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Preparing our Partners for iOS 14: Latest Guidance on SKAdNetwork

本日12月16日、以前のガイダンスに次の内容を含むをアップデートを行いました:

  • 開発者はすぐに現行バージョンのFacebook SDK*(v8.1以上)にアップデートしてください。このバージョンは、Appleがプロンプト機能条件を導入した場合にアプリインストール広告の効果測定機能をサポートします。
  • AppleのSKAdNetwork APIに基づいて、広告アカウントとキャンペーンの制限に関する詳細をアップデートしました。
  • MMPに関するFacebookの進捗と今後数週間のうちにパートナーが予期できることについての追加のガイダンス
  • 2021年の早い時期にFacebook SDKにより行われる、Facebookログインのアップデートの予定に関する情報。

Facebook SDK

  • アップデート:Facebook SDK (v8.1以上)の最新バージョンで、AppleのSKAdNetwork APIとコンバージョン値管理がサポートされ、アプリインストール広告の効果測定が可能になりました。開発者はSDKを最新バージョンにアップデートするようおすすめします。SKAdNetworkは2021年の早い時期にテストできるようになる見込みです。
  • アップデート:Facebookログインを使用している開発者について、2021年の早い時期に、iOS用Facebook SDKによりFacebookログインのアップデートされたバージョンを提供できる見込みです。Facebookログインの新しいバージョンでは、Facebookを使用してiOSアプリにログインするユーザーが、広告のターゲット設定や広告の効果の測定に使用されるのを防ぐための保護が実装されます。この機能を使用する広告主は、2021年の早い時期にFB SDKのアップデートを行うための準備をしてください。開発者がこの変更に向けて準備するための追加情報は、間もなく提供されます。

Audience Network SDK

  • Appleが新しい条件を導入した場合、iOS 14ユーザーで収益化するには、すべてのパブリッシャーはAudience Network SDK 6.2.1を使用する必要がありますAudience Network SDKの最新バージョン(6.2.1)は、2021年1月11日にリリースされました。Audience Network SDKはここからアップデートできます
  • この最新バージョンでは、次の2つの重要な条件があります。
    • メディエーションを使用するかどうかに関係なく、setAdvertiserTrackingEnabledフラグを実装し、データを使ってパーソナライズされた広告を配信するかどうかをFacebookに知らせること。
    • 広告主が広告キャンペーンの成功度を測定するため、提案されているSKAdNetwork IDをXcodeプロジェクトのInfo.plistに追加すること。
  • またFacebookは、2021年Q2以降、iOSアプリでの広告掲載に入札のみを使用するなど、パフォーマンス最適化に役立つさまざまな製品やメソッドに取り組んでいます。

アプリインストール広告

来年初頭のAppleのプロンプト条件に備えられるようパートナーをサポートするため、iOS 14ユーザーを対象としたアプリのインストールキャンペーン実施に関して、次のような変更が想定されています。追加の条件が、バージョンベースになるのか(iOS 14.4以降のリリース)、それとも日付ベースになるのか(特定の日付以降のiOS 14.0)については、現在Appleからの明確な情報を待っているところです。

