アクセスレベル

アクセスレベルは、ビジネスアプリ、消費者アプリ、ゲームアプリのアクセス許可と機能に適用される、グラフAPI認証の追加レイヤーです。

スタンダードとアドバンスの2つのアクセスレベルがあります。アプリでは、アドバンスアクセスのアクセス許可はすべてのアプリユーザーがリクエストでき、アドバンスアクセスの機能はすべてのアプリユーザーに対してアクティブになります。ただし、スタンダードアクセスが設定されたアクセス許可は、リクエストするアプリで役割を付与されているアプリユーザーのみがリクエストでき、スタンダードアクセスが設定された機能は、アプリで役割を付与されているアプリユーザーのみに対してアクティブになります。

アプリで役割を付与されているユーザーのみがアプリを使用する場合、スタンダードアクセスがあれば、アプリに必要なアクセス許可と機能が提供されます。アプリで役割を付与されていない人がアプリを使用する場合、アプリに必要なアクセス許可と機能を実現するためには、アドバンスアクセスが必要になります。

すべてのビジネスアプリ、消費者アプリ、ゲームアプリのすべてのアクセス許可と機能には、スタンダードアクセスが自動的に承認されます。ただし、アドバンスアクセスは、アプリレビュープロセスを経て、アクセス許可と機能ごとに承認される必要があります。

スタンダードアクセス

スタンダードアクセスでのアクセス許可は、リクエストするアプリで役割を付与されているアプリユーザーのみがリクエストできます。同様に、スタンダードアクセスの機能は、アプリで役割を付与されているアプリユーザーに対してのみアクティブになります。

ビジネスアプリ、消費者アプリ、ゲームアプリの場合、そのアプリタイプで提供されているすべてのアクセス許可と機能のスタンダードアクセスが自動的に承認されます。

スタンダードアクセスは、アプリで役割を付与されている人だけが使用するアプリを対象としています。また、アプリ開発中に、呼び出しアプリが承認されていないAPIエンドポイントをテストするときに使用されます。

アドバンスアクセス

アドバンスアクセスのアクセス許可はすべてのアプリユーザーがリクエストでき、アドバンスアクセスの機能はすべてのアプリユーザーに対してアクティブになります。ただし、アドバンスアクセスを取得するには、ビジネス認証が必要です。場合によっては、個々の許可と機能ごとに追加のアプリレビューが必要になる場合があります。

自動承認

2021年2月16日よりも前に作成されたビジネスアプリとゲームアプリは、emailおよびpublic_profileアクセス許可に加えて、アプリレビューを経てすでに承認されたアクセス許可と機能(使用している場合)に対して、アドバンスアクセスが自動的に承認されます。

新しく作成されたすべての消費者アプリのemailおよびpublic_profileアクセス許可には、アドバンスアクセスが自動的に承認されます。ただし、どちらのアクセス許可も、デフォルトでスタンダードアクセスに設定されており、アドバンスアクセスに手動で切り替える必要があります。また、アドバンスアクセスのアクセス許可を役割がないアプリユーザーがリクエストできるようにしたり、アドバンスアクセスの機能を役割がないアプリユーザーに対してアクティブにしたりするためには、消費者アプリをライブモードにする必要があります。

データの使用状況の確認

アクセス許可または機能のアドバンスアクセスを持っているアプリは、データの使用状況の確認を完了する必要があります。これは、アプリがFacebookのプラットフォーム利用規約と開発者ポリシーに準拠して、Facebook API、製品、データにアクセスしていることを1年ごとに証明するプロセスです。

アクセスを削除する

[アプリレビュー] > [アクセス許可と機能]パネルで、アクセス許可または機能の横にあるごみ箱アイコンをクリックすると、そのアクセス許可や機能が削除されます。これにより、特定のアクセス許可や機能が、アプリにとって不要であることを示すことができます。削除したアクセス許可または機能へのアクセスを復元するには、同じパネルでアクセス許可または機能を再度検索して、[スタンダードアクセスを取得]ボタンまたは[アドバンスアクセスを取得]ボタンをクリックします。以前承認されたアクセス許可または機能のアドバンスアクセスを復元する場合は、再レビューは不要です。

public_profileを除くすべてのアクセス許可と機能を削除できます。

アクセスレベルの変更

アプリ管理者は、個々のアクセス許可および機能のアクセスレベルを変更できます。アクセス許可と機能のアドバンスアクセスの復元にあたって再レビューは不要ですが、アドバンスからスタンダードに変更すると、そのアプリの役割を付与されていないアプリユーザーのアクセス許可と機能はすべて無効になります。