ウェルカム画面

このドキュメントでは、Messengerエクスペリエンスのためのウェルカム画面を作成する方法について説明します。ウェルカム画面には、ビジネスのFacebookページの名前、Facebookページのプロフィール写真とカバー写真、ビジネスによるメッセージ返信に通常かかる時間、あいさつメッセージ(任意)、そしてスタートボタンが表示されます。利用者がスタートボタンをクリックすると、スレッドに利用開始メッセージが投稿され、アプリからその利用者にメッセージを送信できるようになります。

処理の概要

利用者がMessengerエクスペリエンスにあるスタートボタンをクリックすると、Webhook通知があなた宛てに送信されます。その通知を使って、テキストや一連のクイック返信など、初回歓迎メッセージを送ることができます。

開始する前に

このガイドは、Messengerプラットフォームの概要に目を通していること、ビジネスのFacebookページ(またはテストページ)などの必要なコンポーネントを実装済みであること、Messenger製品でMetaビジネスアプリIDを作成済みであることを前提としています。

以下が必要です。

  • ページでMESSAGINGタスクを実行できる人がリクエストした、ページアクセストークン
  • pages_messagingアクセス許可
  • messaging_postbacks Webhookイベントのサブスクリプション登録

制限

スタンダードアクセスのアプリの場合、ウェルカム画面はそのアプリに対して権限を付与された人にしか表示されません。

コマンド

ページでコマンドが使われている場合、ウェルカム画面にはメッセージエクスペリエンスで使用できるコマンドのリストが表示され、Messengerエクスペリエンスに実行を依頼できるアクションがわかりやすくなっています。

スタートボタンを実装する

ポストバックペイロードを設定するには、MessengerプロフィールAPIに次のPOSTリクエストを送信します。

curl -X POST -H "Content-Type: application/json" -d '{
  "get_started": {"payload": "

詳しくは、get_startedプロパティのリファレンスをご覧ください。

ベストプラクティス

  • 応答を促すために、ウェルカムメッセージではできることを伝えるようにしてください。ボタンを使ってメッセージに構造を追加したり、特定の実行可能なアクションを呼び出したりできます。
  • ウェルカムメッセージには基本的なコマンドを表示してください。サポートを求めたりアップデート取得したりする際に利用できるキーワードや用語を利用者に伝えます。そうすれば、利用者が必要なものをより簡単に見つけられるようになります。
  • ボットのサービスが違う場合は、オンボーディングエクスペリエンスも変えるようにしてください。機能をアップデートした後は、既存の利用者との関係が維持できるように、あいさつメッセージとウェルカムメッセージを再表示させます。
  • 画面上のすべてのものを連動させてください。Messengerのあいさつメッセージの流れは、スタートボタンに誘導するようなものにしてください。
  • 汎用的な表現になりすぎないようにしてください。個人に宛てたメッセージと感じられるように、個人名で利用者に呼びかけるようにし、サービスの使い方や管理方法を伝えます。

あいさつメッセージの設定

ウェルカム画面に表示されるあいさつメッセージは、Messengerボットでスレッドを開始する理由を利用者に伝える最初の機会です。あいさつメッセージには、ボットの主要な機能やタグラインといった簡単な説明などを含めます。また、あいさつメッセージは、ボットのスタイルや雰囲気を伝える第一印象にもなり得ます。

デフォルトのあいさつメッセージのほか、ローカライズしたあいさつメッセージを表示することもできます。

あいさつメッセージを設定するには、MessengerプロフィールAPIに次のPOSTリクエストを送信します。

curl -X POST -H "Content-Type: application/json" -d '{
  "greeting": [
    {
      "locale":"default",
      "text":"Hello!" 
    }, {
      "locale":"en_US",
      "text":"Timeless apparel for the masses."
    }
  ]
}' "https://graph.facebook.com/v2.6/me/messenger_profile?access_token=

詳しくは、greeting propertyのリファレンスをご覧ください。

カスタマイズ

利用者の名前を使用してあいさつメッセージをカスタマイズできます。次のテンプレート文字列を使用できます。

  • {{user_first_name}}
  • {{user_last_name}}
  • {{user_full_name}}

"greeting":[
  {
    "locale":"default",
    "text":"Hello {{user_first_name}}!"
  }
]

ベストプラクティス

  • サービスの紹介や概要を伝えるあいさつメッセージを構想してください。あいさつメッセージに表示できるのは160字までです。
  • 主要な機能を伝えます。コンテキストを与えることで、利用者はやり取りを理解し、納得した上で機能を利用することができます。
  • あいさつメッセージを取扱説明書として使わないでください。あいさつメッセージは消えてしまうため、具体的な機能やコマンドは実際のメッセージを使って説明します。
  • 文字数には制限があるので、あいさつメッセージではスペース、句読点、改行などを多用しないでください。

参考情報

  • https://developers.facebook.com/docs/graph-api/reference/v14.0/page/messenger_profile