  • アカウント管理
    • アップデート:SKAdNetwork APIによって課される制限のため、iOS 14ユーザーを対象とするキャンペーンの実行に制限が設けられます。パートナーは、iOS 14ユーザー対象のアプリインストール広告について、1つのアプリにつき1つの広告アカウントに制限されます。
    • iOS 14ではアプリインストール広告専用の広告アカウントは不要になるという、以前にお知らせしたガイダンスをアップデート中です。広告主が既存の広告アカウントからiOS 14ユーザーを対象としたアプリのインストールキャンペーンを実行できる機能をサポートする予定です。また、非iOS 14ユーザーを対象としたアプリインストール広告や、他の目的のキャンペーンのために、既存の広告アカウントを使用することも引き続き可能です。
  • キャンペーン管理
    • アップデート:SKAdNetwork APIによって課される制限のため、iOS 14ユーザーを対象とするスタンドアローンのアプリのインストールキャンペーンが必要になり、1つのアプリにつきアクティブキャンペーンは9つ、同じ最適化タイプの1つのキャンペーンにつき広告セットは5つに制限されます。これらの制限は、来年行われる製品リリースで調整される見込みです。
    • iOS 14ユーザーを対象としたスタンドアローンのアプリのインストールキャンペーンを作成するよう、広告主に求めていきます。Appleが日付ベースの条件を導入する場合、現在実行中のアプリのインストールキャンペーンのうちOSバージョン14.0を含むものは、配信が停止になり、スタンドアローンiOS 14キャンペーンへの移行パスが用意されます。
  • 最適化
    • アップデート:自動化されたアプリ広告のイベント最適化を使用した、アプリインストールキャンペーンを実行する機能もサポートします。
    • アップデート:アプリイベント最適化については、14の標準アプリイベントすべてをサポートし、効果測定と最適化をサポートするためにSKAdnetwork APIのConversionValueビットを使用してアプリイベントデータを取得します。
    • 来年初頭のAppleの条件に備えるため、Facebookは、インストール(MAI)およびアプリイベント(AEO)に最適化した、アプリのインストールキャンペーンを実行できる機能をサポートしていきます。Appleの条件導入後の何週間かのうちには、値最適化(VO)のサポートが利用可能になるでしょう。
    • インストール、アプリイベント、値最適化(VO)のいずれかに最適化したアプリのインストールキャンペーンを実行するためには、SKAdNetwork APIを使用するためのアプリ登録が必要です。また、Facebook SDKかサポートされているMobile Measurement Partnerを使用して、または特定の期間内に(updateConversionValueの呼び出しはすべてインストールから24時間以内に実行)手動で、アプリにConversionValue()ビットを実装する必要があります。Facebookは、SKAdNetwork APIから報告されるインストールイベントやインストール後イベントのデータを、効果測定と最適化のために使用します。
  • 効果測定
    • Facebookでは、iOS 14キャンペーンの、インストール(MAI)、アプリイベント(AEO)、値最適化(VO)のアプリインストール広告最適化の効果測定機能を、一定の制限のもとでサポートします。これらの変更は、SKAdNetworkの機能が残念ながら限られていることによる結果です。
      • SKAdNetworkは、独自のアトリビューションウィンドウを使用します。SKAdNetwork APIで提供されているデータは集約されたものであるため、1d、7d、または28dのクリックスルーまたは閲覧スルーのアトリビューションウィンドウの内訳情報を提供することはできません。
      • データがキャンペーンレベルで集約されたものであるため、広告セットおよび広告のレベルでのレポートがモデル化されることになります。
      • SKAdNetworkデータでは、アプリのインストールまたはインストール後のイベント指標の内訳(年齢、性別、地域、配置など)がサポートされません。
      • SKAdNetwork APIからの報告には遅延があるため、イベントの報告は、SKAdNetwork APIを通じてデータが返された時間ベースとなります。
  • アプリイベントAPI
    • アプリイベントAPIを使用しているもののFacebook SDKをインストールしていないパートナーは、AppleのSKAdNetwork APIをサポートして、アプリインストールキャンペーンを実行できるようにする必要があります。また、AEOとVO用の独自のコンバージョンスキーマを構成する必要があります。2021年の早い時期に、広告主がイベントマネージャを使用して、SKAN実装を自己報告し独自のコンバージョンスキーマを定義できるようにします。
    • パートナーは“Advertiser Tracking Enabled”フラグを使用し、アプリイベントAPIを使ってそのフラグを渡してiOS 14を使用しているユーザーとマッチングさせます。

