スレッドのコンポーネント

Messengerプラットフォームでボットを作成する際、スレッドには単なるSMSだけでなく、さまざまな要素を含めることができます。プラットフォームでは、テキストに加えて、音声、動画、画像といったリッチメディアを送信し、メッセージテンプレート、クイック返信、ボタンなどを使って構造化されたメッセージオプションを用意することができます。以下は、スレッド内のMessengerに機能を追加する際に利用できるコンポーネントの概要です。

これらのスレッドコンポーネントに加えて、Messengerプラットフォームではフルウェブビューがサポートされているため、ウェブに拡張してスレッド内のMessengerエクスペリエンスを向上することができます。ウェブビューの使い方について詳しくは、ウェブビューをご覧ください。

利用可能なスレッドのコンポーネント

SMS

シンプルなテキスト送信はMessengerエクスペリエンスの基本です。会話のエクスペリエンスを向上することが目標なら、テキストは便利に使える最も重要なツールの1つになります。あらゆる種類のやり取りをシンプルなテキストで処理する、Messengerプラットフォームのビルトイン自然言語処理(NLP)機能を使ってSMSを処理してみましょう。

テキストの送信 →

アセット&添付

Messengerプラットフォームでは、テキストに加え、リッチメディアアセットをスタンドアロンメッセージとして、または構造化されたメッセージテンプレートに添付して送信することができます。サポートされるアセットタイプは以下のとおりです。

  • 音声
  • 動画
  • 画像
  • ファイル

アセットは、URLや自分のファイルシステムから送信できます。何度も送信するアセットの場合、添付ファイルアップロードAPIを使ってアセットを事前にアップロードしておくか、送信APIを使って初めてアセットを送信するときにアップロードしておくことで、送信する度にアップロードすることによる時間や帯域幅のオーバーヘッドを解消できます。保存したアセットは、アップロード時に割り当てられたattachment_idで送信されます。

アセットの保存 →添付ファイルの送信 →

メッセージテンプレート

メッセージテンプレートは、さまざまな用途に対応した構造化されたメッセージタイプで、テキストだけでは伝えにくい、または見づらい情報をスレッド内に表示するのに便利です。テンプレートでサポートされているボタンを使って機能を拡張することもできます。

利用可能なメッセージテンプレートは以下のとおりです。

メッセージテンプレートでは、ウェブビューを開く、ポストバックをWebhookに送信する、コンテンツをシェアするなどの機能を追加するボタンのセットもサポートしています。

メッセージテンプレートの送信 →ボタンの使用 →

クイック返信

クイック返信では、事前に用意されているオプションのセットをメッセージの受信者に表示できます。これはコンポーザーの上に目立つように表示されます。クイック返信をタップすると、セットが1つのSMSに置き換えられ、そのメッセージがWebhookに送信されます。クイック返信には画像を追加できます。

クイック返信の送信 →

送信者のアクション

Messengerボットの作成で重要な点は、期待値を定めることです。送信者のアクションは、これを実現するために重要なツールであり、これでプログラムに従ってスレッド内で、通常のMessengerの入力中インジケーターと既読確認インジケーターをコントロールできます。たとえば、メッセージの処理を開始する際、既読確認インジケーターを設定すると、ボットと対話している利用者にメッセージが既読になったことを確認でき、入力中インジケーターを表示すれば、返信が入力されていることを確認できるようになります。

送信者のアクション →

ようこそ画面

ようこそ画面は、利用者がMessengerボットとの新しいスレッドを開始したときに最初に表示される画面です。名前、説明、プロフィール写真、カバー写真は、あなたのFacebookページから取得されます。ようこそ画面では、任意であいさつメッセージを設定することもできます。このメッセージを使ってボットの目的を紹介できます。

ボットとの会話は、[スタート]ボタンがタップされると始まります。

ようこそ画面の設定 →

固定メニュー

固定メニューは、スレッド全体でボットの機能を簡単に見つけて使用できるよう、常にユーザーインターフェイスに表示されるエレメントです。このメニューには、利用者があらゆる場面で利用するトップレベルアクションを含めるようにします。また、作成ツールを無効にして、固定メニューでのみボットと対話できるようにすることもできます。

固定メニューの設定 →