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FacebookプラットフォームSDK v13.0と関連アップデートの導入

2022年2月24日作成者:Jim Phillips

本日、Facebook SDK v13.0、およびFacebookプラットフォームSDKの追加のアップデートをリリースします。この投稿では、これらのアップデートについて、また、アプリをFacebookプラットフォームに統合している開発者が、中断を回避するために必要に応じて実行するべきステップについて概説します。SDK v13.0リリースに含まれるアップデートの一部の概要を以下に示します。

  • グラフAPI v13.0のサポート: グラフAPI v13.0とマーケティングAPI v13.0のサポートが追加されました。
  • Android用Facebook SDKにAndroid広告主IDのアクセス許可リクエストを埋め込み: 広告主IDに関するGoogle Playサービスポリシーに従い、Android SDK v13.0にAndroid広告主IDのアクセス許可リクエストが組み込まれるようになりました。Android用Facebook SDKを使用するすべての開発者は、サービスの中断を回避するために、Googleが施行開始を予定している2022年4月前にアクションを実行する必要があります。
  • SDKへのクライアントトークン組み込みが必須化: Facebook SDK v13.0のリリースをもって、開発者がSDKにクライアントトークンを組み込むことが必須となります。
  • Java 8バイトコードの使用が必須化: アプリのコンピレーションエラーを回避するため、開発者がJava 8バイトコードを使用することが必須となります。
  • 廃止のお知らせ: SDK v12バージョン(v12.1、v12.2なども含む)は、廃止状態になっています。開発者は本日よりv13.0への移行に着手し、アプリに廃止されたSDKを使用しないようにする必要があります。

以下の最新情報から詳細をご確認ください。

SDK v13.0のリリース

本日、AndroidプラットフォームおよびiOSプラットフォーム用のプラットフォームSDK v13.0がリリースされます。今回のリリースの一環として、FacebookグラフAPI v13.0とマーケティングAPI v13.0のサポートが追加されます。こちらのブログ投稿では、グラフAPI v13.0とマーケティングAPI v13.0に関連する追加のお知らせ、製品アップデート、リマインダーがハイライトされています。

その他の主なアップデート

SDK v13.0リリースに含まれるその他のアップデートおよび変更点の概要を以下に示します。

SDKのモダナイゼーション: Objective-CからSwiftへの変換

FacebookプラットフォームSDKをモダナイゼーションするため、SDKコードをObjective-CからSwiftに変換します。SDK v13.0リリースには、この変換作業に伴い、開発者のアクションを必要とするいくつかの変更があります。以下の変更が含まれます。

  • 多数の型がObjective-CからSwiftに変換されています。開発者は、Objective-Cでのコンピレーションエラーを回避するため、GamingServicesKitと大半のShareKitにおいて、モジュラーのimportステートメントを使用しなければならない場合があります。このようなケースでは、これらのキットに含まれる記号を使用する時に、Objective-Cファイルで#importではなく@importを使用する必要があります。モジュラーのimportステートメントの使い方について詳しくは、変更履歴も参照してください。
  • さらに、ShareKitにおけるObjective-C value-typeプラクティスの使用をさらに削減してゆきます。SDK v13.0リリース以降、ShareKitコンテンツタイプでは、NSCopyingプロトコルへの準拠、カスタムハッシュ可能性と同一性判定可能性、NSSecureCodingへの準拠といった動作が実行されなくなります。さらに詳しい情報は、変更履歴をご覧ください。
  • アプリイベントレポートインターフェイスにもさらなる変更が加えられ、公式アプリイベントやパラメーター名を使用できるようになっています。Swiftコードで開発を行う場合、AppEvents.Nameインスタンスを使用してアプリイベント名を、AppEvents.ParameterNameインスタンスを使用してパラメーター名を表すことが必要になります。Objective-Cコードで開発を行う場合、引き続き文字列値を使用してレポートインターフェイスを参照できます。さらに詳しい情報は、変更履歴をご覧ください。

ゲームコンポーネントをShareKitからGamingServicesKitに移行:

