マイグレーションガイド: Instagram (IX)からMetaビジネス拡張機能v2へ

インスタントエクスペリエンス(IX)統合に基づくInstagramアクションボタンのパートナーとして、[食事を注文]のCTAボタンと[食事の注文]のストーリーズスタンプ機能を引き続き使えるよう、Metaビジネス拡張機能(MBE) v2の要件となっている、次のものを作成する必要があります。

  1. 認証URL: ビジネスがFacebookまたはInstagramからMBEにオンボーディングできるようにします。
  2. Webhook: いずれかのビジネスがMBEをインストールまたはアンインストールすると、すぐに通知が送られます。
  3. ピクセルイベントを発行する: 新規顧客のターゲット設定を改善し、ウェブサイトでの取引を増やし、MBE統合による効果を直接測定することができます。

MBEの開発とテストが完了すると、Metaは統合をレビューして検証します。承認されると、一般ユーザーにアプリが公開されます。

開始する前に

  • まだの場合は、Meta開発者として登録してから、開発者ツールにアクセスし、Metaアプリを作成してください。
  • Metaアプリを作成します(まだ作成していない場合)。
  • ライブ/本番アプリからテストアプリを作成し、それを使用してすべての新しい開発とテストを実施します。
  • アプリ(ライブ/本番およびテスト)は、ビジネスアプリタイプであり、認定済みビジネスであるビジネスマネージャが所有するアプリでなければなりません。ビジネスを認定する方法と、アプリを追加する方法の詳細をご確認ください。
  • Metaパートナーに連絡してアプリIDを共有すると、パートナーからMBEのmanage_business_extension機能へのアクセス許可が付与され、承認後に実装作業を開始することができるようになります。

ライブ/本番アプリの名前は、会社のブランディングを反映したものであるべきです(このアプリ名とロゴは、Metaのさまざまなサーフェスに表示されます)。

開発者パネルで統合を設定する

Metaビジネス拡張機能の開発者パネルは、開発者アプリダッシュボード内の一製品です。アプリにMBE機能が付与されたら、開発者パネルを使用して統合(認証URLとWebhookのエンドポイントを含む)を設定し、検証する必要があります。

ステップ1: Facebook開発者アプリにMBE開発者パネルを追加します。

ステップ2: [設定]タブで、Food and Drinkのみを業種として選択し、Instagram Call to Action ButtonPage Surface Call To Action Buttonを機能として選択し、[ワイルドカードドメイン]カードにアプリが提供するすべてのドメインを含めます。

ステップ3:認証URLを作成してから、[設定]タブの[ビジネスアプリ]のサーフェスを使用してURLを検証します(エラーがある場合は表示されます)。緑色のチェックが表示されたら、Metaビジネスアプリに移動してエンドツーエンドのテストを実施することができます。

ステップ4:Webhookを作成してから、Webhooks製品上で設定を行います。想定通りに設定が完了すると、[概要]タブの検証済みWebhook項目に緑のチェックが表示されます。

ステップ5:必要なピクセルイベントを発行してから、ピクセルアンケート(ピクセル実装の検証のための動画を含む)に記入します。

ステップ6: [統合レビュー]タブの[統合レビュー]カードに詳細を入力して、Metaのチームが統合を検証して承認できるようにします。認証URLにログインできるよう、プラットフォームのログイン情報を含めてください。エンドツーエンドのオンボーディングエクスペリエンスと有効にした機能を示すスクリーンキャストリンクを追加してください。

ステップ7: MBEの実装が完了したら、チェックリスト(開発者パネルの[概要]タブ内)に記入します。[統合レビュー]タブで、アプリの詳細と統合レビューのフォームに記入してください。[送信]ボタンをクリックすると、レビュープロセスが始まります。統合が承認されたら、[ローンチ]タブからアプリを一般ユーザーにリリースできます。統合レビュープロセスの詳細と、Metaのチームからのフィードバックと現在のステータスの受け取り方法をご覧ください。

認証URLを作成する

ビジネスアプリはMetaのさまざまな面で提供されています。事業者はここで、成長してビジネス目標を達成するために、サードパーティのさまざまなビジネスアプリを見つけて接続し、低い技術コストでビジネスツールを簡単にセットアップして使用を開始することができます。

MBE v2では、ユーザーのビジネス設定(名前、CTAのURLなど)をプラットフォームとInstagram/Facebookとの間で共有する信頼できるチャネルとして認証URLを使用します。

認証URLがGETクエリパラメーターredirect_uriを受け入れるようにする必要があります。それで、このURLに関して以下のことを実行することをおすすめします。