Mobile Measurement Partnerと連携している広告主のサポート

  • アップデート:Facebookは、ビジネスをサポートしApple iOS 14の変更による混乱を最小限に抑えることに全力を尽くします。そして、サードパーティー効果測定をサポートするために、Mobile Measurement Partnerとの関係を継続します。Facebookの取り組みの一環として、各MMPと引き続き密接に協働し、SKAdNetwork (SKAN) APIコンバージョンビットによる制限の解決に努めます。この成果は、各プラットフォーム間で共有されます。このコラボレーションにより、広告主がSKANコンバージョンビットを使用して各プラットフォームで統一的に効果測定を適用できるようにする手法を、MMPと共に構築してきました。この手法をすべてのMMPと共有することで、クライアントがFacebookまたはMMP SDKを利用して、AppleのSKANで広告の配信、最適化、効果測定を行えるようにしています。
  • MMPとのSKANの統合は、広告主が得られる次のメリットに焦点を当てています。
    • 意味あるSKANコンバージョンが行われるようにする。SKANを利用する広告主が、SKANコンバージョンビットを各種プラットフォームでグローバル変数として使用し、アトリビューション結果で、効果測定目標を理解するための統一的なコンバージョンビットスキーマを使用できるようにします。
    • 柔軟な効果測定/コンバージョンビットツール。広告主は、FacebookまたはMMPインターフェイスのいずれかを使用して、効果測定目標/コンバージョンビットを設定できます。
    • SDKパリティ。広告主は引き続き、FBかMMP SDKのいずれか、または両方を使用して、広告の配信、最適化、効果測定をFB for iOS14で行うことができます。
    • サードパーティーレポートの統合。広告主はFBへのSKANアトリビューションをMMPダッシュボードで確認できます。

現在も開発を進めていますが、有意義な成果が見られています。実際いくつかのMMPはFacebookのコンバージョンビットアラインメントツールをテストし、FB for iOS 14で広告を配信できるようSDKを準備しています。近い将来、いくつかのMMPがこれらのテスト目標に向けた進捗状況を発表すると思われます。

SKAdNetworkには、多くのアプリ広告主に利用されているMMPアトリビューションモデルに比べ、アトリビューションが実行されるスピードと精度の点で大きな違いがあります。Facebookは、SKAdNetworkの定義済みパラメーターにより、広告主に最善の益がもたらされるよう取り組んでいます。また、引き続き各MMPと連携することで、あらゆるプラットフォームで効果測定を行えるようになると確信しています。

iOS 14に向けたパートナーの準備のための最新情報

iOS 14に向けてのパートナーの準備のための過去の最新情報

元の投稿は2020年10月29日

Facebookは、iOS 14のAppleの条件を満たすよう、広告主とパブリッシャーをサポートすることに尽力しています。Appleからのガイダンスはまだ限られていますが、パートナーがAppleの最新アップデートに対応し、Appleが追加の条件を設けた時に備えるよう支援するため、準備を行っています。このような変更が行われる前に事業者が計画を立てる必要のあることを認識しております。そのため、発表され次第、最新のガイダンスを提供しています。

本日、SKAdNetwork APIのサポートを追加するためのFacebookとAudience Network SDKのアップデートの予定に関する最新情報をお知らせします。Appleが今後提供する追加のガイダンスに合わせて、11月にはさらにアップデートを提供することになるでしょう。

Facebook SDK

  • まもなく提供開始されるiOS 14のプライバシー機能条件をサポートするため、Facebook SDKのアップデートバージョンを、Q1前半までにリリースする予定です。9月にお知らせしたとおり、Facebook SDKのこの新しいバージョンでは、AppleのSKAdNetwork APIおよびコンバージョン値管理のサポートが提供される予定です。

Audience Network SDK

アプリインストール広告

来年初頭のAppleのプライバシー条件に備えられるようパートナーをサポートするため、iOS 14ユーザーを対象としたアプリのインストールキャンペーン実施に関して、次のような変更が想定されています。追加の条件が、バージョンベースになるのか(iOS 14.1やiOS 14.2、あるいはそれ以降のリリース)、それとも日付ベースになるのか(特定の日付以降のiOS 14.0)については、現在Appleからの明確な情報を待っているところです。