SDK v13.0リリースの一環として、6つのゲームコンポーネントのpublic型がShareKitからGamingServicesKitに移行されました。これらのpublic型はさらに、Objective-CからSwiftに変換されています。移行される6つのpublic型はGameRequestActionTypeGameRequestContentGameRequestDialogGameRequestDialogDelegateGameRequestFilterGameRequestURLProviderです。

廃止と重要な変更:

Android用Facebook SDKにAndroid広告主IDのアクセス許可リクエストを埋め込み:

Android SDK v13.0には、デフォルトでAndroid広告主IDのアクセス許可リクエストが組み込まれています。この変更は、広告主IDに関するGoogle Playサービスポリシーに従って加えられたものです。開発者は、アプリにおけるサービスの中断を回避するため、2022年4月までに以下のアクションを実行する必要があります。

  • Android SDK v12.1以前を使用しているすべての開発者は、v13.0にアップグレードしてください。
  • アプリイベントを利用する開発者は、次のステップを実行してください。
    • v12.1以前をご利用の場合、v13.0にアップグレードしてください
    • v12.2または12.3をご利用の場合、アプリのマニフェストファイルに広告主IDのアクセス許可リクエストを組み込み、有効な広告主IDを受け取ってください(詳しくはこちら)
    • v13.0以降をご利用の場合、Android広告主IDのアクセス許可リクエストはデフォルトで組み込まれるため、アクションは不要です
  • アプリイベントを利用しない開発者は、次のステップを実行する必要があります。
    • v12.3以前をご利用の場合、アプリイベントフラグが無効になっていることを確認してください(詳しくはこちら)
    • v13.0以降をご利用の場合、アプリイベントフラグが無効になっていることを確認し(詳しくはこちら)、Android広告主IDのアクセス許可リクエストを削除してください(詳しくはこちら)

SDKへのクライアントトークンの埋め込みが必須化:

プラットフォームSDK v13.0リリース以降では、グラフAPIで呼び出しするためSDKにクライアントトークンを組み込む必要があります。SDKにクライアントトークンを組み込むことにより、当社におけるプラットフォームの問題分析が効率化されることに加え、プラットフォーム全体としてのパフォーマンスも強化されます。プラットフォームSDK v13.0のリリースにより、今後、グラフAPI呼び出しの処理にアクセストークンや認証トークンが使用できない時は、クライアントトークンを使用することになります。その結果、SDK v13.0以降を利用するアプリにクライアントトークンが組み込まれていない場合は、SDKの初期化時に例外が発生します。サービスが中断しないようにするため、アプリのクライアントトークンをAndroid SDKに埋め込む方法についてはこちらを、iOS SDKに埋め込む方法についてはこちらをご覧ください。

Java 8バイトコードの使用が必須化:

Kotlin/JVMコンパイラーはデフォルトでJava 8バイトコードを生成するというKotlinの告知に応じて、Android用Facebook SDKを使用する開発者は、アプリのコンパイル中の問題発生を防ぐため、Java 8バイトコードにアップグレードすることが必須となりました。Java 8バイトコードへのアップグレードについてはこちらをご覧ください。

プラットフォームSDK v12.0の廃止:

SDK v13.0のリリースに伴い、SDK v12.0が2年間の廃止状態に入ることをお知らせします。この廃止期間中、SDK v12.0で発生するいかなる問題に対しても、公式のメンテナンスサポートが提供されることはありません。この2年の廃止期間が終わるとSDK v12.0は停止となり、操作できなくなります。SDK v12.0の廃止を鑑みて、開発者の皆様には、公式のメンテナンスサポートが提供される最新かつ最高品質のSDK v13.0への移行プロセスをできるだけ早く開始するようおすすめします。

バージョンの廃止:

FacebookプラットフォームSDKの廃止されるバージョンと、関連する日付を以下に示します。

  • 2022年2月24日: iOS & Android SDK v12 (廃止)
  • 2021年10月21日: iOS & Android SDK v11 (廃止)
  • 2021年6月8日: iOS, Android & Unity SDK v9 (廃止)
  • 2021年1月19日: iOS、Android & Unity SDK v8.2以前 (廃止)

変更履歴:

SDKの具体的な変更内容を確認したり、予定されている改良の最新情報について知るには、変更履歴をご覧ください。