催しました。

「Grow & Engage (成長とエンゲージメント)」、「Present & Expressive (存在と表現)」、「Social & Connected (ソーシャルとつながり)」という各セッションテーマのハイライトと注目のトークをまとめています。Connect 2023の開発者向けセッションはこちらでご覧いただけます。

こうした新しいテクノロジーや機能、ツールがどのように使われるのか、楽しみでなりません。Meta for Developersニュースレターにご登録いただくと、今回ご紹介した新しいテクノロジーの最新情報を逃さず受け取ることができます。ぜひご検討ください。