FacebookによってもたらされたHappnの成長

Happnの当初の目的は「リアルの世界をオンラインデートの世界に引き戻す」という壮大なものでした。アルゴリズムを駆使するのではなく、道ですれ違ったことがある相手につながることができるというシンプルな機能を開発しました。2014年にパリで創業したこの企業はあっという間に成長し、リリースから数か月で25万人の利用者を獲得しました。アプリは現在、30の都市で1,000万人を超える利用者に利用されています。

対応プラットフォーム: iOSAndroidWindows

目標: 信頼を伴う成長

グローバルな規模で成長することを念頭に置くHappnにとっては、人口が100万人を超える都市が潜在的なターゲットになります。それに加え、Happnは既存のマーケットにおけるアプリの関連性も高めたいと考えていました。

しかしながら、オンラインデートに光を取り戻すというHappnの目標の達成には、「信頼」という重要な課題がありました。現在地からの距離や所在地に基づいた出会いの場合、安心してアプリを利用してもらうことが必要です。信頼を得るために、Happnではプロフィールが本人のものであり、アプリのセキュリティが保護されていることを確信できる方法が必要でした。Facebookを利用するに至ったのはこのような理由からでした。

ソリューション: リアルな出会い、本物の本人情報

Happnは、Facebookログインを顧客が接続してアプリを使用するための唯一の方法として採用しました。すべての利用者にFacebookを使ってログインしてもらうことで、本物のプロフィールで構成される確固たるベースが構築されました。写真、姓、年齢などの情報がすべてFacebookプロフィールから提供されるため、利用者が安心して利用できるとともに、偽のプロフィールを簡単に排除できるようになりました。必要なデータのみを利用者にリクエストするFacebookログインでは、アプリに詳細なプロフィールが事前に入力されて登録プロセスが簡単になるとともに、コンバージョン率が約90%に向上するという大きなメリットもありました。

ターゲットを絞った広告による拡張

その性質上、Happnのサービスは同一エリア内の利用者を短期間で増やす必要があります。Facebookの優れたモバイルアプリインストール広告のターゲット設定機能のおかげで、Happnは広告のターゲットを正確に設定できるようになりました。たとえば、ロンドンでのリリースの際にはショアディッチをベースにして利用者のターゲットを設定したところ、初期段階の利用者による中核的なコミュニティが形成され、都市の残りの部分で顧客を獲得するための基盤が作られました。

「Facebookは顧客獲得のための最大のソースであったとともに、現在でも引き続きその役割を担っています。新しいマーケットでのリリースの際には、ほぼFacebook広告のみを使用していますが、多くのマーケットにおいてインストール数が70%も増加しました」— Happn、CEO、Didier Rappaport氏

モバイルアプリインストール広告は引き続きHappnに欠かせないサービスであり、新しい都市でのリリースの際には利用者の約60%をこの広告によって獲得しています。さらに、このチャンネルによる利用者はより品質が高くなっており、iOSの他のチャンネルから取得した利用者に比べるとリテンション率が高くなっています。

現在、Happnの月間アクティブユーザー数は450万人を超えており、近い将来にFacebookを利用して複数の都市に拡張していくことも計画されています。

成果

  • 1,000万人
    30の都市での合計利用者数
  • 450万人
    月間アクティブユーザー
  • 90%
    Facebookログインによるコンバージョン率
  • 60%
    新しい都市でのリリースの際にモバイルアプリインストール広告によって獲得した利用者の割合