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FacebookグラフAPI v18.0とマーケティングAPI v18.0の紹介

2023年9月12日作成者:Naveen Santhanavel

本日、FacebookグラフAPI v18.0およびマーケティングAPI v18.0をリリースします。リリースに伴い、開発者コミュニティの一部にとって重要と思われる変更内容をピックアップして紹介します。Metaのプラットフォームとのアプリケーション連携において重要と思われる発表や製品アップデート、機能廃止のお知らせについてもお伝えします。

すべての変更内容とその詳細の一覧については、更新履歴をご覧ください。

全般的なアップデート

地域によるターゲット設定のオーディエンスの地域ステータスのオプションを1つに集約

2023年5月に発表したとおり、地域によるターゲット設定の選択項目でリーチ対象のオーディエンスのタイプを選択したときのオーディエンスの地域ステータスを、現在のデフォルトオプション[この地域に住んでいる人、または最近この地域にいた人]に集約しました。このアップデートは、以前利用できたその他のオプションの集約および[この地域を旅行中の人]オプションの廃止を反映したものになります。

Metaは、ビジネスにとっての価値の向上、広告システムのシンプル化、およびパフォーマンス効率の向上と使用率の低いオプションの削除を目的としたターゲット設定オプションの合理化に継続的に取り組んでおり、今回の変更はその一環で行われます。

このアップデートは、新規および複製したキャンペーンに適用されます。アップデートのリリース時点で作成済みだったキャンペーンには、それが下書きモードになっているか複製後でない限り適用されません。

WhatsAppメッセージテンプレートAPIに「add_security_recommendation」と「code_expiration_minutes」を追加

今年に入ってから、Metaは、ネイティブのボタンとプリセットの認証メッセージが付いた認証テンプレートの作成と送信を可能にするWhatsAppの認証ソリューションをリリースしました。グラフAPI v18のリリースに合わせて、この認証テンプレートの取得を改善します。これにより、BSPおよびビジネスでの認証テンプレートプロセス全体がより簡単になります。

グラフAPI v18では、認証メッセージテンプレート作成後のプリセットコンテンツの可視性が向上します。具体的には、ペイロードが、WhatsAppによって使用されるテキストに加えてプリセットコンテンツの設定オプションを返すようになります。この改善により、認証テンプレートの「編集」UIをAPIの上に構築することが可能になります。

ただし、GETリクエストからのレスポンス全体をPOSTリクエストに戻してテンプレートの更新を行っている場合は、グラフAPI v18へのアップグレード時にエラーが発生する可能性があります。エラーを解決するには、ボディ、ヘッダまたはフッタのテキストフィールドをドロップしてからAPIに戻してください。

電話発信広告の作成に関する開発者向けドキュメントと更新履歴を再リリース

  • 電話発信広告でFacebookリール配置の利用が可能に
    Facebookリールプラットフォームに電話発信広告を掲載できる機能をリリースします。電話発信広告では、利用者は広告を見て検討を始めた瞬間に電話ができ、ビジネスは関心を示した利用者とより込み入った会話をすることができます。この機能により、Facebookにおける生活者のリアルタイムの行動に基づいて電話発信広告による宣伝が可能になります。広告マネージャの広告セットレベルで、[配置]セクションの下で[Facebookリール]を追加する選択をしてください。
  • API経由での電話発信広告の再リリース
    2023年9月12日に、API経由で電話発信広告を作成する方法について最新のガイダンスを提供します。電話発信広告のみに特化したドキュメントになっていますので、サードパーティーの開発者は、より簡単に電話発信広告キャンペーンを作成し、掲載中の電話発信広告キャンペーンのインサイト(電話関連の指標など)の閲覧方法を確認できるようになります。将来的にはAPIプラットフォームで通話アドオンをサポートすることも計画しています。開発者の方には、APIプラットフォームで電話発信広告を作成するにあたって広告全般の作成に必要な全般的なアクセス許可が付与されているはずです。

