m.meリンク

このドキュメントは、Messengerエクスペリエンスのためのm.meリンクを作成する方法を説明します。

m.meは、Metaが提供するURLサービスであり、Messenger上の人、ページ、スレッドのいずれかにリダイレクトします。ビジネスのウェブサイトやニュースレターメールなどで使用できます。

処理の概要

m.meリンクのフォーマットを次に示します。ここで、PAGE-NAMEは、使用するメッセージアプリにリンクされているFacebookページです。

http://m.me/PAGE-NAME

m.meリンクをクリックすると、ビジネスとの新規スレッドにリダイレクトされますが、過去に対象ビジネスにメッセージを送ったことがある場合は既存のスレッドにリダイレクトされます。スレッドに、「リンクからこのスレッドに入りました。そのことをPAGE-NAMEに通知します」というデフォルトのメッセージが表示されます。

textパラメーターを追加して、カスタマイズされたメッセージを含めることもできます。

http://m.me/PAGE-NAME?text=Hello%20and%20Welcome

ビジネスはウェブサイトや他のスレッドにリダイレクトするリンクを共有することができ、事前に入力したテキストを含めることもできます。

利用者が[スタート]ボタンをクリックしてビジネスとのスレッドを開始すると、Webhooksサーバーにmessaging_postbacks Webhook通知が送信されます。このWebhook通知のpostbackオブジェクトに、refパラメーターが指定されたreferralオブジェクトが含まれています。

m.meリンクをクリックした利用者とビジネスの間に既存のスレッドがあれば、利用者はそこに誘導されます。このアクションによって24時間の標準メッセージ時間枠がリセットされ、メッセージアプリが利用者に返信できるようになります。また、Webhooksサーバーにmessaging_referrals Webhook通知が送信されます。このWebhook通知には、m.meリンクから取得されたrefパラメーターが含められます。

リファーラルパラメーター

m.meリンクにrefパラメーターを含めることができます。これは、利用者がリンクをクリックしたときに、スレッドのコンテキスト(ウェブサイトのリンクかストアのリンクかなど)をビジネスに提供します。このようなタイプのリンクを使って、Messengerエクスペリエンス内で提供されている特定のコンテンツや機能に利用者を誘導することもできます。

http://m.me/PAGE-NAME?ref=REF-PARAMETER-INFORMATION

QRコード

refパラメーターを指定したm.meリンクをQRコードに埋め込むことができます。QR対応コードは、スマートフォンの内蔵カメラでスキャンできます。このコードをスキャンすると、Messengerアプリが開き、ビジネスとのメッセージスレッドが開きます。

QRコードの例

このサンプルのQRコードでは、Messengerで割引クーポンのサンプルフローをトリガーするhttp://m.me/OriginalCoastClothing?ref=summer_couponがエンコードされています。

Webhook通知

ビジネスとスレッドを始めようとしている利用者、またはビジネスとすでに会話を行った利用者からの情報が含まれるWebhook通知が届きます。

スレッドを始める

利用者が[スタート]ボタンをクリックしてビジネスと会話を始めると、refパラメーターを含んだmessaging_postbacks Webhook通知が届きます。

{
  "sender":{
    "id":"PSID"
  },
  "recipient":{
    "id":"PAGE-ID"
  },
  "timestamp":1458692752478,
  "postback":{
    "payload":"POSTBACK-PAYLOAD-YOU-CONFIGURED",
    "referral": {
      "ref": "REF-PARAMETER-INFORMATION",
      "source": "SHORTLINK",
      "type": "OPEN_THREAD",
    }
  }
}

既存のスレッドを続ける

ビジネスと、m.meリンクをクリックした利用者との間に既存のスレッドがある場合は、messaging_referrals Webhook通知が届きます。

{
  "sender":{
    "id":"PSID"
  },
  "recipient":{
    "id":"PAGE-ID"
  },
  "timestamp":1458692752478,
  "referral": {
    "ref": "REF-PARAMETER-INFORMATION",
    "source": "SHORTLINK",
    "type": "OPEN_THREAD",
  }
}

開始する前に

このガイドは、Messengerプラットフォームの概要を読み、メッセージと通知の送受信に必要なコンポーネントを実装した人を対象にしています。

以下が必要です。

  • ビジネスのFacebookページにリンクされたアプリに対する詳細アクセス
  • Messengerで新規スレッドを開始するための[スタート]ボタン
  • messaging_postbacksmessaging_referrals Webhooksフィールドをサブスクリプション登録している、ビジネスのFacebookページにリンクされたアプリ

