本日、FacebookグラフAPI v18.0およびマーケティングAPI v18.0をリリースします。リリースに伴い、開発者コミュニティの一部にとって重要と思われる変更内容をピックアップして紹介します。Metaのプラットフォームとのアプリケーション連携において重要と思われる発表や製品アップデート、機能廃止のお知らせについてもお伝えします。
すべての変更内容とその詳細の一覧については、更新履歴をご覧ください。
2023年5月に発表したとおり、地域によるターゲット設定の選択項目でリーチ対象のオーディエンスのタイプを選択したときのオーディエンスの地域ステータスを、現在のデフォルトオプション[この地域に住んでいる人、または最近この地域にいた人]に集約しました。このアップデートは、以前利用できたその他のオプションの集約および[この地域を旅行中の人]オプションの廃止を反映したものになります。
Metaは、ビジネスにとっての価値の向上、広告システムのシンプル化、およびパフォーマンス効率の向上と使用率の低いオプションの削除を目的としたターゲット設定オプションの合理化に継続的に取り組んでおり、今回の変更はその一環で行われます。
このアップデートは、新規および複製したキャンペーンに適用されます。アップデートのリリース時点で作成済みだったキャンペーンには、それが下書きモードになっているか複製後でない限り適用されません。
今年に入ってから、Metaは、ネイティブのボタンとプリセットの認証メッセージが付いた認証テンプレートの作成と送信を可能にするWhatsAppの認証ソリューションをリリースしました。グラフAPI v18のリリースに合わせて、この認証テンプレートの取得を改善します。これにより、BSPおよびビジネスでの認証テンプレートプロセス全体がより簡単になります。
グラフAPI v18では、認証メッセージテンプレート作成後のプリセットコンテンツの可視性が向上します。具体的には、ペイロードが、WhatsAppによって使用されるテキストに加えてプリセットコンテンツの設定オプションを返すようになります。この改善により、認証テンプレートの「編集」UIをAPIの上に構築することが可能になります。
ただし、GETリクエストからのレスポンス全体をPOSTリクエストに戻してテンプレートの更新を行っている場合は、グラフAPI v18へのアップグレード時にエラーが発生する可能性があります。エラーを解決するには、ボディ、ヘッダまたはフッタのテキストフィールドをドロップしてからAPIに戻してください。
グラフAPIの2つのWhatsAppBusinessAccountエンドポイントをアップデートします。以下のエンドポイントが対象です。
v18では、新たに「ユーザーの詳細なアクセス許可」機能を段階的に導入します。すでにWhatsAppBusinessAccountに追加されているすべての既存ユーザーはバックフィルされるため、引き続きアクセスできます(影響はありません)。
管理者は、これらのアクセス許可を柔軟に変更できます。管理者がアクセス許可を変更し、いずれかのユーザーからメッセージテンプレートや電話番号の閲覧のアクセス許可を削除した場合、そのユーザーには、v18以前のすべてのバージョンで、メッセージテンプレートや電話番号を閲覧するアクセス許可がないというエラーメッセージが表示されるようになります。
9月12日より、InstagramグラフAPIから重複的なレガシーのインサイト指標が削除されます。これは、指標のソースを1つにすることを意図したものです。
この新たなアップグレードにより、混乱が減るだけでなく、レポートの信頼性と品質が向上します。
Instagramアプリとの一貫性を高めるため、このバージョンのリリースから90日後の2023年12月11日にすべてのバージョンで、これらの重複的なレガシーのインサイト指標がInstagramグラフAPIからすべて削除されます。
開発者コミュニティからこれまでに頂いたすべてのフィードバックに感謝します。今後も一緒に取り組んでいければと考えています。
詳しくはメディアインサイトおよびユーザーインサイトの開発者向けドキュメントをご覧ください。
Facebook Wi-Fiは、ビジネスのWi-Fiホットスポットへの接続体験を向上させることを目的としていました。これにより、店舗の利用客はFacebookでチェックインするだけで無料Wi-Fiを利用することができました。また、Wi-Fiを利用できる人と利用できる時間を店舗側でコントロールしたり、店舗のWi-Fiを利用したことがある人を広告と連携させてターゲットとして設定したりすることも可能でした。この製品は2023年6月12日に廃止されました。パートナーへのお知らせ期間も終了したため、Facebook Wi-Fi v1およびFacebook Wi-Fi v2で使用されていたエンドポイントはすべて、すでに廃止および削除されています。
グラフAPIとマーケティングAPIに関するFacebookのバージョン管理スケジュールの一環として、今後の廃止予定にご注意ください。
ビジネスへの支障が出ないように、すべての呼び出しを本日リリースされた最新のAPIバージョンにマイグレーションすることをおすすめします。
FacebookプラットフォームSDKの2年にわたる廃止スケジュールの一環として、今後の廃止および終了の予定にご注意ください。