- 成功事例
- WhatsApp Businessプラットフォーム
- Renault Turkey
WhatsAppによる平均顧客応答時間の短縮率
エージェントが顧客の問題の解決までにかける時間の短縮率
販売がWhatsAppにアトリビューション分析されたリードの割合
ブランドの説明
高品質で信頼性の高い車両
Renault MAISはトルコのルノー自動車の販売代理店であり、乗用車や小型商用車の大手製造および輸入業者です。同社はアフターサービスやアクセサリーも提供しています。
目標
パーソナライゼーションを強化する
長年、信頼性の高い車を販売してきたRenault MAISは、カスタマーサービスのスピードと質を向上させながら、デジタルに精通した新世代の顧客にリーチすることを目指していました。Renaultは、自動車購入プロセス全体を通じて顧客をサポートできるよう、パーソナライズされたコンサルティングアプローチをすぐに提供できるコミュニケーションチャネルを必要としていました。
ソリューション
高速のコミュニケーションチャネル
Renault MAISは、信頼性が高く優れたデザインの車を開発することで知られ、トルコの大手自動車メーカーおよび輸入業者としての評判を築いています。トルコの道路ではClioのようなモデルが主流となっており、ルノーは幅広い世代の顧客とつながりを築いています。
これまで顧客はカラーオプションから自分のライフスタイルに合う特定のモデルまで、明確に知りたいことがあるならディーラーを訪れるか、コミュニケーションセンターに電話してエージェントと話をしていました。コミュニケーションセンターのエージェントはしばしば多くの質問に対応していたため、同社はカスタマーエクスペリエンスの合理化に取り組みました。同時に、Renaultは個人的なアプローチを維持しながら、よりデジタルに精通した若年層の顧客の間で影響力を広げたいと考えていました。
Renaultはデジタルコミュニケーションチャネルについて調査し、WhatsAppがトルコで広く使用されていることを知りました。会話型メッセージングプラットフォームであるMindBehindと手を組んだRenaultは、WhatsApp Businessプラットフォームを活用したチャネルを立ち上げた国内初の自動車会社のうちの1社となりました。
同社は当初、ライブコミュニケーションセンターのエージェントをWhatsAppに専属配置しました。そうすることで、顧客は関連する問題(ラッシュアワー渋滞時の車の燃費など)を理解しているエージェントと1対1でやり取りできるようになりました。
WhatsAppですばやく顧客とやり取りしリードをさらに開拓していきたいと考えたRenault MAISは、MindBehindとチームを組んでWhatsApp内のバーチャルアシスタントを開発しました。この多用途のバーチャルアシスタントは、350ほどのプロンプトに応答することができます。顧客は、特定のモデルで提供されているカラーに関する質問から、「燃料タイプClio」や「タイヤ空気圧」などさまざまな検索語句を入力して、約20秒以内に情報を受け取ることができます。しかも、24時間いつでも利用できます。その結果、コミュニケーションセンターのエージェントが受ける電話の数が減り、顧客に対応する際に集中して効率よく作業できるようになりました。
バーチャルアシスタントにより製品に関する詳細な情報が顧客に提供される
顧客は車両の在庫を確認してから購入できる
Renault MAISのコミュニケーションディレクターであるÖzlem Kılıçkaya氏は、こう述べています。「WhatsAppでバーチャルアシスタントを開始して1年もしないうちに、当社のカスタマーサービスの応答時間は93%短縮されました。WhatsAppで没入型のコンサルティングプロセスを作成しているため、コミュニケーションセンターチームが対応している問い合わせは全体の15%だけで、しかもそれらの会話で解決に至るまでの時間が35%短くなりました」
MindBehindのマーケティングマネージャーであるTuğçe Arslan Ucer氏によれば、「WhatsAppを通してRenaultとのつながりを構築する顧客が増えており、WhatsAppの満足度スコアは87%という高いものとなっています」
バーチャルアシスタントを使用している顧客がエージェントと直接やり取りしたい場合、あるいは購入する意向があることを表明した場合、エージェントはWhatsAppの会話の全文にアクセスして、応答する前にそれまでの流れをすばやく把握することができます。従来の自動車購入プロセスでは、顧客がディーラーに何度も足を運んで基本的な好みをさまざまな営業担当者に説明する必要がありましたが、Renault MAISのエージェントはWhatsAppを使用して的を絞った会話を進め、価格交渉に至るまで、販売プロセス全体を通じて顧客を個人的にガイドします。
購入プロセスの次の段階に進む準備ができている顧客とやり取りしたエージェントは、その顧客に地元のディーラーを紹介することができます。こうしたディーラーの営業マネージャーは、WhatsAppでの会話から得た詳細な情報を使用して、顧客が次の車に求める正確なメーカー、モデル、機能を予測することができます。
Kılıçkaya氏はこう言います。「WhatsAppを使用してよりシームレスでカスタマイズされたエクスペリエンスを構築することができたため、顧客のことをより良く理解できるようになり、同時に、6か月で大量の販売リードを獲得することができました。WhatsAppによるリードのうち約4%が販売につながりました。これは自動車業界では高い数字です」
Renault MAISは、130店舗のディーラーをWhatsAppチャネルに直接組み込んで、WhatsAppからショールームに情報を転送しやすくし、営業担当者がリードに対応する時間を短縮しようとしています。ディーラーがWhatsAppの会話に参加できるようにすれば、在庫台数を即座に共有できるため、購入プロセスが合理化され、カーアクセサリーの販売を促進することができます。
Kılıçkaya氏はこう言います。「当社はWhatsAppを使って顧客との距離を縮めました。今後の展開が楽しみです」
成果
迅速なサービスでさらにリードを獲得
Renault MAISは、WhatsApp Businessプラットフォーム上にコミュニケーションチャネルを作成して顧客サービスをよりパーソナライズされた効率のよいものにし、同時にリードを獲得して販売につなげています。
- WhatsAppにより顧客平均応答時間を93%短縮
- エージェントが顧客の問題を解決するまでにかかる時間が35%短縮
- WhatsAppによるリードの4%が売上につながる
「WhatsAppでバーチャルアシスタントを開始して1年もしないうちに、当社のカスタマーサービスの応答時間は93%短縮されました。WhatsAppで没入型のコンサルティングプロセスを作成しているため、コミュニケーションセンターチームが対応している問い合わせは全体の15%だけで、しかもそれらの会話で解決に至るまでの時間が35%短くなりました」