    そのほかの情報については、開発者向けドキュメントをご覧ください。

廃止と重要な変更

ユーザーの詳細なアクセス許可に関するグラフAPIの変更

グラフAPIの2つのWhatsAppBusinessAccountエンドポイントをアップデートします。以下のエンドポイントが対象です。

  • WhatsAppBusinessAccountに関連付けられたメッセージテンプレートの取得
  • WhatsAppBusinessAccountに関連付けられた電話番号の取得

v18では、新たに「ユーザーの詳細なアクセス許可」機能を段階的に導入します。すでにWhatsAppBusinessAccountに追加されているすべての既存ユーザーはバックフィルされるため、引き続きアクセスできます(影響はありません)。

管理者は、これらのアクセス許可を柔軟に変更できます。管理者がアクセス許可を変更し、いずれかのユーザーからメッセージテンプレートや電話番号の閲覧のアクセス許可を削除した場合、そのユーザーには、v18以前のすべてのバージョンで、メッセージテンプレートや電話番号を閲覧するアクセス許可がないというエラーメッセージが表示されるようになります。

Instagramのメディアインサイトとユーザーインサイトのレガシー指標を廃止

9月12日より、InstagramグラフAPIから重複的なレガシーのインサイト指標が削除されます。これは、指標のソースを1つにすることを意図したものです。

この新たなアップグレードにより、混乱が減るだけでなく、レポートの信頼性と品質が向上します。

Instagramアプリとの一貫性を高めるため、このバージョンのリリースから90日後の2023年12月11日にすべてのバージョンで、これらの重複的なレガシーのインサイト指標がInstagramグラフAPIからすべて削除されます。

開発者コミュニティからこれまでに頂いたすべてのフィードバックに感謝します。今後も一緒に取り組んでいければと考えています。

詳しくはメディアインサイトおよびユーザーインサイトの開発者向けドキュメントをご覧ください。

Facebook Wi-Fi v1およびFacebook Wi-Fi v2の全エンドポイントを廃止

Facebook Wi-Fiは、ビジネスのWi-Fiホットスポットへの接続体験を向上させることを目的としていました。これにより、店舗の利用客はFacebookでチェックインするだけで無料Wi-Fiを利用することができました。また、Wi-Fiを利用できる人と利用できる時間を店舗側でコントロールしたり、店舗のWi-Fiを利用したことがある人を広告と連携させてターゲットとして設定したりすることも可能でした。この製品は2023年6月12日に廃止されました。パートナーへのお知らせ期間も終了したため、Facebook Wi-Fi v1およびFacebook Wi-Fi v2で使用されていたエンドポイントはすべて、すでに廃止および削除されています。

APIバージョンの廃止:

グラフAPIマーケティングAPIに関するFacebookのバージョン管理スケジュールの一環として、今後の廃止予定にご注意ください。

グラフAPI

  • 2023年9月14日: グラフAPI v11.0は廃止され、プラットフォームから削除されます
  • 2024年2月8日: グラフAPI v12.0は廃止され、プラットフォームから削除されます
  • 2024年5月28日: グラフAPI v13.0は廃止され、プラットフォームから削除されます

マーケティングAPI

  • 2023年9月20日: マーケティングAPI v14.0は廃止され、プラットフォームから削除されます
  • 2023年9月20日: マーケティングAPI v15.0は廃止され、プラットフォームから削除されます
  • 2024年2月6日: マーケティングAPI v16.0は廃止され、プラットフォームから削除されます

ビジネスへの支障が出ないように、すべての呼び出しを本日リリースされた最新のAPIバージョンにマイグレーションすることをおすすめします。

FacebookプラットフォームSDK

FacebookプラットフォームSDKの2年にわたる廃止スケジュールの一環として、今後の廃止および終了の予定にご注意ください。

  • 2023年10月: FacebookプラットフォームSDK v11.0以下の廃止が進められる予定です
  • 2024年2月: FacebookプラットフォームSDK v12.0以下の廃止が進められる予定です