Rights Manager APIでは、2つの新しいエンドポイント(video_copyright_rule
とvideo_copyright
)を使用することによって、投稿者が動画の著作権を主張したり、著作権に関連する条件を満たすルールを管理したりできます。
このAPIを使用するには、Rights Managerツールへのアクセス権を申請する必要があります(このツールの使用にはFacebookへのサインインが必要です)。Rights Managerの詳細は、rightsmanager.fb.comをご覧ください。
Rights Manager APIはページの動画にのみ適用できます。このAPIを使用するには、すべてのページに対して登録処理を行う必要があります。
動画に著作権を設定する前に、Facebookページに動画コンテンツを作成します。この操作は、Video Upload APIまたはLive Video APIを使用して実行します。
動画を参照動画としてのみ使用し、Facebookでの視聴や配信には使用しない場合は、reference_onlyパラメーターを使用して動画をアップロードし、is_reference_video
パラメーターを使用してRights Manager APIを呼び出す必要があります。ストリーミングの際には、is_reference_videoを指定してRights Managerを呼び出してから、ストリーミングを開始してください。これらの動画やライブ動画は動画ライブラリに表示されず、管理者のRights Managerツールの[参照ファイル]セクションにのみ表示されます。
video_copyright_rule
エンドポイントとvideo_copyright
エンドポイントについてvideo_copyright_rule
エンドポイント: このエンドポイントでは、著作権ルールを作成できます。たとえば、どのような条件のときに著作権レポートの作成を開始し、どのようなアクションを実行するのかを設定できます。
video_copyright
エンドポイント: このエンドポイントを使用すると、特定の動画に著作権を設定できます。さらに、ここでは著作権を指定したり、著作権ルールを適用したりできます。
video_copyright_rule
エンドポイントvideo_copyright_rule
エンドポイントでは、著作権ルールを作成し、このルールに一致した動画にどのようなアクションを実行するのかを設定できます。たとえば、権利所有者として、動画の使用時間を3分未満にするといった著作権ルールを作成できます。
条件にはいくつかの種類があります。
GEO
:特定の場所で動画を利用できるかどうかを判断します。たとえば、英国で視聴できる動画で、地理的な条件が「UK and US」の場合は、動画は条件を満たします。OVERLAP_DURATION
:条件に一致する時間を判断します(2分未満、3分超など)。MATCH_OVERLAP_PERCENTAGE
:条件に一致する動画の一致割合を判断します(条件に一致する動画の20%未満または20%超など)REFERENCE_OVERLAP_PERCENTAGE
:参照ファイルの条件の一致割合を判断します(50%未満または50%超など)MONITORING_TYPE
:条件に一致するのが動画または音声のいずれか、またはその両方かを判断します。PUBLISHER_TYPE
:条件に一致する動画の所有者が、ページ、プロフィール、またはそのどちらでもないかを判断します。PRIVACY
:条件に一致する動画が公開されているか、非公開か、またはそのどちらでもないかを判断します。非公開動画の場合は、ターゲット層が制限されます。たとえば、利用者の友達やグループのみが閲覧できる動画は非公開です。次の4種類のアクションタイプを使用できます。
TRACK
:このアクションでは、動画自体にはアクションを実行せずに、条件に一致する動画を追跡できます。将来的には、条件に一致する動画のインサイトも確認できるようになります。MONETIZE
:このアクションでは、動画が生成する広告収入を確認できます。事前に支払いを設定しておく必要があります。この情報は、[ページ設定]の[Rights Manager]セクションから設定できます。BLOCK
:動画をブロックすると、動画を所有しているすべての地域で動画が表示されなくなります。MANUAL_REVIEW
:このアクションでは、条件に一致した動画に手動でアクションを適用できるように、動画をRights Managerの[手動確認]セクションに送ります。[手動確認]セクションの動画の有効期限は30日間です。次のパスからvideo_copyright_rules
エッジにPOSTリクエストを行うと、著作権ルールを作成できます。POST/{pageid}/video_copyright_rules
curl \ -X POST \ 'https://graph.facebook.com/v2.6/405152342992687/video_copyright_rules' \ -F 'access_token=XXXXXXXX' \ -F 'name="testrule"' \ -F 'condition_groups=[{action:"MANUAL_REVIEW",conditions:[{type:"MONITORING_TYPE",operator:"IS",value:"VIDEO_ONLY"},{type:"OVERLAP_DURATION",operator:"LESS_THAN",value:120000},{type:"GEO",operator:"IN_SET",value:["AR","AU"]}]}]'
著作権ルールに関する情報を取得するには、GET /video_copyright_rule_id request
を発行します。
** 今回のサンプルでは、576407315867188
が著作権ルールIDになります。
curl \ -X GET \ 'https://graph.facebook.com/v2.6/576407315867188?&access_token=XXXXXXXX' \
DELETE /video_copyright_rule_id
リクエストを行うと、ライブ動画を削除できます。
video_copyright
エンドポイントvideo_copyright
エンドポイントでは、著作権を設定する動画を指定できます。このエンドポイントでは、参照動画を使用できる他のページやユーザーをホワイトリストに追加できます。たとえば、3つのページを所有していて、特定の動画に著作権を設定して、所有するすべてのページで再生できるようにするには、これらのページをホワイトリストに指定します。
video_copyright
エンドポイントを作成する次のパスから、video_copyrights
エッジに対してPOST
リクエストを実行します。/{page_id}/video_copyrights
** 今回のサンプルでは、576425449198708
が著作権を設定する動画の動画IDを表します。
curl \ -X POST \ 'https://graph.facebook.com/v2.6/405152342992687/video_copyrights' \ -F 'access_token=XXXXXXXX' \ -F 'copyright_content_id=576425449198708' \ -F 'is_reference_video=true' \ -F 'monitoring_type=VIDEO_ONLY' \ -F 'rule_id=576407315867188' \ -F 'whitelisted_ids=[139577256378818]' \ -F 'ownership_countries=[“us”,”ca”]' \ Return values: Video copyright id. {"id":"576425925865327"}
特定の動画のcopyrightフィールドにクエリを実行すると、video_copyright
ノードの詳細情報を取得できます。
curl \ -X GET \ 'https://graph.facebook.com/v2.6/576407315867188?fields=copyright&access_token=XXXXXXXX' \
video_copyright
エンドポイントでは、アップデート、読み込み、削除といった機能も利用できます。詳しくは、video_copyrightエンドポイントに関するドキュメントをご覧ください。