Audience Network SDKをiOSアプリに追加する
iOS 14.5の変更への対応
すべてのパブリッシャーは、iOS 14.5の利用者からの収益を得るには、Audience Network SDK 6.2.1以降を使用することが必要になります。(Audience Network SDK 6.2.1はiOS 14のユーザーにもおすすめします。)このバージョン内では、以下の2つの要件があります。
- メディエーションを使用するかどうかに関係なく、setAdvertiserTrackingEnabledフラグを実装し、データを使ってパーソナライズド広告を配信するかどうかをFacebookに知らせること。
- 広告主が広告キャンペーンのパフォーマンスを測定できるよう、提案されているSKAdNetwork IDsをXcodeプロジェクトのInfo.plistに追加すること。
詳しくは、Meta for Developersの投稿をご覧ください
収益化のためにアプリをオンボーディングする前に、SDKを最新バージョンにアップグレードします。
このガイドは、Audience Network SDKをiOSアプリに組み込み、Audience Network APIを呼び出せるようにする方法について説明しています。CocoaPodsを使用して依存関係を管理する方法をおすすめしますが、手動による統合のためのダウンロードロケーションも用意されています。
CocoaPods(おすすめのダウンロード方法)
以下の行をプロジェクトのPodfileに追加します。
pod 'FBAudienceNetwork'
以下のコマンドを実行します。
pod install
手動でのダウンロード
CocoaPodsを使用できない場合、Audience Network SDKを次の表のいずれかのロケーションからダウンロードできます。
| Package | Date | Change Log |
|---|---|---|
March 15, 2024 | ||
August 3, 2023 |
Audience Network SDKをダウンロードしたら、次のようにして統合を完了します。
- XCodeでプロジェクトを開きます。
-
ダウンロードしたiOS Audience Network SDKのアーカイブの中のDynamicフォルダーから、FBAudienceNetwork.xcframeworkをXCodeの中にドラッグアンドドロップします。
-
アプリのターゲット設定の[一般]タブで、FBAudienceNetwork.xcframeworkの[埋め込みと登録]を選びます
注記
- また、ダウンロードで得られるAudience Network SDKの静的な版を使うこともできます。そのためには、StaticフォルダーからFBAudienceNetwork.xcframeworkをドラッグアンドドロップします
- 静的版を使う場合は、プロジェクトがSwiftを使っていることを確認してください。プロジェクトでSwiftを使っていない場合は、空のswiftファイル(XCodeの[ファイル] -> [新規] -> [Swift])をプロジェクトに追加します
- プロジェクトのターゲットがiOSの12.4より前のバージョンの場合は、XCodeにおいて、該当アプリのターゲットの[ビルド設定]の下の[Always embed Swift standard libraries]の設定がYESになっていることを確認してください。
- 手動インストールの後の余分の微調整をする手間を省くために、CocoaPodsを使ってください。
SDKバージョン6.9.0以上のトラブルシューティング
6.9.0以降、iOS Audience Network SDKではSwiftが有効になっています。SDKのインストールとSwiftの相互作用に関わる一般的な問題に対処するため、以下の点を考慮してください。
- XCodeから、「シンボル未定義:
__swift_FORCE_LOAD_$_swiftDataDetection」と「シンボル未定義:__swift_FORCE_LOAD_$_swiftFileProvider」のエラーが出る場合。これらのエラーが出るのは、使用しているXCodeが最新バージョンではないということです。このエラーを修正するには、XCode 13以上に更新してください。 - XCodeから
Undefined symbol__swift_FORCE_LOAD_$_のエラーが多数出る場合。これらのエラーが出るのは、プロジェクトでSwiftのサポートが有効になっていないということです。これを修正するための最もシンプルな方法は、空のSwiftファイルを追加することです(XCodeで[ファイル] -> [新規] -> [Swiftファイル])。 - アプリをデバイス上で実行すると、アプリ起動直後に「dyld: Library not loaded: @rpath/FBAudienceNetwork.framework」というエラーが出てクラッシュする場合。このエラーが出るのは、Audience Network SDKがアプリに埋め込まれていなかったということです。ターゲットの設定の[一般]タブで、[FBAudienceNetwork.xcframework]に[埋め込みと登録]を選んでください。
- アプリ起動直後に「dyld: Library not loaded: @rpath/libswiftCore.dylib」のエラーが出てクラッシュする場合。このエラーが出るのは、12.4より古いiOSでアプリが実行されていて、[Always embed Swift standard libraries]の設定がYESに設定されていなかったということです。XCodeにおいて、該当アプリのターゲットの[Always embed Swift standard libraries]の設定をYESに設定するようにしてください。