  1. ユーザーのプラットフォームへのログインを許可し、プラットフォームで新しいアカウントを登録するオプション(例:[サインアップ])も提供します。
  2. プラットフォームで、1つのアカウントに対し複数のビジネスをサポートする場合、プラットフォーム上のどのビジネスをそれぞれのFacebookプレゼンスに関連付けるかを選択するためのUIをユーザーに表示するようにしてください。
  3. 受信したredirect_uriクエリパラメーターを取得し、エンコードされたextrasオブジェクトをクエリパラメーターとしてアタッチします。
  4. ユーザーを最終的なURLにリダイレクトします(受信したredirect_uriが正規表現と一致する場合のみ)。

extrasオブジェクトを使用してビジネスを設定し、InstagramプロフィールCTAとFacebookページCTAを有効にします。

{
  "setup": {
    "external_business_id": "<YOUR_ID_FOR_THE_BUSINESS>", //e.g. "foo-123"
    "timezone": "<BUSINESS_TIMEZONE>", //e.g. "America/Los_Angeles"
    "currency": "<BUSINESS_CURRENCY>", //e.g. "USD"
    "business_vertical": "FOOD_AND_DRINK"
  },
  "business_config": {
    "business": {
      "name": "<BUSINESS_NAME>"  //e.g. "Foo Business"
    },
    "ig_cta": {
      "enabled": true,
      "cta_button_text": "Order Food",
      "cta_button_url": "<BUSINESS_URL_FOR_CTA>"  //e.g. "https://partner-site.com/foo-business/order"
    },
     "page_cta": {
         "enabled": true,
         "cta_button_text": "Order Food",
         "cta_button_url": "<BUSINESS_URL_FOR_CTA>", // e.g. "https://partner-site.com/foo-business/order"
         "below_button_text": "Powered by <YOU>"
     }
  },
  "repeat": false 
}

InstagramのFood Ordersストーリーズスタンプは、extrasの設定に含める必要はありません。この機能は、ビジネスに対してInstagram CTA (ig_cta)機能が有効になっていればデフォルトで有効化されています。

完全な実装およびテストの詳細については、ビジネスアプリをご覧ください。

Webhookを作成する

ユーザーがビジネスアプリ経由でアプリをインストール、更新、またはアンインストールすると、そのアクションの詳細がWebhook経由で送信されます。

Webhookを設定するには、次のことを行う必要があります。

  1. FacebookからのPOSTリクエストを処理できる安全なサーバー上にエンドポイントを作成します。
  2. アプリのアプリダッシュボードでWebhooks製品を設定して、Userオブジェクトのfbe_installフィールドをサブスクリプション登録します。

新規/更新インストールのWebhookイベントを受信した場合、ピクセルIDはそのビジネスに固有であり、必要なピクセルイベントを発行するために使用する必要があるため、business_idpixel_idへのマッピングを保守管理する必要があります。

完全な実装および設定の詳細については、Webhookをご覧ください。

ピクセルイベントを発行する

MetaピクセルはMetaビジネス拡張機能v2の不可欠な部分となっています。MBE統合されているプラットフォーム上のすべてのビジネスは、以下の標準イベントをピクセルで正確に発行する必要があります。

必須イベント

  • 食事の注文プロセスに関係するすべてのページに対して、PageViewを発行します。
  • 注文後: Purchaseを発行します

任意イベント

  • 注文に商品が追加されたら、AddToCartを発行します。

すべての標準イベントは、イベント名、およびJSONオブジェクト(任意)をパラメーターとして指定し、ピクセルのfbq('track')関数を呼び出すことによって発行することができます。例えば、購入イベントにはパラメーターとして通貨と値が必要です。

fbq('track', 'Purchase', {currency: "USD", value: 30.00});

完全な実装の詳細については、ピクセルイベントを発行するをご覧ください。

ピクセルヘルパー

ピクセルヘルパーのChrome拡張機能をインストールすることを強くおすすめします。ピクセルヘルパーは、ピクセルが正しく動作していることを確認するのに役立つ非常に貴重なフィードバックを提供します。コンバージョンのトラッキングを開始する時は特に、フォーマットエラーが発生しやすくなります。

統合のレビューとローンチ

MBEの実装が完了したら、チェックリスト(開発者パネルの[概要]タブ内)に記入します。[統合レビュー]タブで、アプリの詳細と統合レビューのフォームに記入してください。[送信]ボタンをクリックすると、レビュープロセスが始まります。

統合レビューは、Metaビジネス拡張機能の統合をMetaが検証するプロセスです。統合が承認されたら、[ローンチ]タブからアプリを一般ユーザーにリリースできます。このプロセスの詳細はこちら

開発者パネルの[統合レビュー]タブで統合を送信すると、[統合レビュー]カードの送信履歴セクションで、ステータス、最新情報、レビュー担当者からのフィードバックを確認できるようになります。

Metaのレビュー担当者が詳細なフィードバックを提供します。アプリが却下された場合は、必要なステップをすべて完了してから新しいレビュープロセスを開始してください。新しいレビュープロセスは、[統合レビュー]タブの[再送信]ボタンをクリックして開始することができます。