制限

  • 標準アクセスのアプリは、使用するメッセージアプリの開発者、テスター、管理者のロールを持つ人の情報だけを取得できる

マーケティングメッセージのオプトインリクエスト

m.me/rn URLにより、m.meリンクが含まれる定期通知オプトインリクエストを作成できます。m.me/rnリンクのフォーマットに、定期通知のトピックが含まれていなければなりません。定期通知の頻度を設定できます。設定しない場合は、デフォルトで毎日になります。

http://m.me/rn/PAGE-NAME?topic=TOPIC&cadence=MESSAGE-FREQUENCY

制限

  • m.me/rnのリンクが正しく動作するには、iOSバージョン383が必要です。リンクをクリックすると、ベースのm.me URLである、http://m.me/PAGE-NAME URLにリダイレクトされます

マーケティングメッセージのリンクの例

https://m.me/rn/OriginalCoastClothing?topic=weekly%20deals&cadence=weekly

トピックを登録する

m.me/rn URLで新しいトピックを使うには、まず新しいトピックを登録する必要があります。

以前のm.me/rn URLで使ったトピックを使う場合、利用者が定期通知の受信をオプトインしていれば、トピックを再登録する必要はありません。

新しいトピックを登録する手順は次のとおりです。

ステップ1. アプリで役割を持つ人に送るトピックを含む定期通知オプトインリクエストを自分自身に送信します。これがトピックの登録用であることを示すペイロードを追加することをおすすめします。

curl -X POST -H "Content-Type: application/json" -d '{
  "recipient":{
    "id":"PSID"
  },
  "message":{
    "attachment":{
      "type":"template", 
      "payload":{
         "template_type":"notification_messages", 
          "title":"TITLE",
          "payload": "Registering a new topic: TOPIC-NAME",
          "notification_messages_frequency": MESSAGE-FREQUENCY,
      }
    }
  }
}' "https://graph.facebook.com/LATEST-API-VERSION/PAGE-ID/messages?access_token=PAGE-ACCESS-TOKEN"

成功すると、アプリは次のJSON応答を受け取ります。

{ 
        "recipient": {
          "id":"PSID",
          "message_id":"MESSAGE-ID",
}

ステップ2. スレッドのオプトインボタンをクリックしてください。オプトインWebhooks通知を受け取ります。トピックが登録され、公開して使用する準備ができました。

未登録のトピックが含まれるm.me/rnリンクをクリックすると、ベースの定期通知URL、http://m.me/rn/PAGE-NAME URLにリダイレクトされます。

トピックを登録する際に、自分宛てにオプトインリクエストを送ってオプトインボタンをクリックしなかった場合、そのトピックは登録されません。

リクエストの例

読みやすくするためにフォーマットを調整しています。
curl -X POST "https://graph.facebook.com/LATEST-API-VERSION/PAGE-ID/notification_messages_dev_support
    ?recipient={
        "notification_messages_token": "NOTIFICATION-MESSAGES-TOKEN"
    }
    &developer_action=ENABLE_FOLLOWUP_MESSAGE
    &access_token=PAGE-ACCESS-TOKEN"

成功すると、アプリは次のJSON応答を受け取ります。

{ "success": true }

messaging_optins Webhook通知

ビジネスとスレッドを始めようとしている利用者、またはビジネスとすでに会話を行った利用者からの情報が含まれるWebhook通知が届きます。

{
  "sender": {
    "id": "PSID",
  },
  "recipient": {
    "id": "PAGE-ID",
  },
  "timestamp": "TIMESTAMP",
  "optin": {
    "type": "notification_messages", 
    "title": "TITLE-FOR-NOTIFICATION-MESSAGE",
    "ref": "REF-PARAMETER-INFORMATION",
    "payload": "",
    "source":"SHORTLINK"
    "notification_messages_token": "NOTIFICATION-MESSAGES-TOKEN", 
    "notification_messages_topic": "RECURRING-NOTIFICATION-TOPIC", 
    "notification_messages_frequency": "MESSAGE-FREQUENCY",
    "notification_messages_timezone": "TIMEZONE-ID",
    "token_expiry_timestamp": "TIMESTAMP",
    "user_token_status": "TOKEN-STATUS"
    }
}

m.meのリファレンス

パラメーター名説明

cadence

enum { daily, monthly, weekly }

m.me/rnリンクオプトインリクエストのメッセージ頻度。デフォルトはdaily

ref

string

messaging_referrals Webhook通知で配信される、スレッドに関するコンテキスト(ウェブサイト上のリンクであるか、店舗内のリンクであるかなど)。このパラメーターは、m.meリンクで使用する場合はURLエンコードされていなければなりません。この値の長さは2,083文字以内でなければなりません

text

string

利用者がスレッドを開始するためにm.meリンクをクリックした時点で送信されるカスタマイズされたメッセージ。

topic

string
必須。

m.me/rnリンクオプトインリクエストのためのトピック(週ごとのキャンペーンや近日公開のリリースなど)。このパラメーターは、m.meリンクで使用する場合はURLエンコードされていなければなりません。英数字、特殊文字なし、URLエンコード。

参考情報