このガイドでは、Metaピクセルヘルパーツールを使用してピクセルが正しく動作していることを確認する方法、一般的なエラーのトラブルシューティングの方法、ピクセルのパフォーマンスを改善する方法について説明します。
ピクセルヘルパーはバックグラウンドで実行されるChromeブラウザーの拡張機能であり、Metaピクセルコードがないかウェブサイトを自動的に確認します。この拡張機能をインストールすると、ブラウザーの右上隅のアドレスバーの横にピクセルヘルパーアイコン</>
が表示されます。ウェブサイトにMetaピクセルがインストールされている場合、ピクセルヘルパーアイコンが青色に変わり、ウェブページで見つかったピクセルの数を示す小さなバッジが表示されます。アイコンが青色に変わらない場合、そのウェブページにMetaピクセルはインストールされていません。ピクセルヘルパーアイコンをクリックすると、ピクセルの確認、トラブルシューティング、および改善に使用できる情報が小さなポップアップに示されます。
Metaピクセルヘルパーを使用するための要件は以下のとおりです。
Chromeブラウザーで対象のウェブサイトに移動し、ピクセルヘルパーアイコンをクリックします。ウェブページで見つかったピクセルと、ピクセルが正常に読み込まれたかどうかを示すポップアップが表示されます。
Metaピクセルヘルパーはエラーをレポートするだけでなく、パフォーマンスを改善するための提案を表示します。
このセクションは、データ使用制限フラグが付けられてデータ処理パラメーターが送信されているかどうかを示します。データ処理パラメーターが米国カリフォルニア州のデータとともに送信された場合、DPOSTとDPOCOにそれぞれ1と1000が表示されます。
ピクセルが読み込まれませんというエラーは、Metaピクセルコードと思われるものがサイトで見つかったにもかかわらず、実際のHTTP呼び出しがなされなかったことを意味します。考えられる原因は次の通りです。
文字がエンコードされていますというエラーは、ダブルエンコードされた文字と思われるものが検出されたことを意味します。考えられる原因は次の通りです。
&
が&amp;
にエンコードされている場合です。文字が2回エンコードされないようにする必要があります。たとえば、&
を&
に変更してみてください。標準イベントではありませんという警告は、標準イベントでないイベントが検出されたことを意味します。たとえば、イベント名がPurchase
ではなくPurchased
である場合です。
ピクセルが何度も起動しますというエラーは、同じIDとイベント名のピクセルがMetaに複数回送信されたことを意味します。同じイベントの発生は、ページの読み込みにつき1回のみである必要があります。さまざまなカスタムデータパラメーターを付けてイベントが送信される場合、それらのパラメーターは1つのピクセルイベントに集約される必要があります。
ピクセルIDが無効ですというエラーは、送信されたピクセルIDがFacebookシステムの既知のピクセルIDと一致しなかったことを意味します。ピクセルIDは、イベントマネージャで確認できます。
カタログが見つかりませんというエラーは、ピクセルの起動によってproduct_catalog_id
フィールドに渡されたカタログIDがFacebookシステムで見つからなかったことを意味します。カタログIDは、ビジネスマネージャの[設定] > [カタログ]で確認できます。
かカタログがピクセルと関連付けられていることを確認してください。
トラッキングを停止していますという警告は、Metaによるトラッキングが停止されているため、検出されたピクセルの起動がMetaのサーバーのログに記録されなかったことを意味します。これにより、カスタムオーディエンスピクセルのサーバー側の確認が行われなくなり、ピクセルの問題が診断されないままになる可能性があります。
トラッキングを再び有効にする方法を含むオフサイトトラッキングの詳細については、Meta広告の設定をご覧ください。
Metaは広告トラッキングについてモバイルデバイス設定を尊重します。そのため、トラッキングをオプトインし直すには、デバイス設定の更新が必要になることがあります。1台以上のデバイスで広告の表示をオフに設定している場合、トラッキングをオンにする前に、各デバイスで広告の表示をオンにする必要があります。
カタログとペアリングされていませんという警告は、ピクセルがカタログとペアリングされていないことを意味します。ピクセルとカタログの関係を指定するペアリングが必要です。カタログをピクセルとペアリングするには、コマースマネージャとカタログ設定APIを使用するという2つの方法があります。
[送信されたデータ処理パラメーター]セクションは、特定のイベントで、データ使用制限(LDU)フラグが付けられて送信されたデータ処理パラメーターを示します。州(DPOST)と国(DPOCO)のレベルのデータ処理オプションが表示されます。たとえば、dpostの値1はカリフォルニア州を表し、dpocoの値1000は米国を表します。これらの値が0である場合、Metaによってイベントの地理的位置情報が特定されます。国を設定した場合は、州も設定する必要があります。そうしないと、Metaによって自動的にイベントの地理的位置情報が特定されます。
ピクセルの読み込みに時間がかかっていますという警告は、ピクセルの起動に時間がかかったことを意味します。この場合、ページ上のピクセルの配置場所が原因となっている可能性があります。ピクセルコードの配置場所を、ウェブページの冒頭(できればHTMLの</head>
終了タグの直前)にすることをおすすめします。
ピクセルイベントの起動前にウェブページの訪問者がページを閉じたり、リンクをクリックしたり、ページから離れたりすると、そのアクションはトラッキングされません。これが原因で、アクションとコンバージョンの多くが失われる可能性があります。
非効率的なコンバージョンイベントの最適化とトラッキングを回避するため、各イベントのすべての広告のトラッキングや最適化で単一のコンバージョンピクセルを使用することをおすすめします。
訪問者によるウェブページの操作(ボタンのクリックなど)に基づいて二次的なコンバージョンイベントが発生するような場合は、この警告を無視できます。
ピクセルの詳細マッチングという警告は、詳細マッチングのパラメーターに送信された値が無効であるか、形式が正しくないことを示唆します。たとえば、サンプルコードの静的な値(メールアドレスフィールドの{{email}}など)を送信している場合です。この場合、{{email}}は実際のメールアドレスに置き換える必要があります。Metaピクセルに値を渡す前に、値の形式が正しく、適切に置き換えられていることを確認してください。