  • アカウント管理
    • iOS 14ではアプリインストール広告専用の広告アカウントは不要になるという以前にお知らせしたガイダンスをアップデート中です。広告主が既存の広告アカウントからiOS 14ユーザーを対象としたアプリのインストールキャンペーンを実行できる機能をサポートする予定です。また、非iOS 14ユーザーを対象としたアプリインストール広告や、他の目的のキャンペーンのために、既存の広告アカウントを使用することも引き続き可能です。
    • SKAdNetwork APIによって課される制限のため、iOS 14ユーザーを対象とするキャンペーンを実行するために使用できる個別の広告アカウント数に上限が設けられます。11月には追加の詳細情報をお知らせできるでしょう。
  • キャンペーン管理
    • iOS 14ユーザーを対象としたスタンドアローンのアプリのインストールキャンペーンを作成するよう、広告主に求めていきます。Appleが日付ベースの条件を導入する場合、現在実行中のアプリのインストールキャンペーンのうちOSバージョン14.0を含むものは、配信が停止になり、スタンドアローンiOS 14キャンペーンへの移行パスが用意されます。
    • SKAdNetwork APIによって課される制限のため、任意の時点でアクティブにすることのできるiOS 14キャンペーンと広告セットの数に上限が設けられます。11月には追加の詳細情報をお知らせできるでしょう。
  • 最適化
    • 来年初頭のAppleの条件に備えるため、Facebookは、インストール(MAI)およびアプリイベント(AEO)に最適化した、アプリのインストールキャンペーンを実行できる機能をサポートしていきます。Appleの条件導入後の何週間かのうちには、値最適化(VO)のサポートが利用可能になるでしょう。
    • インストール、アプリイベント、値最適化(VO)のいずれかに最適化したアプリのインストールキャンペーンを実行するためには、SKAdNetwork APIを使用するためのアプリ登録が必要です。また、Facebook SDKかサポートされているMobile Measurement Partnerを使用して、または特定の期間内に(updateConversionValueの呼び出しはすべてインストールから24時間以内に実行)手動で、アプリにConversionValue()ビットを実装する必要があります。Facebookは、SKAdNetwork APIから報告されるインストールイベントやインストール後イベントのデータを、効果測定と最適化のために使用します。
  • 効果測定
    • Facebookでは、iOS 14キャンペーンの、インストール(MAI)、アプリイベント(AEO)、値最適化(VO)のアプリインストール広告最適化の効果測定機能を、一定の制限のもとでサポートします。これらの変更は、SKAdNetworkの機能が残念ながら限られていることによる結果です。
      • SKAdNetworkは、独自のアトリビューションウィンドウを使用します。SKAdNetwork APIで提供されているデータは集約されたものであるため、1d、7d、または28dのクリックスルーまたは閲覧スルーのアトリビューションウィンドウの内訳情報を提供することはできません。
      • データがキャンペーンレベルで集約されたものであるため、広告セットおよび広告のレベルでのレポートがモデル化されることになります。
      • SKAdNetworkデータでは、アプリのインストールまたはインストール後のイベント指標の内訳(年齢、性別、地域、配置など)がサポートされません。
      • SKAdNetwork APIからの報告には遅延があるため、イベントの報告は、SKAN APIを通じてデータが返された時間ベースとなります。
  • アプリイベントAPI
    • 現在アプリイベントAPIを使用しているパートナーは、引き続きアプリイベントAPIを使用することができます。しかし、AppleのSKAdNetworkをサポートするには、アプリ内に変更を加えることが必要になります。今後のアップデートで、実装に関する追加の実証情報について詳しくお知らせします。
  • Mobile Measurement Partnerとのコラボしている広告主のサポート
    • FacebookとMMPのいずれかのSDKを通じて、SKAdNetworkの相互運用性をサポートできるよう、FacebookはMobile Measurement Partner (MMP)とパートナーを組んでいます。この取り組みは継続中であり、さらにテストが必要です。最終ソリューションが確定次第、アップデートを提供します。

iOS 14によって発生する追加条件に関して計画を立てるには、さらに詳しい情報が必要なことを認識しています。同業他社と同じく、FacebookはAppleによる変更内容への対応を継続的に実施しており、Appleから追加のガイダンスが発表され次第、追加アップデートを提供していく予定です。次回のアップデートは11月に予定されています。

iOS 14に向けてのパートナーの準備のための過去の最新情報